1 基本単位の表記で正しいのはどれか。2 つ選べ。 a 照射線量 C・kg b

1
2
3
基本単位の表記で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
照射線量
C・kg
b
吸収線量
J!
kg
c
等価線量
J!
kg
d
比放射能
Bq・kg
e
線エネルギー付与
KeV・μm
陽子線と炭素イオン線の違いで正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
側方散乱は両者で差はない。
b
後方散乱は炭素イオン線で大きい。
c
細胞周期依存性は両者で差はない。
d
ブラッグピーク部では両者の RBE は等しくなる。
e
標的より浅部組織での線量寄与は陽子線で大きい。
基準深を任意の深さで設定する深部線量関数はどれか。1 つ選べ。
a
深部線量百分率(PDD)
b
組織空中線量比(TAR)
c
組織最大線量比(TMR)
d
深部電離量百分率(PDI)
e
組織ファントム線量比(TPR)
―1―
4
5
6
正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
10 MV X 線のピーク深は約 2.5 cm である。
b
4 MV X 線の鉛での半価層は約 2.0 cm である。
c
高エネルギー X 線では前方散乱が少なくなる。
d
電子線のエネルギーは水中では深さにより著しく減少する。
e
線源皮膚間距離を一定にした照射法では吸収線量の計算に組織空中線量比を用いる。
モデルベースの線量計算アルゴリズムはどれか。2 つ選べ。
a
Clarkson 法
b
Convolution 法
c
Pencil beam 法
d
Delta-volume 法
e
Superposition 法
化学反応型フィルムの特性で誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a
明光下で使用できる。
b
エネルギー依存性がある。
c
自動現像機が不要である。
d
時間変化に伴い黒化が進む。
e
実効原子番号は生体組織に近い。
―2―
7
8
9
DNA 二重鎖切断で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
放射線以外でも発生する。
b
X 線では一重鎖切断より多くできる。
c
相同組換え修復機構は主に S!
G2 期で作用する。
d
非相同末端結合による修復は真核細胞では知られていない。
e
D0(細胞生存率が 1!e になる線量)では 1 細胞当たり約 1000 個できる。
癌幹細胞で誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a
放射線感受性が高い。
b
自己複製機序が亢進している。
c
DNA 修復機能が増強している。
d
活性酸素の不活化能が亢進している。
e
CD 44 等の特異的因子を発現している。
放射線による DNA 二重鎖切断の修復過程に関与しないのはどれか。1 つ選べ。
a
XPA
b
Ku70
c
Ku86
d
Rad50
e
DNA-PK
―3―
10
11
12
寡分割照射に有利な腫瘍の条件はどれか。1 つ選べ。
a
直列臓器に接する。
b
体内マージンが大きい。
c
肉眼的腫瘍体積が大きい。
d
低酸素細胞の比率が高い。
e
亜致死損傷からの回復が大きい。
直列臓器はどれか。2 つ選べ。
a
肺
b
肝
c
脊
d
皮 膚
e
小
髄
腸
がん抑制遺伝子はどれか。2 つ選べ。
a
RB
b
p16
c
Bcl-2
d
KRAS
e
Cyclin D1
―4―
13
14
染色体を対象とする研究法はどれか。2 つ選べ。
a
colony 法
b
G-banding 法
c
MTT assay 法
d
premature chromosome condensation 法
e
comet assay(single-cell electrophoresis)法
分子標的薬とその標的の組合せで正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
イマチニブ ―――――――――Bcr-Abl チロシンキナーゼ
b
ゲフィチニブ ――――――――退形成性リンパ腫キナーゼ(ALK)
c
グリゾチニブ ――――――――血管内皮細胞増殖因子(VEGF)
d
セツキシマブ ――――――――上皮成長因子受容体(EGFR)
e
イブリツモマブ ―――――――CD33
―5―
15
20 歳代,女性。放射線治療を施行した。頭部 MRI
(左:放射線治療前,中:20 Gy!10 回時,右:40
Gy!
