資料4 核燃料施設等の新規制基準への適合確認の

資料4
核燃料施設等の新規制基準への適合確認のための審査状況等について
平成27年2月25日
原 子 力 規 制 庁
核燃料施設等については、「核燃料施設等の新規制基準施行後の適合確認のための
審査の進め方について」(平成25年12月25日 原子力規制委員会資料)等に基づき、
事業者から提出された事業変更許可申請書等に関する審査及び現状確認を実施して
いる。
1.事業変更許可申請書等の審査状況
現時点において、以下の 8 事業者 16 施設について申請を受理。
施設種類
事業者名等
申請日
資料
審査の
進め方※
使 用 済 燃 料 日本原燃㈱再処理事業所
再処理施設 再処理施設
平成 26 年 1 月 7 日
別添 1
①
日本原燃㈱再処理事業所
MOX 燃料加工施設
平成 26 年 1 月 7 日
別添 2
①
平成 26 年 1 月 7 日
別添 3
②
別添 4
②
別添 5
②
(独)日本原子力研究開発
機構 原子力科学研究所 平成 27 年 2 月 6 日
廃棄物処理場
別添 6
②
京都大学
別添 7
②
(独)日本原子力研究開発
平成 26 年 11 月 26 日 別添 8
機構 HTTR
②
京都大学
KUCA
平成 26 年 9 月 30 日
③
近畿大学
近畿大学炉
平成 26 年 10 月 20 日 別添 10
日本原燃㈱濃縮・埋設事業
所ウラン濃縮工場
三菱原子燃料㈱
平成 26 年 1 月 31 日
核燃料物質
原子燃料工業㈱東海事業
加工施設
平成 26 年 2 月 14 日
所
原子燃料工業㈱熊取事業
平成 26 年 4 月 18 日
所
㈱グローバル・ニュークリ
平成 26 年 4 月 18 日
ア・フュエル・ジャパン
(独)日本原子力研究開発
機構
試験研究炉
JRR-3
KUR
平成 26 年 9 月 26 日
平成 26 年 9 月 30 日
1
別添 9
③
リサイクル燃料貯蔵㈱
使用済燃料
リサイクル燃料備蓄セン 平成 26 年 1 月 15 日
貯蔵施設
ター使用済燃料貯蔵施設
別添 11
③
平成 26 年 1 月 7 日
別添 12
③
廃棄物管理
(独)日本原子力研究開
施設
発機構大洗研究開発セン 平成 26 年 2 月 7 日
ター廃棄物管理施設
別添 13
③
日本原燃㈱再処理事業所
廃棄物管理施設
※審査の進め方(平成25年12月25日 原子力規制庁 「核燃料施設等の新規制基準施行後
の適合確認のための審査の進め方について」より抜粋)
①審査会合(原子力規制委員会委員が原則として出席するもの)による審査
②審査会合(原子力規制庁が原則として行うもの)による審査
③原子力規制庁が実施する審査
(注)①及び②:一般傍聴及びネット中継により公開し、資料も原則公開
③
:議事概要を後日公開するとともに、資料も原則公開
なお、実際の申請内容等を踏まえ、審査の進め方を見直すことがある。
2.その他
2.1 核燃料施設等に係る現状確認
核燃料施設等(対象事業所は三菱原子燃料(株)東海工場、日本原燃(株)濃縮・
埋設事業所ウラン濃縮工場)に係る現状確認については、事業者からヒアリングを順
次行っている。平成 27 年 2 月 10 日に日本原燃(株)濃縮・埋設事業所ウラン濃縮工
場の現地調査を実施し、確認結果を取りまとめて、原子力規制委員会に報告する予定。
2.2 核燃料物質の使用に係る新規制基準の施行に伴う報告
「核燃料施設等における新規制基準の適用の考え方」(平成 25 年 11 月 6 日原子力
委員会)3.(2)「バックフィット規定がない施設」に基づき、核原料物質、核燃料物
質及び原子炉の規制に関する法律施行令第 41 条に該当する核燃料物質を使用する 15
施設については、
「安全上重要な施設」※に相当する機器の有無について評価すること
を求め、相当する機器がある場合には、施設の安全性向上のために講じる措置及びそ
