平成 27 年 2 月 24 日 報 道 発 表 資 料 「川崎市市民経済計算 平成 24 年度」の概要について 平成 24年度の川崎市市民経済計算の結果がまとまりましたので、その概要をお知らせします。 市民経済計算は、内閣府経済社会総合研究所から示された「県民経済計算標準方式」に基づき、数多くの 統計資料やデータを分析・加工することにより、国民経済計算の考え方や仕組みを市域に当てはめ、市の 経済活動を生産、分配、支出の三面からマクロ的に捉え、市経済の規模、循環及び構造などを体系的・計 量的に把握したものです。 ・実質経済成長率は 0.3%で 3 年連続のプラス成長 ・市内総生産は名目で 5 兆 804 億円(0.9%減)で県内総生産に占める割合は 16.8% 構成比は、第 2 次産業が 26.0%(1.6 ポイント減) 、第 3 次産業が 73.2%(1.5 ポイ ント増) ・市民所得は 4 兆 2,349 億円で 1.0%減となり、5 年連続の減少 1 川崎市経済の概況 (本文 P.4∼5) 川崎市の平成 24 年度の経済成長率(市内総生産の対前年度増加率)は名目で 0.9%減(2 年連続の 減少) 、実質で 0.3%増(3 年連続の増加)となりました。市内総生産(名目)の県内総生産に占める 割合は 16.8%、同じく国内総生産に占める割合は 1.1%となりました。 (表 1、図 1) 表1 主要計数比較 川 区 分 崎 平成23年度 市 平成24年度 実 数 △1.2% △0.9% 増加率 目 1 6 . 7 % 16.8% 県 比 1 . 1 % 1.1% 全国比 実 数 5兆3,956億 5兆4,131億 0.3% 0.3% 増加率 質 16.5% 16.7% 県 比 1.0% 1.0% 全国比 実 数 4兆2,765億 4兆2,349億 △2.1% △1.0% 増加率 目 15.9% 16.0% 県 比 1.2% 1.2% 全国比 5兆1,290億 5兆 804億 市(県、国)内 総生産 (生産側及び 支出側) 名 注1) 実 市(県、国)民 名 所 得 神 (単位:円) 奈 川 県 全 国 平成23年度 平成24年度 平成23年度 平成24年度 30兆7,161億 30兆2,578億 47 3 兆6 ,6 91 億 4 7 2兆5 ,96 5億 1.2% △1.5% △1.4% △0.2% − − − − 6.5% 6.4% − − 32兆6,479億 32兆3,376億 51 4 兆 2 21 億 5 1 7兆4 ,99 2億 2.9% △1.0% 0.3% 0.7% − − − − 6.4% 6.2% − − 26兆9,168億 26兆5,454億 34 9 兆 5 63 億 3 5 1兆1 ,13 9億 1.4% △1.4% △1.0% 0.6% − − − − 7.7% 7.6% − − 注1)実質値は連鎖方式の数値である 出典:神奈川県値…「平成24(2012)年度 神奈川県 県民経済計算」、全国値…「平成24年度国民経済計算確報(内閣府)」 (兆円) 図1 市内総生産の推移 (%) 6.0 10 5.5 5 5.0 0 4.5 △5 △ 10 4.0 平成13 14 15 名目(実数) 16 17 18 実質(実数) 19 20 名目(増加率) 21 22 23 実質(増加率) 24年度 2 市内総生産(生産側)(本文 P.6∼9) 平成 24 年度中に新たに市内で生産された付加価値である市内総生産は、名目で 5 兆 804 億円、 実質で 5 兆 4,131 億円となりました。 市内総生産(名目)を経済活動別にみると、対前年度増加率で電気・ガス・水道業 15.1%増、運 輸業 4.6%増、サービス業 1.8%増など、 11 分類中 5 つの産業で増加しました。一方で、金融・保 険業 7.3%減、製造業 6.9%減など 6 つの産業で減少しました。 (表 2) 市内総生産(実質)を経済活動別にみると、運輸業 3.4%増、不動産業 2.4%増、情報通信業 1.9% 増など、11 分類中 4 つの産業で増加しました。 (表 3) 川崎市の経済活動別構成比を、全国を 1 とした特化係数※でみると、製造業、電気・ガス・水道 業、不動産業、運輸業、情報通信業が 1 を超え、全国に比べ特化しています。 (図 2) ※特化係数…「構成比(市値)/構成比(国値) 」で算出しています。産業構造が全国と比べてどの程度 偏りがあるかを表すもので、1 を超えていれば全国に比べ相対的に特化しています。 