労働災害防止強化期間局長メッセージ - 岡山労働局

労働災害防止強化期間局長メッセージ
(平成 27 年 1 月から 3 月まで)
「やっていますか?安全点検!トップの決意と現場の実行!」
人は働くことで生計を立て、人生の多くの時間を職場で過ごします。人の生命と健
康はかけがえのないものであり、どのような社会、経済情勢であっても、働くことで
生命が脅かされたり、健康が損なわれたりするようなことは、本来あってはならない
ものです。
岡山県内における休業 4 日以上の労働災害は長期的には減少しているものの、平成
22 年からは増加傾向にあり、憂慮すべき事態となっています。
平成 26 年の前期(1~6 月)は、全国的に労働死亡災害・死傷災害とも前年同期よ
り増加していることから、厚生労働省労働基準局から「労働災害のない職場づくりに
向けた緊急要請」を業界団体・労働災害防止団体等に向けて、「職場内における安全
衛生活動の総点検」
「安全管理体制の充実」
「効果的な安全衛生教育の実施」等につい
て要請しており、岡山労働局においても、関係団体等に対し要請したところです。
岡山県内の労働死亡災害は、全産業で平成 24、25 年と 30 人を超えていましたが、
昨年は皆様方のご尽力により 13 人(26 年 12 月末速報値)と半減以下となり、歯止
めが掛かりました。
しかしながら、死傷災害は平成 26 年 10 月末現在において、前年同期より増加傾
向にあり、推計では 2000 人を超える状況となったことから、平成 27 年 1 月から 3
月を「労働災害防止強化期間」と設定し、取組を行うこととしました。
今後も、「人手不足が顕在化している」「安全衛生管理体制が十分機能していない」
「効果的な安全衛生教育が実施されていない」など、災害発生リスクが高まることが
予想されます。
労働災害防止強化期間では、「やっていますか?安全点検!トップの決意と現場の
実行!」をスローガンとして、経営トップ自らリーダーシップを発揮し、事業者と労
働者が一体となって、労働者が日常行っている作業と使用している設備について、現
場で確実に安全点検を行い、労働死亡災害の撲滅及び労働災害の防止に努めるようお
願いします。
平成 27 年 1 月
岡山労働局長
三 上 明 道