の実施計画を核燃料物質等に関する新規制基準施行後(平成 25 年 12 月 18 日)1年
以内を目途に報告することを求めており、平成 26 年 12 月 17 日までに報告書が提出
された。今後、原子力規制庁における確認結果を原子力規制委員会に報告する予定。
※
「安全上重要な施設」:使用施設等のうち、安全機能の喪失により、公衆又は従事者
に放射線障害を及ぼすそれがあるもの及び設計評価事故時に公衆又は従事者に及ぼ
すおそれがある放射線障害を防止するため、放射性物質又は放射線が使用施設等を設
置する工場又は事業所の外へ放出されることを抑制し、又は防止するものをいう(核
燃料物質の使用等に関する規則 第1条第2項第8号)。
2
別添1
日本原燃株式会社再処理事業所の再処理事業変更許可申請等に
係る審査の状況について
○審査の状況
日本原燃株式会社再処理事業所再処理施設については、これまでに25回の審査会合を
開催(直近は平成27年2月20日)した。
(1)施設関係
①前回の原子力規制委員会への報告(平成26年8月)以降これまでに平成26年8月29日、
10月31日、11月28日、12月26日、平成27年2月4日に申請書の一部について補正が提出
され、施設関係に関する審査会合を7回開催(平成26年9月9日、10月27日、12月8日、
12月15日、平成27年1月9日、1月19日、1月26日)し、設計基準(溢水や化学薬品の漏
えいによる損傷の防止、内部火災、外部火災、竜巻等に対する防護等)及び重大事故
等(冷却機能の喪失、臨界事故等)への対策について、事業者の説明準備が整った項
目に関する説明を聴取した。
②重大事故等の対策を含め、これまでの審査会合での指摘事項に対する事業者の回答が
十分ではなく、指摘を行った以下の大きな論点への対応の考え方も示されていない状
況である。
・設計基準事象における溢水、竜巻等に対する防護対象施設から異常の影響緩和系(M
S)の施設を除外していること。
・重大事故の想定において設計上定める条件より厳しい条件が明確されておらず、重
大事故対策に係る検討の範囲が不足している疑義があること。
③事業者は、審査会合での指摘事項への対応を含め、検討すべきところがまだ残ってい
るという認識があるとしており、今後はヒアリング等において法令の解釈の確認、論
点の明確化を図った上で審査に臨むとしている。
(2)地盤等関係
○敷地内断層の活動性評価、敷地周辺の活断層評価、地下構造の評価並びに震源を特定
して策定する地震動のうちプレート間地震及び海洋プレート内地震について審査を行
っている。
審査会合における主な指摘事項として、出戸西方断層南端位置でのトレンチ調査等
の追加調査を踏まえた活断層評価 、プレート間地震及び海洋プレート内地震に係る震
源モデル及び震源特性パラメータの妥当性や不確かさの考慮等について、事業者にて
対応を検討中。
今後、更に以下の項目について審査を進めていく予定である。
・敷地ごとに震源を特定して策定する地震動(内陸地殻内地震)
・震源を特定せず策定する地震動
・基準地震動
・基準津波
・地盤・斜面の安定性
・火山影響評価
3
別添2
日本原燃株式会社再処理事業所のMOX燃料加工施設の
加工事業変更許可申請に係る審査の状況について
○審査の状況
日本原燃株式会社再処理事業所 MOX 燃料加工施設については、これまでに 16 回の審
査会合を開催(直近は平成 27 年 2 月 20 日)した。
(1)施設関係
①前回の原子力規制委員会への報告(平成 26 年 8 月)以降、これまでに平成 26 年 12
月 26 日、平成 27 年 2 月 4 日に申請書の一部について補正が提出された。このうち、
施設関係に関する審査会合を 2 回開催(平成 27 年 1 月 9 日、1 月 26 日)し、安全機
能を有する施設等について、事業者の説明準備が整った項目に関する説明を聴取した。
②これまでの審査会合での指摘事項に対し、以下の論点への対応を事業者が検討中であ