20 回時)を示す。正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
頭蓋咽頭腫を疑う。
b
局所照射が第一選択である。
c
病変は松果体∼脳室に存在する。
d
5 年生存率は 90% 以上が期待できる。
e
初回治療で化学療法併用も選択しうる。
放射線治療前
20 Gy!
10 回時
―6―
40 Gy!
20 回時
16
小児のびまん性内在性橋神経膠腫(Diffuse intrinsic pontine glioma;DIPG)で誤っているのはどれ
か。1 つ選べ。
17
18
a
治療前に組織型を確認すべきである。
b
有効性が確認された化学療法はない。
c
成人の脳幹部神経膠腫より予後不良である。
d
治療後の生存期間中央値は 12 か月程度である。
e
標準的線量分割は 50.4∼54 Gy!28∼30 回!
6 週である。
膠芽腫(WHO 分類 Grade 4)で正しいのはどれか。1 つ選べ。
a
MGMT のメチル化は予後良好因子である。
b
年齢にかかわらず照射法は一定にすべきである。
c
初発時の定位放射線照射併用で予後が改善する。
d
初発時のベバシズマブ併用で生存期間が延長する。
e
全摘出が得られた症例ではテモゾロミド単独治療が推奨される。
中枢神経原発悪性リンパ腫で正しいのはどれか。1 つ選べ。
a
40% 程度で眼球病変の併発がある。
b
生存期間中央値は 30∼40 か月である。
c
放射線治療後にメトトレキサート大量療法を行う。
d
放射線治療後早期に起こる認知機能低下が問題となる。
e
ガドリニウム造影領域から 3 cm マージンの範囲を CTV として治療する。
―7―
19
20
21
髄芽腫術後の Children s Oncology Group ; COG の予後良好因子で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
3 歳以上
b
KPS 70 以上
c
播種病変を認めず
d
術前の腫瘍が 10 cm3 以上
e
術後の残存腫瘍が 1.5 cm3 以上
脳腫瘍で一般的に用いられる線量分割法と診断名の関係で誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a
膠芽腫
60 Gy!30 回!6 週
b
脳転移(全脳照射)
37.5 Gy!15 回!3 週
c
髄芽腫(標準リスク)
54 Gy!30 回!6 週
d
胚細胞腫瘍(絨毛癌)
54 Gy!30 回!6 週
e
傍突起膠腫(退形成性)
50 Gy!25 回!5 週
頭頸部癌に対する IMRT で正しいのはどれか。1 つ選べ。
a
線量計算グリッドサイズは 4 mm 以上を用いる。
b
最適化計算は造影 CT による計算が標準である。
c
耳下腺の平均線量が 25 Gy 以下を目標に治療計画を行う。
d
皮膚表面の過線量を回避するために皮膚表面まで PTV に含める。
e
標的体積内同時ブースト(SIB:simultaneous integrated boost)法では治療中の再計画は不要で
ある。
―8―
22
60 歳代,男性。嚥下時痛と左上頸部リンパ節腫脹を主訴に来院した。各種検査で T2N2bM0 中咽頭扁
平上皮癌と診断された。誤っているのはどれか。1 つ選べ。
23
24
a
ウイルス関連癌が増加している。
b
亜部位毎に放射線感受性が異なる。
c
患側 level III リンパ節転移の頻度は多い。
d
節外浸潤症例では術後化学放射線療法を行う。
e
照射後に発症した感染歯の抜歯は速やかに行う。
中咽頭癌で誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a
側壁癌の頻度が最も高い。
b
上壁癌に小線源治療を行う。
