1. 難病医療費助成制度等の患者登録について(調剤システム) 2. 難病

寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
立春も過ぎて、春はまだかな~と外を眺める今日この頃です。
寒い日が続いたと思ったら、ちょっと暖かくなったり…
体調の維持が難しい日が続きますね。
うがいと手洗いを徹底して、風邪の予防に努めましょう!!
1. 難病医療費助成制度等の患者登録について(調剤システム)
2. 難病医療費助成制度等の患者登録について(医科システム)
1.難病医療費助成制度等の患者登録について(調剤システム)
最近多くお問い合わせをいただいている、難病公費(54)・小児慢性特定疾患公費(52)をお持ちの患者様
の患者登録についてご案内します。
難病公費(54)・小児慢性特定疾患公費(52)の患者様は、「指定難病医療受給者証」をお持ちです。
そこに記載されている、適用区分と上限額をもとに患者登録を行います。
また、適用区分が「空白」または「-」の場合は、下記の表1をご確認ください。
【指定難病医療受給者証
見本
一部抜粋】
■70 歳未満■
ア:上位1
イ:上位2
ウ:一般1
エ:一般2
オ:低所得
———————
中略
■70 歳以上■
Ⅳ:現役並み所得者
Ⅲ:一般
Ⅱ:低所得者Ⅱ
Ⅰ:低所得者Ⅰ
————————
自己負担上限額が記載されます。
★「空白」または「-」場合
※自己負担上限額については上限額管理票でも
ご確認いただけます。
表1
≪所得区分の受給者証への反映が出来ていない場合≫
70 歳未満提示パターン
①
②
反映前の受給者証(受給者証に所得区分の記載がないもの)
のみ
②
③
レセプトの「特記事項」欄への記載と取扱い
特記事項へは記載しない
反映前の受給者証+限度額適用認定証又は限度額適用・標
限度額適用認定証又は限度額適用・標準負担額減額
準負担額減額認定証
認定証に応じた記載とする
70 歳以上提示パターン
①
下記の表1をご確認ください。
反映前の受給者証(受給者証に所得区分の記載がないもの)
のみ
反映前の受給者証+「3割」
(現役並み所得者の記載がある
高齢受給者証等)
レセプトの「特記事項」欄への記載と取扱い
特記事項へは記載しない
「現役並み」として記載する
反映前の受給者証+限度額適用認定証又は限度額適用・標
限度額適用認定証又は限度額適用・標準負担額減額
準負担額減額認定証
認定証に応じた記載とする
(調剤報酬明細書の記載要領(様式第5)より抜粋)
上記を参考にして、ぶんぎょうめいと Ver.6・ぶんぎょうめいと NS・ぶんぎょうめいと NEXT の
入力方法についてご案内します。
ぶんぎょうめいと Ver.6 の場合
≪70歳未満≫
【例:適用区分(イ) 上限 5,000 円の患者登録】
≪70歳以上≫
【例:適用区分(Ⅰ) 上限 5,000 円の患者登録】
公費のタブ
公費のタブ
◆負担者→公費番号
◆負担者→公費番号
◆受給者→受給者番号
◆受給者→受給者番号
◆負担率→20(自動で表示)
◆負担率→20 または 10
◆負担上限→上限額
◆負担上限→上限額
特記事項
特記事項
指定難病医療受給者証の
指定難病医療受給者証の
適用区分に合わせて
適用区分に合わせて
該当する特記事項を選択
該当する特記事項を選択
高額療養区分
自己負担区分
指定難病医療受給者証の
指定難病医療受給者証の
適用区分に合わせて
適用区分に合わせて
該当する高額療養区分を選択
該当する自己負担区分を選択
※高額療養区分は自動で
【参考】
≪所得区分の受給者証への反映が出来ている場合≫
70歳未満
70歳以上
入ります。
指定難病医療受給者証の適用区分
特記事項
高額療養区分
ア:上位1
26:区ア
1:上位Ⅰ(適用区分ア)
イ:上位2
27:区イ
2:上位Ⅱ(適用区分イ)
ウ:一般1
28:区ウ
3:一般Ⅰ(適用区分ウ)
エ:一般2
29:区エ
4:一般Ⅱ(適用区分エ)
オ:低所得
30:区オ
5:低所得(適用区分オ)
指定難病医療受給者証の適用区分
特記事項
自己負担区分
Ⅳ:現役並み所得者
17:上位
2:一定以上
Ⅲ:一般
18:一般
1:一般
Ⅱ:低所得者Ⅱ
19:低所
4:低所得Ⅱ
Ⅰ:低所得者Ⅰ