る。
・加工施設に関して、臨界安全、遮へい、閉じ込め機能を直接担う設備・機器等を安
全機能を有する施設としており、臨界安全等の機能を間接的に担う設備・機器等に
ついて考慮されていない。
③事業者は、審査会合での指摘事項への対応について検討を進めた上で審査に臨むとし
ている。
(2)地盤等関係
○敷地内断層の活動性評価、敷地周辺の活断層評価、地下構造の評価並びに震源を特定
して策定する地震動のうちプレート間地震及び海洋プレート内地震について審査を
行っている。
審査会合における主な指摘事項として、出戸西方断層南端位置でのトレンチ調査等
の追加調査を踏まえた活断層評価 、プレート間地震及び海洋プレート内地震に係る
震源モデル及び震源特性パラメータの妥当性や不確かさの考慮等について、事業者に
て対応を検討中。
今後、更に以下の項目について審査を進めていく予定である。
・敷地ごとに震源を特定して策定する地震動(内陸地殻内地震)
・震源を特定せず策定する地震動
・基準地震動
・基準津波
・地盤・斜面の安定性
・火山影響評価
4
別添3
日本原燃株式会社濃縮・埋設事業所六ヶ所ウラン濃縮工場の
加工事業変更許可申請に係る審査の状況について
○審査の状況
日本原燃株式会社濃縮・埋設事業所六ヶ所ウラン濃縮工場については、これまでに10
回の審査会合を開催(直近は平成27年1月22日)した。
(1)これまでの審査会合では、核燃料物質等により災害防止上の許可の基準の対象で
ある施設の位置、構造及び設備と「加工の方法」との関係を明確にする必要がある
との考え方のもとに指摘を行ってきた。
(2)これを踏まえ事業者においては、取り扱う核燃料物質の取扱方法を踏まえた臨界
安全、遮へい、閉じ込め等の安全機能を有する施設について、各工程に対し遺漏な
く説明するための準備を進め、これまでの審査会合における指摘事項の一部につい
て説明の準備が整ったため、平成27年1月22日に審査会合を開催し、均質処理工程
に係る安全機能を有する施設に関する説明及び設計の妥当性の評価について説明
を聴取した。
(3)事業者は、審査会合での指摘事項への対応について検討を進めた上で審査に臨
むとしている。
<参考>これまでの審査会合における主な指摘事項
○安全機能を有する施設の選定の考え方等について、詳細に説明を行うこと。また、事
業者の説明に対し、審査の対象はあくまで申請書本文及びその添付資料であること。
○事業許可基準規則の適合性を確認する上で必要な申請書の記載事項として、
「加工の方
法」において、申請に係る加工施設の設備・機器や工程を遺漏なく説明をした上で、
それらにおいて取り扱う核燃料物質の災害防止の観点から考慮すべき危害要因(ハザ
ード)とそれに対して深層防護の考え方に基づき当該設備等が備える機能を説明する
こと。
○その上で、
「安全機能を有する施設」及び「安全機能上重要な施設」等が事業許可基準
規則各条に適合するものであることについて説明すること。
○核燃料物質の臨界防止、閉じ込め機能については、会合で説明された事業許可基準規
則の要求事項に対する設計方針であって申請書に記載のない事項を整理し、それらに
関する申請書上での取扱いを明らかにすること。
○遮蔽等について、線量評価の条件等に関する申請書の記載を整理すること。
5
別添4
三菱原子燃料株式会社、原子燃料工業株式会社熊取事業所・東海事業所、株
式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンの加工事業変更許可
申請に係る審査の状況について
○審査の状況
これまで次のように審査会合を開催した。
・三菱原子燃料株式会社
6回(直近は平成26年6月26日)
・原子燃料工業株式会社東海事業所
6回(直近は平成26年7月14日)
・株式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン
2回(直近は平成26年6月26日)
1回(直近は平成26年4月23日)
・原子燃料工業株式会社熊取事業所
(1)これまでの審査会合では、核燃料物質等により災害防止上の許可の基準の対象で
ある施設の位置、構造及び設備と「加工の方法」との関係を明確にする必要がある
との考え方のもとに指摘を行ってきた。
(2)これを踏まえ事業者は、取り扱う核燃料物質の取扱方法等を踏まえた臨界安全、
遮へい、閉じ込め等の安全機能を有する施設について、各工程に対し遺漏なく説明
するための準備を進めている。
(3)この間、法令解釈等の行政相談を含めて審査会合に向けての説明内容の整理状況
の把握を行っているが、現状においては、設備、機器等の取り合い部分の境界につ
いて必ずしも整理されていない状況である。
<参考>これまでの審査会合における主な指摘事項
○安全機能を有する施設の選定の考え方について、詳細な説明を行うこと。また、事業
者の説明に対しては、審査の対象は申請書本文及びその添付資料であること。
○事業許可基準規則への適合性を確認する上で必要な申請書の記載事項として、
「加工の
方法」において、申請に係る加工施設の設備・機器や工程を遺漏なく説明をした上で、
それらにおいて取り扱う核燃料物質の災害防止の観点から考慮すべき危害要因(ハザ
ード)とそれに対して深層防護の考え方に基づき当該設備等が備える機能を説明する
こと。
○その上で、
「安全機能を有する施設」及び「安全機能上重要な施設」等が事業許可基準
規則各条に適合するものであることについて説明すること。
6
別添5
独立行政法人日本原子力研究開発機構原子力科学研究所の
JRR-3 原子炉設置変更許可申請に係る審査の状況について
○審査の状況
平成26年9月26日に、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第26条第
1項の規定に基づき原子炉設置変更許可申請等があった。
その後、同年10月15日の審査会合で申請の概要について聴取し、10月29日の審査会合
で主要な論点を提示した。これらを含め、これまでに5回の審査会合(直近は平成27年1月30
日)を開催した。
(1)施設関係
① 安全機能の重要度分類、耐震重要度分類の考え方並びに運転時の異常な過渡変化及び
設計基準事故の評価等、事業者の説明準備が整った項目について説明を聴取した。
② 新基準適合性審査チームからは、本申請に係る主要な論点を提示して以降の審査会合に
おいて、安全機能の重要度分類及び耐震重要度分類の変更の考え方並びに事故評価等
における最新知見等の反映の考え方について、詳細に説明を行うこと等を指摘した。
③ 新基準適合性審査チームにおいて、新規制基準に係る設備の配備状況や設置場所等に
ついて現地調査を実施した。
<参考>
○これまでの審査会合における主な指摘事項
・安全機能の重要度分類に関し、現行の許可から分類を変更した機能を整理し、その理由を
詳細に説明すること。また、個々の機能のクラス区分の根拠について、機能喪失時の影響
の度合い等を考慮した上で、施設の特徴を踏まえ具体的に説明すること。
・耐震重要度分類に関し、現行の許可から分類を変更した設備等について、その理由を説明
すること。特に、安全保護系や重水ダンプ系など、今回の申請において、従来の As 又は A
クラスから B クラスへと変更した設備等については、具体的に変更の考え方を説明するこ
と。
・運転時の異常な過渡変化及び設計基準事故の評価及び解析手法等に関し、国内外の最
新知見及びこれまでの運転実績から得られた知見等を反映する必要がないと判断してい
ることについて、その根拠を具体的に説明すること。
○今後の審査で想定される主な論点等
・外部からの衝撃に対する評価(自然現象(竜巻、火山)、外部火災等)
・火災、溢水対策
・多量の放射性物質等を放出する事故の拡大の防止
(2)地盤等関係