c
HPV 関連癌は若年者に多い。
d
導入化学療法は局所制御率を改善する。
e
T2N1M0 扁桃癌に放射線単独治療を行う。
喉頭癌で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
声門癌の仮声帯進展は T1 に分類される。
b
声門癌の両側声帯進展は T2 に分類される。
c
声門上癌の 2 亜部位の進展は T2 に分類される。
d
声門上癌 I 期の CTV に上内深頸リンパ節領域を含める。
e
声門上癌の前喉頭蓋間隙進展ではリンパ節転移の頻度は低い。
―9―
25
声帯固定を認めない右梨状陥凹原発の下咽頭癌(扁平上皮癌)。各種検査で,腫瘍径 3 cm,周囲への
進展なし,リンパ節転移なし,遠隔転移なし。正しいのはどれか。2 つ選べ。
26
a
T3N0M0 と診断される。
b
飲酒,喫煙と関係が強い。
c
同疾患の亜部位の中では女性に多い。
d
Plummer-Vinson 症候群と関連が深い。
e
後壁原発腫瘍に比べ予後が良好である。
40 歳代,女性。左顎下の腫脹を主訴に受診。左顎下腫瘍摘出術,左頸部郭清術を施行。病理は腺様囊
胞癌,切除断端陽性,リンパ節転移は 1 個(節外浸潤なし),神経周囲浸潤陽性。術後の治療方針で
適切なのはどれか。1 つ選べ。
a
経過観察
b
化学療法単独
c
放射線治療単独
d
化学放射線療法
e
分子標的薬併用放射線療法
― 10 ―
27
28
29
原発性肺癌の病期分類で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
悪性胸水は T4 である。
b
対側肺内の副腫瘍結節は M1a である。
c
肺野の 7 cm を超える腫瘍は T3 となる。
d
原発と同一肺葉内の不連続の副腫瘍結節があれば T4 である。
e
主気管支に及ばず腫瘍最大径 2 cm より大きく 4 cm 以下の腫瘍は T1b である。
III 期非小細胞肺癌の治療方針で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
併用化学療法はプラチナ製剤を含める。
b
pN0∼1 には術後放射線治療を考慮する。
c
CTV に縦隔リンパ節を予防的には含めない。
d
74 Gy!37 回!
7.5 週の放射線治療が勧められる。
e
切除可能な肺尖部胸壁浸潤癌では術前に化学放射線療法を施行する。
I 期非小細胞肺癌(末梢型)に対する体幹部定位放射線治療で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
活動性間質性肺炎でも治療対象となる。
b
手術不能な IB 期の場合に補助化学療法を行うのが標準的である。
c
手術可能症例で手術と同等の全生存率がランダム化比較試験で証明されている。
d
Superposition 法のほうが Clarkson 法よりも計算グリッドサイズの影響が大きい。
e
照射中心の固定精度が三次元的に各方向 5 mm 以内であることを毎回の照射において確認する。
― 11 ―
30
31
32
限局型小細胞肺癌の放射線治療で正しいのはどれか。1 つ選べ。
a
予防的全脳照射は 30 Gy!
10 回!
2 週で行う。
b
化学療法の併用時期は治療成績と相関しない。
c
胸部照射は 45∼50 Gy!25∼28 回!5∼6 週が推奨される。
d
不良な全身状態が化学療法で改善すれば化学放射線療法を行う。
e
併用する化学療法はシスプラチンとイリノテカンが標準的である。
悪性胸膜中皮腫で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
罹患患者数は減少傾向にある。
b
最も予後が良好な組織型は二相型である。
c
術後放射線治療は胸膜切除!