表2 経済活動別市内総生産(生産側、名目) 実 数 (100万円) 項 目 産 1 農 林 水 産 業 (1) 鉱 業 (2) 製 造 業 (3) 建 設 業 (4) 電 気・ガ ス・水 道 業 (5) 卸 売 ・ 小 売 業 (6) 金 融 ・ 保 険 業 (7) 不 動 産 業 (8) 運 輸 業 (9) (10) 情 報 通 信 業 (11) サ ー ビ ス 業 平成22年度 平成23年度 平成24年度 業 政 府 サ ービ ス生 産者 2 電 気・ガ ス・水 道 業 (1) サ ー ビ ス 業 (2) 公 務 (3) 4,795,142 4,721,597 4,677,130 3,497 3,535 3,485 154 217 149 1,268,274 1,152,636 1,072,984 242,547 260,905 248,918 163,947 132,778 152,803 485,345 515,814 502,614 146,116 142,864 132,480 1,011,136 1,033,938 1,051,994 330,833 332,480 347,718 383,892 378,500 382,315 759,401 767,930 781,670 283,652 39,247 75,565 168,840 284,406 40,062 76,269 168,075 対前年度増加率(%) 23 △ 1.5 1.1 40.9 △ 9.1 7.6 △ 19.0 6.3 △ 2.2 2.3 0.5 △ 1.4 1.1 275,087 38,441 74,538 162,108 △ 24 △ 0.9 △ 1.4 △ 31.3 △ 6.9 △ 4.6 15.1 △ 2.6 △ 7.3 1.7 4.6 1.0 1.8 0.3 △ 3.3 2.1 △ 4.0 0.9 △ 2.3 0.5 △ 3.6 構成比(%) 23 24 92.1 92.1 0.1 0.1 0.0 0.0 22.5 21.1 5.1 4.9 2.6 3.0 10.1 9.9 2.8 2.6 20.2 20.7 6.5 6.8 7.4 7.5 15.0 15.4 5.5 0.8 1.5 3.3 対 家 計 民 間 非 営 利 1.7 2.0 83,867 89,297 91,099 6.5 サ ー ビ ス 生 産 者 ( 再 掲 ) 第 1 次 産 業 3,497 3,535 3,485 1.1 △ 1.4 0.1 第 2 次 産 業 1,510,975 1,413,758 1,322,051 △ 6.4 △ 6.5 27.6 第 3 次 産 業 3,648,189 3,678,007 3,717,780 0.8 1.1 71.7 小 計 5,162,661 5,095,300 5,043,316 △ 1.3 △ 1.0 99.3 輸入 品に 課さ れる税・ 関税 52,260 60,303 61,015 15.4 1.2 1.2 (控除) 総資本形成に係る消費税 24,076 26,619 23,900 10.6 △ 10.2 0.5 市 内 総 生 産 ( 生 産 側 ) 5,190,845 5,128,984 5,080,431 △ 1.2 △ 0.9 100.0 注)第1次産業は農林水産業。第2次産業は鉱業、製造業、建設業。第3次産業はその他。 3 5.4 0.8 1.5 3.2 1.8 0.1 26.0 73.2 99.3 1.2 0.5 100.0 表3 経済活動別市内総生産(生産側、実質) 実 数 (100万円) 項 目 産 1 (1) 農 林 水 産 業 業 (2) 鉱 (3) 製 造 業 設 業 (4) 建 (5) 電 気・ガ ス・水 道 業 (6) 卸 売 ・ 小 売 業 (7) 金 融 ・ 保 険 業 動 産 業 (8) 不 輸 業 (9) 運 (10) 情 報 通 信 業 (11) サ ー ビ ス 業 業 政 府 サ ービ ス生 産者 2 (1) 電 気・ガ ス・水 道 業 (2) サ ー ビ ス 業 務 (3) 公 295,749 39,465 81,459 174,815 23 0.2 5.4 39.7 △ 6.6 9.2 △ 9.0 5.6 △ 0.2 3.4 2.0 0.3 1.9 市内総生産増加に対する寄与度(%) 0.14 0.00 0.00 △ 1.69 0.40 △ 0.29 0.50 △ 0.01 0.65 0.13 0.02 0.27 291,233 0.3 △ 1.5 38,223 1.5 △ 3.1 81,174 1.2 △ 0.3 171,887 △ 0.3 △ 1.7 0.02 0.01 0.02 △ 0.01 4,970,406 4,978,199 4,995,150 3,786 3,992 3,650 98 137 97 1,373,142 1,282,477 1,272,309 236,207 257,929 243,190 171,885 156,362 153,206 482,854 509,762 501,693 172,504 172,133 166,601 1,037,364 1,072,429 1,098,521 332,413 339,177 350,757 404,452 405,679 413,430 759,081 773,777 786,059 294,807 38,868 80,512 175,424 対前年度増加率(%) 24 0.3 △ 8.6 △ 29.6 △ 0.8 △ 5.7 △ 2.0 △ 1.6 △ 3.2 2.4 3.4 1.9 1.6 平成22年度 平成23年度 平成24年度 23 24 △ △ △ △ △ △ △ 0.31 0.01 0.00 0.19 0.27 0.06 0.15 0.10 0.48 0.21 0.14 0.23 △ 0.08 △ 0.02 △ 0.01 △ 0.05 対 家 計 民 間 非 営 利 0.13 89,141 95,905 99,111 7.6 3.3 サ ー ビ ス 生 産 者 ( 再 