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夢神楽 STAGE10
「ラプンツェル・ノーツ-囚われし歌声-」作品概要
劇団
物語が歪んだあの日から・・・
鳥籠の中に置き去りにされたラプンツェルは
さえずることを忘れたまま・・・
■あらすじ■
カルディアの街とプラティア王国。
カルディアは田舎町ではあれど、特殊な染料が取れたり、独自の技術を持っていたりと特産物が多い。
一方プラティアは歌信仰という聖女の歌によって国の発展を願う信仰のある大きく豊かな国であった。
カルディアとプラティアは、大きな湖を挟んで向かいにあった為、交流はさほど多くなかったが、貿易
も盛んで友好関係を結んでいた、かのように思われた。ある日、プラティアより「黒き獣」と呼ばれる
恐ろしい兵士が送り込まれるまでは。
「黒き獣」はカルディアを壊滅の危機にまで至らせ、それ以来、カルディアとプラティアは言葉が通じ
なくなってしまう。
何かがおかしいと感じ取ったカルディアの若者・レキは、仲間と共に、険しい山を抜け、プラティアの
聖地ミソルトウよりプラティアへの潜入を試みる。
同じくミソルトウに向かう目的を持ったマーシェと共に、一行はミソルトウに向かう。かつては多くの
歌姫たちによって賑わい、歌信仰の聖地として栄えたミソルトウも今や廃墟と化していた。
しかし、人一人いないはずのさびれた廃墟で、レキは一人の女・セラに出会う。謎を秘めたその女は「カ
ルディアに戻れ」といい放ち「ラプンツェルの塔」へと姿を消す。
「ラプンツェルの塔」…プラティアとミソルトウの間にそびえ立つ高き塔。歌姫たちの最高峰の称号で
ある「ラプンツェル」を持つ者が住まう聖なる塔。
一行はその塔を前に、いないはずのラプンツェルの歌声を聴くのだった。
そしてその歌声は、五年前に黒き獣がカルディアを攻めたときに聞こえたその歌声と同じものであった。
カルディアとプラティア、五年前この二つの地にいったい何が起きたのか。
歌声と黒き獣の関係、そして音の歪み…。
ラプンツェルの塔に住むセラの正体とは…。
ミソルトウを舞台に、二つの地の者が、五年前の隠された真実を見つけていく。
五年前にプラティアを襲った悲劇、そしてそこに隠された思惑とは…。
グリム童話「ラプンツェル」をモチーフに、夢神楽の新解釈のもと、歌声とそこに隠された想いを描く
新しいおとぎ話を創造する。
それは、歌声を失くした歌姫と、歌われることのなかった一つの歌の物語。