肺剥皮術後には施行しない。
d
切除可能例では化学療法,手術,術後放射線治療の三者併用療法を行う。
e
術後放射線治療で IMRT を行う場合に健側肺の V20 は 40% 以下に抑える。
放射線肺臓炎で誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a
肺の V20 と重症度には関連性がある。
b
CT 上では肺区域に一致した炎症像を呈する。
c
60 Gy!30 回!
6 週の放射線治療期間中にも発症する。
d
無症状であれば予防的なステロイドの内服は不要である。
e
48 Gy!4 回!
1 週の定位放射線治療期間中に発症することはまれである。
― 12 ―
33
60 歳代,女性。浸潤性乳管癌に乳房温存術と腋窩郭清術が行われた。切除断端陽性,腋窩リンパ節
3 個に転移, エストロゲンレセプター陽性であった。 治療方針で適切でないのはどれか。 1 つ選べ。
34
a
腫瘍の再切除を行う。
b
腫瘍床に追加照射を行う。
c
アロマターゼ阻害薬を投与する。
d
腋窩リンパ節領域を CTV に含める。
e
鎖骨上窩リンパ節領域を CTV に含める。
乳房温存療法の放射線治療計画で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
GTV は温存乳房の乳腺である。
b
腫瘍床への追加照射では術創を指標に部位を決定する。
c
Field-in-field 法は CTV 内の線量不均一を改善することが可能である。
d
ウェッジフィルターを使用することにより健側乳房への散乱線が増える。
e
領域リンパ節照射を行う場合には CTV に鎖骨下窩リンパ節領域を含めない。
― 13 ―
35
右乳房温存療法後(全乳房照射 50 Gy と腫瘍床追加照射 10 Gy)にアロマターゼ阻害薬を内服してい
る。放射線治療終了後 3 か月より咳嗽が出現した。呼吸苦はなく,SpO2 97%,白血球数 9860!μl,
ヘモグロビン 13.6 g!dl,CRP 6.5 mg!dl。受診時の胸部単純エックス線写真と胸部 CT を示す。正し
いのはどれか。1 つ選べ。
36
a
寛解後にしばしば再燃する。
b
直ちに入院治療が必要である。
c
腫瘍床へのブースト照射が原因である。
d
アロマターゼ阻害薬を中止すべきである。
e
副腎皮質ホルモン投与開始が第一選択である。
非浸潤性乳管癌で誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a
乳房切除術を行う。
b
乳房温存手術を行う。
c
センチネルリンパ節生検を省略する。
d
切除断端陽性に対して追加切除を行う。
e
腋窩廓清未施行例では腋窩を含め照射する。
― 14 ―
37
38
39
乳房温存療法の全乳房寡分割照射で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
pT3 まで適応になる。
b
50 歳未満には推奨されない。
c
投与線量 39 Gy!13 回は許容される。
d
追加照射の必要な症例は適応外である。
e
術前化学療法後の症例には推奨されない。
甲状腺腫瘍に対する放射線治療で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
髄様癌の放射線感受性は低い。
b
MALT リンパ腫は化学放射線療法を行う。
c
放射性ヨード内用療法で用いられる131I は γ 線を放出する。
d
濾胞癌は甲状腺部分切除後に放射性ヨード内用療法を行う。
e
乳頭癌の外来アブレーション治療では131I を 3.7 GBq 投与する。
60 歳代,男性。胸部下部食道扁平上皮癌,cT4N1M0(リンパ節転移は#1 と#106 rec)と診断され
た。適切なのはどれか。1 つ選べ。
a
線量分布の改善に回転照射を用いる。
b
CTV に上縦隔リンパ節領域を含める。
c
化学放射線治療後の 5 年生存率は約 40% である。
d
治療中の栄養管理目的にステントを先に留置する。
e
原発部位の ITV マージンとして頭尾側方向 5 mm を付与する。
― 15 ―
40
50 歳代,男性。胃内視鏡検査で胃角部小弯側に長径 2 cm の粘膜面の不整を認めた。
生検で悪性リンパ腫(MALT リンパ腫;Helicobacter pylori は陰性)と診断された。胃病変以外に異
常を認めない。根治的放射線治療時の臨床的標的体積で最も適切なのはどれか。1 つ選べ。
41
切除不能局所進行膵癌(遠隔転移なし)の根治的化学放射線療法で期待できる 1 年生存割合はどれ
か。1 つ選べ。
a
10%
b
20%
c
40%
d
60%
e
80%
― 16 ―
42
43
44
肝細胞癌の治療法を選択するうえで,優先度が最も低いのはどれか。1 つ選べ。
a
腫瘍数
b
肝障害度
c
リンパ節転移
d
腫瘍の大きさ
e
腫瘍マーカー値
局所進行切除不能膵癌の治療で誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a
化学療法単独は標準治療である。
b
化学放射線療法は標準治療である。
c
CTV に予防的リンパ節領域を含める。
d
放射線治療は QOL 改善に有用である。
e
導入化学療法後の化学放射線療法は選択肢となる。
50 歳代,女性。直腸中分化腺癌(Rb),T3N1M0 の診断で,術前化学放射線療法を予定している。適
切なのはどれか。2 つ選べ。
a
CTV に仙骨前リンパ節を含める。
b
併用薬剤はマイトマイシン C である。
c
術前照射終了後,速やかに手術を行う。
d
照射後の評価で CR の場合には経過観察が薦められる。
e
処方線量は 45∼50 Gy!25∼28 回!