19:低所
3:低所得Ⅰ
≪所得区分の受給者証への反映が出来ていない場合≫
特記事項
70 歳未満提示パターン
①
②
反映前の受給者証(受給者証に所得区分の記載がないもの)のみ
反映前の受給者証+限度額適用認定証又は限度額適用・標準負担額減額認定証
70 歳以上提示パターン
高額療養区分
空欄
空欄
26:区ア
1:上位Ⅰ
27:区イ
2:上位Ⅱ
28:区ウ
3:一般Ⅰ
29:区エ
4:一般Ⅱ
30:区オ
5:低所得
特記事項
自己負担区分
①
反映前の受給者証(受給者証に所得区分の記載がないもの)のみ
空欄
1:一般
②
反映前の受給者証+「3割」(現役並み所得者の記載がある高齢受給者証等)
17:上位
2:一定以上
18:一般
1:一般
19:低所
3:低所得Ⅰ
19:低所
4:低所得Ⅱ
③
反映前の受給者証+限度額適用認定証又は限度額適用・標準負担額減額認定証
(2015.2.10
現在の情報で作成しています)
ぶんぎょうめいと NS の場合
受給者証の適用区分に合わせて、「所得区分一般」または「所得区分高齢」、「特記事項」に
※参考※ 上限額は自己負担上限金額入力画面にて入力します。
該当する項目を入力
≪70歳未満≫
【例:適用区分(イ) 上限 5,000 円の患者登録】
≪70歳以上≫
【例:適用区分(Ⅱ) 上限 5,000 円の患者登録】
【参考】
≪所得区分の受給者証への反映が出来ている場合≫
70歳未満
70 歳以上
指定難病医療受給者証の適用区分
特記事項
所得区分一般
ア:上位1
26:区ア
ア.上位1
イ:上位2
27:区イ
イ.上位 2
ウ:一般1
28:区ウ
ウ.一般1
エ:一般2
29:区エ
エ.一般2
オ:低所得
30:区オ
オ.低所得
指定難病医療受給者証の適用区分
特記事項
所得区分高齢
Ⅳ:現役並み所得者
17:上位
Ⅳ.現役並み
Ⅲ:一般
18:一般
Ⅲ.一般
Ⅱ:低所得者Ⅱ
19:低所
Ⅱ.低所得Ⅱ
Ⅰ:低所得者Ⅰ
19:低所
Ⅰ.低所得Ⅰ
≪所得区分の受給者証への反映が出来ていない場合≫
70 歳未満提示パターン
①
②
反映前の受給者証(受給者証に所得区分の記載がないもの)のみ
反映前の受給者証+限度額適用認定証又は限度額適用・標準負担額減額認定証
70 歳以上提示パターン
特記事項
所得区分一般
空欄
空欄
26:区ア
ア.上位1
27:区イ
イ.上位 2
28:区ウ
ウ.一般1
29:区エ
エ.一般2
30:区オ
オ.低所得
特記事項
所得区分高齢
①
反映前の受給者証(受給者証に所得区分の記載がないもの)のみ
空欄
Ⅲ.一般
②
反映前の受給者証+「3割」(現役並み所得者の記載がある高齢受給者証等)
17:上位
Ⅳ.現役並み
18:一般
Ⅲ.一般
19:低所
Ⅰ.低所得Ⅰ
19:低所
Ⅱ.低所得Ⅱ
③
反映前の受給者証+限度額適用認定証又は限度額適用・標準負担額減額認定証
(2015.2.10
現在の情報で作成しています)
ぶんぎょうめいと NEXT の場合
①主保険の高額欄にて「高額」を選択
②カーソルが「高額」にある状態で F1 詳細を選択
③指定難病医療受給者証の適用区分に該当する区分を選択
≪70 歳未満の場合≫
≪70 歳以上の場合≫
④副保険欄に54または52の公費番号を入力。
※自己負担割合は自動で20%(主保険の負担割合が1割の場合は10%)と表示されます。
⑤F1 詳細を選択し、受給者証適用区分と月額自己負担上限額を入力
受給者証適用区分
≪70 歳未満の場合≫ ≪70 歳以上の場合≫
【参考】
≪所得区分の受給者証への反映が出来ている場合≫
指定難病医療受給者証の適用区分
70歳未満
70 歳以上
主保険 F1 詳細(区分)
副保険 F1 詳細(受給者証適用区分)
ア:上位1
1.ア月額 83 万円以上
1.ア 83 万~
イ:上位2
2.イ月額 53 万~79 万円
2.イ 53 万~
ウ:一般1
3.ウ月額 28 万~50 万円
3.ウ 28 万~
エ:一般2
4.エ.月額 26 万円以下
4.エ~26 万
オ:低所得
5.オ低所得(C 低所得)
5.オ低所得
Ⅳ:現役並み所得者
1.Ⅳ現役並み
1.Ⅳ現役並み
Ⅲ:一般
2.Ⅲ一般
2.Ⅲ一般
Ⅱ:低所得者Ⅱ
3.Ⅱ低所得Ⅱ
3.ⅠⅡ低所得