○ 事業者の準備が整ったものとして、これまで敷地周辺の活断層評価について 1 回ヒアリング
にて説明を聴取したところ。今後、平成 26 年 10 月 29 日の審査会合で示した主要な論点等に
ついて、事業者の説明準備が整った項目について順次審査を行う予定。
7
別添6
独立行政法人日本原子力研究開発機構原子力科学研究所の
放射性廃棄物の廃棄施設(JRR-3 等の附属施設)に関する
原子炉設置変更許可申請に係る審査の状況について
○経緯
平成 27 年 2 月 6 日に、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第
26 条第 1 項の規定に基づき原子炉設置変更許可申請があった。その変更の概要は次の
とおり。
(1)平成 25 年 12 月 18 日に施行した「試験研究の用に供する原子炉等の位置、構
造及び設備の基準に関する規則」に適合させるための変更
(2)固体廃棄物の一時的な保管場所等の追加等
○審査の状況
今後、新規制基準への適合性確認の概要、安全機能の重要度分類及び耐震重要度分類
とその考え方等、事業者の説明準備が整った項目について説明を聴取し審査を進めてい
く予定である。
8
別添7
国立大学法人京都大学の
京都大学研究用原子炉(KUR)の設置変更承認申請に係る審査の状況について
○審査の状況
平成26年9月30日に、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第26条第
1項及び第76条の規定に基づき原子炉設置変更承認申請等があった。
その後、同年10月15日の審査会合で申請の概要について聴取し、10月29日の審査会合
で主要な論点を提示した。これらを含め、これまでに6回の審査会合(直近は平成27年1月30
日)を開催した。
(1)施設関係
① 安全機能の重要度分類の考え方や耐震重要度分類の考え方等、事業者の説明準備が整
った項目について説明を聴取した。
② 新基準適合性審査チームからは、本申請に係る主要な論点を提示して以降の審査会合に
おいて、安全機能を有する施設の選定及び重要度分類の考え方並びに耐震重要度分類
の考え方について、詳細に説明を行うこと等を指摘した。なお、事業者から、これまでの審
査会合等を踏まえ考え方を整理しているところであり、今後補正申請を行う予定である旨、
説明を受けている。
③ 新基準適合性審査チームにおいて、新規制基準に係る設備の配備状況や設置場所等に
ついて現地調査を実施した。
<参考>これまでの審査会合における主な指摘事項
○安全機能を有する施設に関し、施設毎の重要度に応じた安全設計に係る具体的な分類の考
え方及び結果について整理し、分類に応じた設計方針について説明すること。また、当該施設
と多量の放射性物質等を放出する事故の拡大防止との関連について説明すること。
○安全機能の重要度分類と耐震重要度分類の関係について整理し、説明すること。
○今後の審査で想定される主な論点等
・外部からの衝撃に対する評価(自然現象(竜巻、火山)、外部火災等)
・内部火災、溢水対策
・多量の放射性物質等を放出する事故の拡大の防止
(2)地盤等関係
○敷地の地質・地質構造及び敷地周辺の活断層評価について審査を行っている。
審査会合における主な指摘事項として、検討用地震として選定されている中央構造線断層
帯、上町断層帯の端部評価等について、事業者にて対応を検討中。
今後、更に以下の項目について審査を進めていく予定である。
・地下構造の評価
・敷地ごとに震源を特定して策定する地震動
・震源を特定せず策定する地震動
・基準地震動
・基準津波
・地盤・斜面の安定性
・火山影響評価
9
別添8
独立行政法人日本原子力研究開発機構原子力科学研究所の
HTTR の原子炉設置変更許可申請に係る審査の状況について
○審査の状況
平成26年11月26日に、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第26