5∼5.5 週が標準である。
― 17 ―
45
46
47
高リスク前立腺癌で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
手術の適応はない。
b
密封小線源永久挿入療法の単独治療の適応はない。
c
症状出現時まで経過観察を行っても全生存率は低下しない。
d
画像上骨盤リンパ節腫大がある場合,外照射の適応はない。
e
T3b 症例では外照射併用の高線量率組織内照射の適応がある。
前立腺癌の密封小線源永久挿入療法後の PSA バウンスで正しいのはどれか。1 つ選べ。
a
治療後 6 か月で発生する。
b
全患者の 5% で認められる。
c
高齢者より若年者で多く認められる。
d
持続期間は 3 か月以内のことが多い。
e
Nadir+2.0 ng!mL 以上の PSA の上昇と定義される。
前立腺癌の前立腺全摘除術後の生化学的再発で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
再発症例の約半数が術後の 2 年以内に再発する。
b
救済放射線治療の処方線量は 60 Gy!30 回!6 週である。
c
救済放射線治療は PSA が 2.0 ng!mL になってから開始する。
d
生化学的再発から遠隔転移が生じるまでの期間は約 3 年である。
e
救済放射線治療に内分泌療法を併用しても癌特異的生存期間は延長しない。
― 18 ―
48
前立腺に限局する腫瘍で,直腸診で両葉への進展を認めるものの T 分類(UICC)はどれか。1 つ選
べ。
49
50
a
T1b
b
T1c
c
T2a
d
T2b
e
T2c
精上皮腫の高位精巣摘除術後の治療で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
I 期では経過観察も選択可能である。
b
IIB 期では化学療法と放射線治療を併用する。
c
IIA 期の術後放射線治療では術創を CTV に含める。
d
IIA 期の術後放射線治療の処方線量は 30 Gy!15 回!3 週である。
e
I 期で左精巣原発の場合,術後放射線治療の CTV に右腎門部を含める。
腎盂癌の腎尿管全摘除術後の放射線治療で CTV に含めないのはどれか。1 つ選べ。
a
膀胱三角
b
患側の腎床
c
尿道前立腺部
d
患側全尿管床
e
傍大動脈リンパ節領域
― 19 ―
51
52
53
子宮頸癌の臨床病期分類(FIGO 2008)で正しい組み合わせはどれか。1 つ選べ。
a
0 期―――――――――――――上皮内癌(CIS)
b
IIa 期 ――――――――――――腟下部 1!2 まで浸潤するが子宮傍組織浸潤なし
c
IIb 期 ――――――――――――子宮頸部を越えて体部に浸潤あり
d
IVa 期 ―――――――――――膀胱鏡で粘膜の胞状浮腫あり
e
IVb 期 ―――――――――――総腸骨リンパ節転移あり
卵巣癌の放射線治療ですすめられるのはどれか。1 つ選べ。
a
腫瘍縮小目的の術前照射
b
根治目的の同時化学放射線療法
c
再発症例への症状緩和目的の局所照射
d
ディスジャーミノーマに対する術後照射
e
腫瘍塊の小さな III 期症例に対する術後全腹部照射
子宮頸癌(扁平上皮癌)FIGO IIIB 期で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
MRI 検査を行うことが推奨される。
b
IMRT により腔内照射を省略できる。
c
放射線治療前の化学療法が有効である。
d
骨盤リンパ節転移は予後不良因子である。
e
傍大動脈リンパ節領域を CTV に含めることが推奨される。
― 20 ―
54
55
子宮体癌で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
我が国では約半数の患者に術後照射が実施されている。
b
根治照射では A 点を線量評価点として腔内照射を行う。
c
術後腟断端再発は放射線治療により約半数が制御される。
d
腔内照射ではタンデム・オボイド
e
術後再発高リスク例に対する全骨盤照射は骨盤内再発率を低減する。
アプリケータを用いる。
子宮頸癌根治術後の再発危険因子で高リスク群に分類されるのはどれか。2 つ選べ。
a
脈管浸潤陽性
b
4 cm 以上の腫瘍径
c
骨盤リンパ節転移陽性
d
子宮傍結合織浸潤陽性
e
1!