掲 ) 第 1 次 産 業 3,786 3,992 3,650 5.4 △ 8.6 0.00 1,609,575 1,544,194 1,517,859 △ 4.1 △ 1.7 第 2 次 産 業 △ 1.22 3,745,337 3,823,335 3,864,014 2.1 1.1 第 3 次 産 業 1.45 小 計 5,354,530 5,369,868 5,385,380 0.3 0.3 0.29 輸入 品に 課さ れる税・ 関税 49,668 52,833 52,437 6.4 △ 0.7 0.06 (控除) 総資本形成に係る消費税 24,630 27,306 24,838 10.9 △ 9.0 0.05 市 内 総 生 産 ( 生 産 側 ) 5,379,487 5,395,552 5,413,092 0.3 0.3 0.30 94 172 △1 開 差 注)第1次産業は農林水産業。第2次産業は鉱業、製造業、建設業。第3次産業はその他。 3 0.06 △ 0.01 △ 0.49 0.75 0.29 △ 0.01 △ 0.05 0.33 - 図2 経済活動別市内総生産(生産側、名目)の特化係数<市−国> 農林水産業 対家計民間 非営利 政府サービ ス生産者 2.0 項 目 鉱業 構成比(%) 川崎市 全国 (年度値) (暦年値) 特化係数 1 産業 製造業 1.0 サービス業 建設業 0.0 電気・ガス・ 水道業 情報通信業 運輸業 卸売・小売業 不動産業 金融・保険業 (1)農林水産業 (2)鉱業 (3)製造業 (4)建設業 (5)電気・ガス・水道業 (6)卸売・小売業 (7)金融・保険業 (8)不動産業 (9)運輸業 (10)情報通信業 (11)サービス業 2 政府サービス生産者 3 対家計民間非営利 0.1 0.0 21.1 4.9 3.0 9.9 2.6 20.7 6.8 7.5 15.4 5.4 1.8 1.2 0.1 18.1 5.6 1.7 14.4 4.5 12.0 5.0 5.5 19.8 9.2 2.3 0.06 0.05 1.17 0.87 1.77 0.69 0.57 1.73 1.37 1.36 0.78 0.59 0.76 注)川崎市は年度値、全国は暦年値を使用している。 3 市民所得(本文 P.10∼14) 1年度間に市民(個人のほか企業、団体を含む)の経済主体に分配された市民所得は 4 兆 2,349 億円で、前年度比 1.0%減となり、5 年連続で前年度より減少しました。 市民所得を項目別にみると、市民雇用者報酬が 3 兆 2,505 億円、財産所得が 1,965 億円、企業所 得が 7,879 億円となっています。(図 3) 5 4 図3 市民所得の推移 (兆円) 0.4 0.2 0.4 0.1 0.5 0.5 0.1 0.2 0.9 0.8 0.6 0.2 0.2 0.2 (%) 4.0 0.9 0.2 6.0 0.8 0.9 0.8 0.8 0.2 0.2 0.2 0.2 2.0 3 0.0 2 3.6 3.5 3.7 3.6 3.6 3.6 3.5 3.3 3.3 3.4 3.5 △ 2.0 3.3 1 △ 4.0 △ 6.0 0 14 平成13 15 16 17 市民雇用者報酬 18 19 財産所得 20 21 企業所得 22 平成19 35,077 2,389 9,233 46,699 20 21 34,793 2,182 9,259 46,234 33,683 1,827 8,354 43,864 24年度 市民所得対前年度増加率 表4 市民所得の推移 項 目 雇用者報酬 財産所得 企業所得 市民所得 23 22 (億円) 24年度 23 32,827 1,792 9,076 43,695 32,651 1,901 8,213 42,765 32,505 1,965 7,879 42,349 「市民所得」… 市民雇用者報酬、財産所得、企業所得の合計。つまり企業の利潤なども含まれており、 個人の所得水準を表すものではない。 4 市内総生産(支出側)(本文 P.15∼19) 「民間最終消費支出」は 3 兆 7,267 億円で対前年度増加率は 市内総生産(支出側、名目)のうち、 2.0%増と 2 年連続で増加しました。 「政府最終消費支出」は 6,574 億円で対前年度増加率は 1.0% 増と前年度の減少から増加に転じました。 「総資本形成」は 9,534 億円で対前年度増加率は 4.7%減 と前年度の増加から減少に転じました。 (表 5) 表5 市内総生産の項目別推移(支出側、名目) 項 目 民間最終消費支出 政府最終消費支出 総資本形成 移出入(純)・統計上の不突合 平成19 36,657 6,217 10,902 899 20 36,437 6,371 9,880 1,255 21 36,536 6,243 8,567 73 22 36,366 6,900 9,363 △ 720 23 36,551 6,511 10,008 △ 1,780 (億円) 24年度 37,267 6,574 9,534 △ 2,570 問合せ先 川崎市総合企画局都市経営部統計情報課 高橋 電話 044−200−2066
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