Ⅰ:低所得者Ⅰ
4.Ⅰ低所得Ⅰ
3.ⅠⅡ低所得
≪所得区分の受給者証への反映が出来ていない場合≫
70 歳未満提示パターン
①
②
反映前の受給者証(受給者証に所得区分の記載がない
もの)のみ
反映前の受給者証+限度額適用認定証又は限度額適
用・標準負担額減額認定証
70 歳以上提示パターン
①
②
③
反映前の受給者証(受給者証に所得区分の記載がない
もの)のみ
反映前の受給者証+「3割」(現役並み所得者の記載
がある高齢受給者証等)
反映前の受給者証+限度額適用認定証又は限度額適
用・標準負担額減額認定証
主保険 F1 詳細(区分)
副保険 F1 詳細(受給者証適用区分)
下記を参照
下記を参照
1.ア月額 83 万円以上
1.ア 83 万~
2.イ月額 53 万~79 万円
2.イ 53 万~
3.ウ月額 28 万~50 万円
3.ウ 28 万~
4.エ.月額 26 万円以下
4.エ~26 万
5.オ低所得(C 低所得)
5.オ低所得
主保険 F1 詳細(区分)
副保険 F1 詳細(受給者証適用区分)
下記を参照
下記を参照
1.Ⅳ現役並み
1.Ⅳ現役並み
2.Ⅲ一般
2.Ⅲ一般
3.Ⅱ低所得Ⅱ
3.ⅠⅡ低所得
4.Ⅰ低所得Ⅰ
3.ⅠⅡ低所得
(2015.2.10
■70歳未満
①主保険の高額欄を空白のままにする
現在の情報で作成しています)
②副保険欄に54または52の公費番号を入力し、F1 詳細を選択
受給者証適用区分→「ウ 28 万~」
自己負担割合→20
月額自己負担上限額→「上限額」
レセプト特記事項印字→「しない」
■70歳以上
①主保険の高額欄にて「高額」を選択
②カーソルが「高額」にある状態で F1 詳細を選択
区分→「Ⅲ.一般」
レセプト特記事項印字→「しない」
③副保険欄に54または52の公費番号を入力し、F1 詳細を選択
受給者証適用区分→「Ⅲ一般」
自己負担割合→10 または 20 が表示
月額自己負担上限額→「上限額」
レセプト特記事項印字→「しない」
2.難病医療費助成制度等の患者登録について(医科システム)
平成27年1月より、「難病に係る医療費助成制度(法別:54)」の公費が追加され、従来の「特定
疾患治療研究事業(法別:51)」と「小児慢性特定疾患治療研究事業(法別:52)」がそれぞれ新
しい医療費助成制度に移行されました。
それに伴って、お問い合わせの多い患者登録の方法について、各医科システムの手順をまとめましたの
で是非、ご活用下さい。
HOPE
① 患者登録画面で新しい医療受給者証に記載されている公費負担者番号、受給者番号を確認して登録し
て下さい。
② 「難病」に、新しい医療受給者証に記載されている自己負担上限額を指定して下さい。
※従来の小児慢性特定疾患治療研究事業から小児慢性特定疾病に係る医療費助成制度に移行する患者では、小児慢
性特定疾患治療研究事業の保険パターンを上書き・変更せずに、新たに小児慢性特定疾病に係る医療費助成制度
の保険パターンを作成して下さい。
③
70歳未満の患者の場合は、医療受給者証に記載されている高額療養費の所得区分に従い、患者登録
の「算定条件」の「4 高額」に患者の所得区分を指定して下さい。
70歳以上の患者の場合は、高齢受給者証に記載されている所得区分に従い、患者登録の「算定条件」
の「1 所得」に患者の所得区分を指定して下さい。
※所得区分が「一般」の場合は、算定条件の指定は不要です。
【1月以降の患者登録で入力が必要となる項目】
自己負担上限額と所得区分の入力項目
70 歳未満 51(特定)
① 「特定疾患」に自己負担上限額を指定します。
② 算定条件の「4高額」に所得区分を指定します。
52(小児特) ① 「難病」に自己負担上限額を指定します。
② 算定条件の「4高額」に所得区分を指定します。
54(難病)
70 歳以上
51(特定)
① 「特定疾患」に自己負担上限額を指定します。
② 所得が「一般」以外の場合は算定条件の「1所得」に所得区分を指定します。(※)
54(難病)
① 「難病」に自己負担上限額を指定します。
② 所得が「一般」以外の場合は算定条件の「1所得」に所得区分を指定します。(※)
※70歳以上の患者の場合、12月診療分までは、算定条件の「1所得」及び「4高額」に所得区分を指定する必要があり
