資料1 新たな経済対策について 1 今回の経済対策の考え方 11月18日(火)に安倍総理から以下の指示。 ○ 平成26年7-9月期の実質GDP成長率は2四半期連続で マイナス。こうした状況の下、「経済の好循環」を確かなも のとし、地方にアベノミクスの成果が広く行き渡るようにす る必要。 ○ このため、次のような政策に重点を置きつつ、経済対策の とりまとめに向けた準備を進めること。 ① エネルギー価格の高止まりなど物価動向や消費に関する 地域の実情に配慮しつつ、地域の消費の喚起など景気の脆 弱な部分に、スピード感を持って的を絞った対応をする ② しごとづくりなど地方が直面する構造的な課題への実 効ある取組みを通じて地方の活性化を促す ③ 災害復旧等の緊急対応を講じ復興の加速化を進めるな ど、災害・危機等への対応を図る 2 検討項目(案) 1の考え方に従い、農林水産省として登録を検討している項 目は別紙のとおり。 (別 紙) 経済対策に盛り込む事項(案) 1.米価下落への対策 米価の下落対策については、先般の緊急対策に加え、以下の 対策を実施する ① 飼料用米の生産・利用拡大対策 (飼料用米の生産・利用拡大等のための機械・設備等の導入) ② 稲作農業の体質強化対策 (需要に応じた米の生産コスト低減のための取組の支援) ③ 農業経営緊急対策 ナラシ対策加入促進のための集落営農の組織化等、農地の受け手となる 担い手の機械・施設の整備、農地中間管理機構による集積・集約化 2.燃油価格高騰等への対策 燃油価格の高騰など現下の経済情勢を踏まえた農業者等への 支援を実施する ① 施設園芸の燃油価格高騰対策(事業期限延長) (施設園芸に係る省エネ設備のリース導入、価格高騰時の補塡金の交付) ② 漁業の燃油価格高騰対策 (燃油価格高騰時の補塡金の交付、省燃油活動、省エネ機器の導入) ③ 甘味資源作物対策 (甘味資源作物の生産性向上に資する農業機械のリース、土づくりの支援) ④ 鳥獣被害防止対策 (処理加工施設・捕獲技術高度化施設の整備) ⑤ 外国漁船操業対策及び漁業被害防止対策 外国漁船の影響を受ける漁場の機能回復、漁船の安全操業のための監視 活動、取締の強化等サンゴ密漁対策の実施、漁業者によるトド等の駆除 ⑥ 家畜衛生対策 (PEDワクチンの増産に必要な機器の整備) 3.農林水産業の成長産業化と農山漁村の活性化 農林水産業の成長産業化を加速化させるとともに、地域におけ る定住等を促進し農山漁村の活性化を図る ① 畜産・酪農の競争力の強化 ・ 畜産・酪農の収益性向上 畜産クラスター(高収益型畜産体制)の構築、クラスター計画に 基づく機械・施設の整備、国産畜産物の需要拡大 ・ 畜産・酪農の生産力強化 (和牛受精卵移植・乳用牛性判別精液の活用) ・ 自給飼料の生産拡大 草地の難防除雑草駆除、飼料用米の保管等に必要な機械のリース整備、 配合飼料供給体制の整備、草地畜産基盤整備、新たな飼養体系の実証 ② 担い手への農地集積・集約化等による構造改革の推進 農地中間管理機構による集積・集約化、農地の大区画化・汎用化、 耕作放棄地の解消、青年の新規就農・農業法人への雇用就農の推進 ③ 農林水産物の高付加価値化等の推進 先端ロボット等の開発・普及、共同利用施設の整備、次世代施設園芸 の導入、加工・業務用野菜の増産、6次産業化施設の整備 ④ 日本食・食文化の魅力発信と輸出の促進 日本食・食文化の魅力の国内外での発信、米・畜産物の輸出支援、 輸出対応型施設(HACCP対応型施設等)の整備 ⑤ 農山漁村における定住・地域間交流の促進 農山漁村における定住・地域間交流を促進するための生活環境施設・ 交流拠点等の整備 ⑥ 鳥獣被害防止対策(再掲) ⑦ 林業の成長産業化 ・ 強い林業づくり対策・森林吸収源対策 森林整備加速化・林業再生対策の継続(木造公共建築、CLT(直交集成板) 製造ライン、木質バイオマス利用施設、間伐など、自伐林家を含めた多様な 担い手による地域の創意工夫に基づく事業)、森林整備事業 ・ 木材需要拡大緊急対策 (住宅分野等における地域材の利用促進や新たな製品・技術の開発・普及) ・ 林業人材育成対策 (新規林業就業者のためのトライアル雇用) ⑧ 水産日本の復活 ・ 資源管理の推進 他魚種転換等の経営多角化の促進、資源管理に取り組む漁業者に対する 積立ぷらすによる減収補填の実施 ・ 漁業人材育成対策 (漁業現場における長期研修) ・ 漁業被害防止対策(再掲) 4.災害復旧など防災・減災対策 自然災害リスクが高い農業水利施設等に係る防災・減災の取組 を加速化する ① 農業水利施設、漁港の長寿命化・耐震化対策 (農業農村整備事業、水産基盤整備事業) ② 山地防災力強化対策 (治山事業、森林整備事業) ③ 火山灰対策 (降灰被害に対する洗浄用機械施設等の整備) ④ 災害復旧等事業
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