検見川神社 の神楽 ・祭囃子

別 添
千葉市地域文化財
かぐら
けみがわじんじゃ
まつりばやし
検見川神社の神楽・祭囃子
(1)種
別
無形民俗文化財
(2)保 持 団体
検見川神社神楽囃子連
(3)保持団体所在地
千葉市花見川区検見川町
神楽の様子(巫女舞)
1丁目1番地(検見川神社内)
(4)適用基準
由来や現在に至る経緯が明確であり、
地域住民の生活文化を理解する上で必要なもの
(5)主な曲目・演目
〔神楽の演目〕
み こ まい
ちまたのかみろくごうかためのまい
ろうおうあくしんばらいのまい
ちのりはっきゅうのまい
巫女舞/衢神六合堅目の舞/老翁悪神祓の舞/千箭発弓の舞/
やえことしろぬしつりのまい
あめのうずめのかみゆうぎょうのまい
あめのまひとつのかみかじのまい
八重事代主神釣の舞/天鈿女神遊行の舞 /天目一箇神鍛冶の舞/
おおやまづみのかみあくにんたいさんのまい
大山祓神悪人退散の舞
〔祭囃子の曲目〕
屋台~聖天~鎌倉~四丁目~上り屋台・岡崎・投げ遣り・八木節
だいびょうし
(6)楽
器
(7)説
明
チ ャ ッ パ
大太鼓・大拍子・手拍子・笛・締太鼓・鉦
千葉市花見川区検見川町にある検見川神社に伝わる神楽と祭囃子である。
神楽は、毎年10月の尾鷲神社祭礼にて演じられている。神楽の起源について
は、記録が残されていないため定かではないが、口伝によると、安政時代には、神
社の神事を取り仕切る講として祓講があり、この祓講は各講中の家々で神楽を奉納
していたという。祓講の存在を示すものとして、検見川神社の境内には、「御祓講」
と刻まれた明治時代の石碑が残されている。神楽の形態が、周辺の畑町子安神社や
武石町三代王神社と非常に良く似ているため、花見川沿いに伝承されたものである
と考えられる。現在は上記の八座を奉納しているが、当初は十二座の神楽で構成さ
れており、明治時代が一番盛んであった。第二次世界大戦で舞い手を失い、一時途
絶えたこともあったが、戦後発足した囃子講に指導して受け継がれ、今日に至って
いる。
祭囃子は、毎年8月1・2・3日の検見川神社例祭にて、山車の上や舞台で演
じられている。この神社の祭囃子は、江戸囃子(葛西囃子)の流れをくむものであ
るといわれている。昭和21年に、祭礼に伴う神輿渡御を盛り上げるために、検見
川にも祭囃子を伝えようと、若者達が船橋の三山(二宮神社囃子連)から師匠を呼
び、習い始めたのが最初である。
地域住民の生活文化を理解する上で必要なものと認められ、
また当地域にとっては無くてはならないものとなっている。
参考文献:『千葉市の民俗芸能』(千葉市教育委員会 1981 年)
『けみがわ』(検見川郷土史編集委員会 1992 年)
検見川神社神楽囃子連ホームページ
http://www.kemigawa.com/f_top.htm
祭囃子の様子