ましたが、1月診療分からは「1所得」にのみ所得区分を指定し「4高額」には所得区分を指定する必要はありません。
(「4高額」に所得区分を指定しても問題ありません)
例)70歳未満の登録
例)70歳以上の登録
【70歳未満の患者の受給者証の適用区分が空欄となっている場合】
70 歳未満の患者で、限度額適用認定証又は限度額適用・標準負担額減額認定証の提示がある方を除き、
所得区分の記載欄が空欄の医療受給者証が交付された場合に、償還払いの扱いになります。
そのため算定条件には「4 高額」を指定しないで、公費のみ登録して頂きますようお願い致します。
※難病(法別 54)または小児慢性特定疾病(法別 52)の負担者番号・受給者番号および、難病欄の負担額上限は従来
通り登録します。
ORCA
① 患者登録画面で新しい医療受給者証に記載されている公費負担者番号、受給者番号を確認して入力し
て下さい。
② 所得者情報の公費負担額欄で自己負担限度額等の入力を行います。
●自己負担限度額等の入力方法(難病・小児慢性共通)
※自己負担上限入力方法は今までの特定疾患(51)と同様です。
①
所得者情報の公費負担額欄で該当公費を選
択します。
1.適用期間は1ヶ月毎に区切って登録し
て下さい。
②
2.入外上限額に1か月の自己負担金額を
登録、更新ボタンを押します。
③
④
3.次月複写で最新月分の入力データを複
写して、次月分を作成する事が可能で
す。※他一部負担累計は複写しません。
4.管理票を基に他一部負担額入力で、日
付、他医療機関・薬局等の一部負担累
計額を入力し F12 確定を押します。
※自院の金額は自動で入りますので入力
する必要はありません。
③ 受給者証の適用区分を基に公費の種類を登録します。
【高齢者】
受給者証
患者登録
適用区分(Ⅳ)
公費の種類に956を入力
適用区分(Ⅲ)
公費の種類に957を入力。※
適用区分(Ⅱ・Ⅰ) 公費の種類に957を任意入力。低所得情報を入力。
※一般所得者については医療受給者証による適用区分の確認が行われた場合に限りレセプトの特記事項を記載する
こととされていることから、医療受給者証の適用区分に(Ⅲ)が記載されている場合は公費の種類に957の
入力が必須となります。
【70歳未満(限度額適用認定証又は限度額適用・標準負担額減額認定証の提示がある場合)】
受給者証
適用区分(ア・イ)
適用区分(ウ・エ)
適用区分(オ)
患者登録
公費の種類に966を入力
公費の種類に967を入力
公費の種類に967を入力。低所得情報2を入力。
【70歳未満(限度額適用認定証又は限度額適用・標準負担額減額認定証の提示がない場合)】
受給者証
適用区分(ア・イ)
適用区分(ウ・エ)
適用区分(オ)
患者登録
公費の種類に956を入力
公費の種類に957を入力
公費の種類に957を入力。低所得情報2を入力。
<重要>
70歳未満の患者については適用区分(ア~オ)を上記公費の受給者番号欄の1文字
目に全角で入力してください。
※公費の種類が956・966の場合の適用区分判定について
1.受給者番号欄の1文字目が「イ」の場合、適用区分(イ)とみなします。
2.その他を適用区分(ア)とみなします。
※公費の種類が957・967の場合の適用区分判定について
1.低所得情報を参照し、低所得者(適用区分(オ))であるか判定します。
2.低所得者を除き、受給者番号欄の1文字目が「エ」の場合適用区分(エ)とみなします。
3.その他を適用区分(ウ)とみなします。
※高齢者については受給者番号欄に適用区分の入力は不要です。
例)
(所得区分(イ)の場合)
【医療受給者証の適用区分が空欄となっている場合】
高齢者で3割負担の方、及び、限度額適用認定証又は限度額適用・標準負担額減額認定証の提示が
ある方を除き、医療受給者証の適用区分が空欄となっている場合は、所得区分の確認ができません。
その場合、公費の種類の入力はしないようになります。
適用区分の確認が行われた場合に限りレセプトの特記事項を記載することとされているためです。
また、70歳未満で適用区分の確認ができない患者については現物給付の対象として取り扱わないこと
となっておりますので、公費の種類の入力はしないようになります。