○骨粗しょう症とは? 骨粗しょう症とは骨密度の減少と骨質の劣化により骨の強度が低下し、骨折しやすい状態になることです。 最大骨量 女性の骨量変化 骨量変化 成長期に骨量は一気に増え、20歳ころに ピーク(最大骨量)となり、40歳代まで骨量が 保たれます。その後、女性ホルモンの分泌が 減る50歳前後から急激に骨量が減少してい 男性 骨 量 女性 きます。 女性ホルモンには 骨折をおこしやすい範囲 骨量を維持する働きがあります 思春期に女性ホルモンの分泌が高まると 10 20 30 40 50 60 70 80 新しい骨を作る細胞が活性化して骨量が一気に増えます。 オステオポローシス/診断と治療(ライフサイエンス社) この時期に極端なダイエットや偏った食事をすると 女性ホルモンの分泌が減少し、将来骨粗しょう症になるリスクが高くなります。 思春期に骨量を増やして、骨の貯金をしておくことが重要です! 女性ホルモンが不足していないか、体のサイン(無月経、月経不順など)を見逃さないようにしましょう。 また、閉経後に骨量が急激に減るのを少しでも予防するために食事に気を付け、運動をこころがけましょう。 骨粗しょう症を予防するために・・・ 食事のポイント! ★基本は 1日3食バランスよく ビタミン D をとる ⇒カルシウムを無駄なく 1回の食事に、主食(ご飯、 魚・干ししいたけ・たまご 吸収します ビタミン K をとる ⇒骨からのカルシウム流出を 防止します 納豆・ブロッコリー・ほうれん草 パン、麺など)・主菜(魚、 肉、卵、豆腐、大豆製品など のおかず)・副菜(野菜、い カルシウムをたっぷり 牛乳・チーズ・豆腐・ひじき・ヨーグルト・小松菜・小魚 も、海藻などのおかず)をそ ろえるようにこころがける。 リン・塩分の摂りすぎ注意 ⇒カルシウムを排泄してしまう作用があります インスタント食品・スナック菓子・清涼飲料水・ファーストフード (年齢) 運動をしましょう! 運動によって骨に負荷をかけることで、骨を作る作用が高まって骨量が増加します。激しい運動の必要はありません。 運動のポイント・・・ 運動習慣のない人は・・・ ウォーキング・ストレッチ さらに可能な人は… 骨を強くする運動 骨量の減少を抑える 例:階段の上り下り バランスをとる運動 転倒を防ぐ動きを身につける (物につかまりながらでも) 例:片脚立ち 例:階段の上り下り 要注意!! コーヒー(カフェイン)の飲みすぎやお酒(アルコール)の飲みすぎはカルシウム の吸収を妨げます たばこ(ニコチン)は骨量を維持する働きがある女性ホルモンの分泌を 減らしてしまいます ★転倒・骨折に気を付けよう 骨粗しょう症になると、転倒しただけでも骨折しやすくなります。また、骨折すると治りにくいのも特徴です。 骨折で最も多いのが太もものつけ根の骨折です。歩くのが困難になり、その結果、寝たきりにつながる場合も多いと いわれています。 骨折を招きやすい環境にも注意が必要です。 (歩きやすい靴や服装の工夫・階段などの段差に注意・つまづかないよう部屋を片付けるなど) ★こころあたりはありませんか? □ 背が縮んだ □ 背中や腰が痛む □ 背中が曲がってきた □ ささいな事で骨折した 上記の症状がある方は、 骨粗しょう症かも!? 「家族に骨粗しょう症の人がいる」 「痩せた体格(体重㎏÷身長 m÷身長 m が 18.5 未満)」 「極端なダイエット経験がある」 「運動不足」 「喫煙の習慣がある」 骨粗しょう症になるリスクが高い方です。 ⇒千葉市では 40・45・50・55・60・65・70 歳の女性を対象に 骨粗しょう症検診を実施しています。 対象年齢以外の方は、かかりつけ医やお近くの整形外科医に相談しましょう。 【問い合わせ先】 千葉市健康部健康支援課043(238)9930 リンク骨粗しょう症検診 *また、禁煙したいと思われる方は各区健康課で禁煙サポートを行っています。リンク禁煙サポート 【骨粗しょう症と診断されたら】 食事や運動といった日常生活の改善とあわせて、薬物治療が必要になります。詳しくは、整形外科医にご相談ください。
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