3 以上の子宮頸部間質浸潤
― 21 ―
56
60 歳代,女性。健診で偶然発見された十二指腸の変化である。生検で悪性リンパ腫と診断された。そ
の後の方針で正しいのはどれか。2 つ選べ。
57
a
経過観察
b
除菌療法
c
放射線治療単独
d
内視鏡的粘膜切除術
e
R-CHOP 療法+放射線治療
全身照射(TBI)の照射方法で正しいのはどれか。1 つ選べ。
a
線量処方点は頭部の中心に置く。
b
線量評価点の線量率を 20 cGy!
分以上にする。
c
肺の補償フィルタは線量増加を目的に用いる。
d
ミニ移植では通常の移植より高い線量を用いる。
e
10 Gy!1 回!
1 日は 12 Gy!
6 回!3 日に比べ毒性が高い。
― 22 ―
58
50 歳代,女性。びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫と診断された。CT 画像を示す。病期決定に最も不
要なのはどれか。1 つ選べ。
59
a
病歴の聴取
b
髄液細胞診
c
脳 MRI 検査
d
全身骨サーベイ
e
上部消化管内視鏡検査
精巣原発悪性リンパ腫の特徴で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
若年者に多い。
b
T 細胞リンパ腫が多い。
c
中枢神経再発を生じる。
d
対側精巣再発を生じる。
e
HIV との関連が示されている。
― 23 ―
60
20 歳代,男性。生検で Hodgkin リンパ腫結節硬化型と診断された。病変は縦隔と左鎖骨上リンパ節
のみで臨床病期 IIA であった。治療開始前のシミュレーション X 線画像を示す。
正しいのはどれか。1 つ選べ。
a
アキンボ位で照射する。
b
左腋窩領域を照射野に含める。
c
ABVD 療法の至適回数は 2 サイクルである。
d
ABVD 療法で CR の場合,総線量は 20 Gy!10 回!2 週とする。
e
INRT では ABVD 療法前の照射体位での FDG-PET が必要である。
― 24 ―
61
62
60 歳代,男性。髄外性形質細胞腫と診断された。処方線量で正しいのはどれか。1 つ選べ。
a
16 Gy!8 回!1.5 週
b
30 Gy!15 回!
3週
c
46 Gy!23 回!
4.5 週
d
60 Gy!30 回!
6週
e
70 Gy!35 回!
7週
小児がんの放射線治療で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
陽子線より IMRT が有用である。
b
骨への影響は年齢が高いほど強く現れる。
c
晩期合併症として下垂体機能低下は少ない。
d
脳の照射体積と知能合併症の間に相関関係がある。
e
椎体が照射野に入るときは椎骨全体を含めるようにする。
― 25 ―
63
64
65
以下の期日から放射線治療開始日までの期間が短いのはどれか。1 つ選べ。
a
髄芽腫の手術日
b
神経芽腫の手術日
c
Wilms 腫瘍の手術日
d
四肢 Ewing 腫瘍の化学療法開始日
e
横紋筋肉腫頭蓋内進展例の化学療法開始日
転移性骨腫瘍の治療で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
Sr-89 は外照射後に使用しない。
b
Sr-89 はビスフォスフォネートと併用しない。
c
広範な骨転移では Sr-89 で骨髄抑制が増強する。
d
放射線治療開始数日以内に一過性に疼痛が増強する。
e
8 Gy 単回照射より 30 Gy!10 回!2 週の分割照射で疼痛緩和効果が高い。
軟部腫瘍の CTV 設定時にバリアと考えないのはどれか。1 つ選べ。
a
骨
b
筋 膜
c
皮
d
血 管
e
後腹膜
膚
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