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医療、福祉
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快適で省エネ、そして災害に強い病院を目指して各種設備を導入
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地方独立行政法人宮城県立こども病院
①平成24年度エネルギー使用合理化事業者支援事業
②平成25・26年度スマートエネルギーシステム導入促進事業(平成27年3月から稼働予定)
◎総事業額:約2億7,000万円 ◎補助金額:約4,000万円 〈上記①分〉
取組の概要
●取組の背景と目的
宮城県立こども病院は高度で専門的な医療を提供する病院であり、利用者の快適性と災害に強いことが求められる。一方
で省エネ・CO2の削減は社会的な課題であり、これらを両立させる必要があった。
事業の目的は、a.快適性と省エネを両立させるシステムの構築 b.災害に強いエネルギー供給システムの構築 c.運転
管理を容易にすることで継続的な省エネを可能するシステムの構築 d.運用改善のためのエネルギーマネジメントの導入で
あった。
●導入設備の概要(上記①分)
◎高効率空冷ヒートポンプチラー(150kWモジュール×4台)
冷却能力:600kW(消費電力:146kW)
加熱能力:600kW(消費電力:176kW)
◎高効率小型貫流ボイラー(2台)
最高使用圧力:0.98MPa
換算蒸発量:1,500kg/h×2台
燃料消費量(都市ガス13A):81.7㎥N/h
ボイラー効率:102%
◎井水浄化設備
深井戸:深度 150m×φ200mm
ろ過能力:最大7t/h
▲空冷ヒートポンプチラー
▲小型貫流ボイラー
▲井水浄化設備
(左下:除鉄除マンガンろ過塔)
運用状況と省エネルギーの効果
エネルギー削減量
(原油換算kℓ/年)
導入前
2,040
導入後
1,821
削減率
10.7%
〈平成22年度と平成25年度との比較〉
◎投資回収年数:10年*上記①分
以前から消費電力のピークカット等の省エネ努力を行っていたが、当該補助金を
活用し、ESCO事業を導入することで、病院としての初期投資を抑えつつ、光熱水
費の削減、省エネ、CO2の削減を実現。
高効率空冷式ヒートポンプチラーの導入により、既存の冷凍機と併用すること
で、省エネを実現。既設炉筒煙管ボイラー3台中、1台を小型貫流ボイラー2台に変
更することで、外部負荷の変化に応じてきめ細かい運転が可能となり、ガス消費量
を削減している。また井水浄化設備を導入して、井水を飲料水として活用すること
で災害時の飲用水の確保と水道費を削減。
複数回路でエネルギーを確保・供給することにより、災害など外部に起因するラ
イフライン障害発生の場合でも病院事業に支障が生じないようにしている。
さらに、BEMS装置を導入して「データの見える化」を図り、運用改善を行うほ
か、空調機器を制御するソフトウエアの変更や、空調のファンモーター・ベルトを
平ベルト伝動システムに変更することで伝動ロス削減と長寿命化を実現している。
その他、スマートエネルギーシステム導入促進事業を活用して、太陽光発電シス
テム、蓄電池、マルチフューエルタイプのガスコージェネレーションシステムを導
入し、平成27年3月から稼働する予定である。
事業者概要
地方独立行政法人宮城県立こども病院
■住所:仙台市青葉区落合4丁目3-17
■電話:022-391-5111
■病床数:160床(①一般病棟:108床
②ICU等:34床③産科病棟:18床)
■ICU等:34床 ■診療科数:21科
■URL:http://www.miyagi-children.or.jp
■事業内容:病院
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平成15年11月の開院以来、東北唯一の小児高度医療施設として、地域の小児医
療に大きな役割を果たしています。本院は高度な専門知識と技術に支えられた良質
で安全な医療を提供することは勿論のこと、こどもの権利を尊重し、こどもが主役
になる医療を実践しています。平成18年に「地域医療支援病院」の指定を受け、
他施設との連携を重視して、二次三次小児救急医療の受け入れに努めています。