条第1項の規定に基づき原子炉設置変更許可申請等があった。
その後、同年12月15日の審査会合で申請の概要について聴取し、12月24日の審査会合
で主要な論点を提示した。これらを含め、これまでに3回の審査会合を開催した。
(1)施設関係
① 安全機能の重要度分類等、事業者の説明準備が整った項目について説明を聴取した。
② 新基準適合性審査チームからは、本申請に係る主要な論点を提示して以降の審査会合に
おいて、安全機能の重要度分類の変更の考え方について、詳細に説明を行うこと等を指
摘した。
③ 新基準適合性審査チームにおいて、新規制基準に係る設備の配備状況や設置場所等に
ついて現地調査を実施した。
<参考>
○これまでの審査会合における主な指摘事項
・安全機能の重要度分類に関し、現行の許可から分類を変更した機能を整理し、その理由を
詳細に説明すること。特に、運転実績及び安全性実証試験の結果を理由に重要度を下げ
ているものについては、循環機 3 台停止試験(100%)及び炉容器冷却設備停止試験(全系
停止)が未実施であることを踏まえ、変更の根拠を具体的に説明すること。
○今後の審査で想定される主な論点等
・耐震重要度分類
・外部からの衝撃に対する評価(自然現象(竜巻、火山)、外部火災等)
・火災、溢水対策
・多量の放射性物質等を放出する事故の拡大の防止
(2)地盤等関係
○事業者の準備が整ったものとして、これまで敷地周辺の活断層評価について 1 回ヒアリングに
て説明を聴取したところ。今後、平成 26 年 12 月 24 日の審査会合で示した主要な論点等につ
いて、事業者の説明準備が整った項目について順次審査を行う予定。
10
別添9
国立大学法人京都大学の京都大学臨界実験装置 KUCA の
設置変更承認申請に係る審査の状況について
○審査の状況
平成 26 年 9 月 30 日に、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律
第 26 条第 1 項及び第 76 条の規定に基づき原子炉設置変更承認申請等があった。
その後、同年 10 月 3 日に国立大学法人京都大学からの申請内容に係るヒアリン
グによる審査を開始し、これまでに 14 回のヒアリングを実施(直近は平成 27 年 2
月 20 日)した。
具体的には、安全機能の重要度分類及び耐震重要度分類の考え方について審査を
行っている。なお、この考え方については、京都大学から別途申請されている京都
大学研究用原子炉(KUR)との施設の特徴を踏まえた考え方等を中心にヒアリング
を実施している。
なお、事業者から、これまでの審査を踏まえ考え方を整理しているところであり、
今後補正申請を行う予定である旨、説明を受けている。
今後、以下の項目について審査を進めていく予定である。
 運転時の異常な過渡変化及び設計基準事故の評価
 外部からの衝撃に対する評価(自然現象(竜巻、火山)、外部火災等)
この他、新基準適合性審査チームにおいて、新規制基準に係る設備の配備状況や
設置場所等について現地調査を実施した。
<参考>
○これまでの審査における主な論点等
これまでの審査により、主に原子炉の操作上の過失、機械又は装置の故障、地
震、火災等があった場合に発生すると想定される原子炉の事故の種類、程度、影
響等に関して、事業者から説明を受けつつ、その内容の確認を行っている。最近
の主な論点は次のとおり。
 津波による損傷の防止
11
別添10
学校法人近畿大学の
近畿大学原子炉の設置変更許可申請に係る審査の状況について
○審査の状況
平成 26 年 10 月 20 日に、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法
律第 26 条第 1 項の規定に基づき原子炉設置変更許可申請等があった。
その後、同年 10 月 21 日に近畿大学からの申請内容に係るヒアリングによる審
