3-8.空間構成の検討と設定

3-8.空間構成の検討と設定
(1)施設配置の考え方
各施設を配置するにあたっては、アクセスや動線、環境保全等の検討を踏まえ、以下のよ
うな考え方を基本として施設配置を行う。
①エントランス
公園内の各施設へのアクセス性を考慮して公園中央部の畑分川線の沿いにメインエント
ランスを配置する。また、尼寺関屋線沿いの西端と、畑分川線との交差点にできるだけ近
い所の2ヶ所に駐車場を併設したサブエントランスを配置し、いずれかの道路が供用した
場合に公園が開設できるようにする。
公園区域に北側のサブエントランスには、プールへのシャトルバス等のためのバス停及
び身障者用駐車場を設ける。
②屋外スポーツ施設
まとまった平坦地を必要とする屋外スポーツ施設(多目的競技場や多目的広場)につい
ては、畑分川線より西側の谷筋に配置し、保全する自然林に囲まれた自然豊かな空間とす
る。スタンドは、観客がプレーを見やすいように、フィールドの南側に設け、太陽光を避
ける配置とする。
③テニスコート、武道館
テニスコートは、砂入り人工芝等のサーフェースとすることが望ましく、基本設計同様、
畑分川線東側の国定公園の区域外に配置する。
武道館は、基本設計同様、畑分川線東側の谷筋に配置する。各種武道に対応するほか、
他のスポーツ利用も可能な空間として整備する。
④プール
プールは、国定公園特別地域内に設けることができないため、区域外の2つの都市計画
道路に囲まれたエリアに配置する。有料ゾーンとして、フェンス等により、他のエリアと
ゾーン区分を行う。
⑤花と緑の施設、水の修景施設
花と緑の施設及び水の修景施設は、谷筋の北側に沿って流れる水路に沿って配置し、公
園内に潤いと彩りを添えるとともに、各施設を結びつける役割を持たせる。
⑥自然林、自然探索・鑑賞施設
国定公園区域界沿いの尾根筋は、自然林を極力保全した上で、自然林や公園内への眺望
を楽しむ散策路や展望小広場といった、自然探索・鑑賞施設を配置する。
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(2)施設配置
施設配置の考え方に従って各施設を配置すると以下のようになる。
図 施設配置図
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