査を開始し、これまでに 4 回のヒアリングを実施(直近は 11 月 26 日)した。
具体的には、安全機能の重要度分類や耐震重要度分類及び設計基準事故等の評
価など、新規制基準の要求内容に対応した施設であることについて申請書の記載
内容を含め、審査を行っている。
なお、事業者から、これまでの審査及び第 4 回目のヒアリング以降に実施した
新規制基準に関する面談を踏まえ考え方を整理しているところであり、今後補正申
請を行う予定である旨、説明を受けている。
今後、以下の項目について審査を進めていく予定である。
 安全機能の重要度分類及び耐震重要度分類とその考え方
 外部からの衝撃に対する評価(自然現象(竜巻、火山)、外部火災等)
この他、新基準適合性審査チームにおいて、新規制基準に係る設備の配備状況
や設置場所等について現地調査を実施した。
<参考>
○これまでの審査における主な論点等
これまでの審査により、主に原子炉の操作上の過失、機械又は装置の故障、地
震、火災等があった場合に発生すると想定される原子炉の事故の種類、程度、影
響等に関して、事業者から説明を受けつつ、その内容の確認を行っている。最近
の主な論点は次のとおり。
 安全機能を有する施設の選定及び重要度分類の考え方
 施設毎の耐震重要度に応じた具体的なクラス分類の考え方及び分類に応じた
設計方針
12
別添11

リサイクル燃料貯蔵株式会社リサイクル燃料備蓄センターの使用済燃料
貯蔵事業変更許可申請に係る審査の状況について
○審査の状況
リサイクル燃料貯蔵株式会社リサイクル燃料備蓄センターについては、これま
でに 56 回のヒアリングを実施(直近は平成 27 年 2 月 18 日)した。
(1)施設関係
使用済燃料の臨界防止、遮蔽等、閉じ込め、除熱等に係る安全対策等の項目に
ついて審査を行っている。
平成 26 年 11 月 11 日に新規制基準適合確認審査に係る以下の事項について現地
調査を実施した。
 基本的安全機能に関する事項;遮蔽機能、除熱機能に係る調査
 個別施設に係る事項;使用済燃料の受入れ施設、計測制御系統施設、廃棄施設、
放射線管理施設に係る調査
 その他設備・設計に係る事項;消火設備、外部からの衝撃による損傷防止のた
めの防火帯等、不法侵入等防止設備、予備電源、通信連絡設備等に係る調査
今後、以下の項目について審査を進めていく予定である。
 竜巻、降下火砕物などの外部からの衝撃として想定される事象とそれらが施設
及び貯蔵している使用済燃料に与える影響
 設計最大評価事故の選定及び評価結果
<参考>
○これまでの審査における主な論点等
これまでの審査により、原子力規制庁からの指摘・質問に対して、事業者から
随時回答を得ているところ。最近の主な論点は次のとおり。
 外部火災が施設に与える影響評価(敷地外の設定発火点の妥当性など)
 竜巻が施設に与える影響評価(基準竜巻や設計竜巻の妥当性など)
(2)地盤等関係
敷地の地質・地質構造、敷地周辺の活断層評価、敷地ごとに震源を特定して策定
する地震動のうちプレート間地震、基準津波のうちプレート間地震による津波及び
火山影響評価について審査を行っている。
審査における主な指摘事項として、下北断層北方等における追加調査、プレート
間地震に係る震源モデル及び震源特性パラメータの妥当性や不確かさの考慮等に
ついて、事業者にて対応を検討中。
今後、更に以下の項目について審査を進めていく予定である。
・敷地ごとに震源を特定して策定する地震動
・震源を特定せず策定する地震動
・基準地震動
・基準津波(プレート間地震による津波以外)
・地盤・斜面の安定性
13
別添12
日本原燃株式会社再処理事業所の廃棄物管理事業変更許可申請に係る審
査の状況について
○審査の状況
日本原燃株式会社再処理事業所廃棄物管理事業については、これまでに 39 回の
ヒアリングを実施(直近は平成 27 年 2 月 5 日)した。
(1)施設関係
廃棄物管理施設の遮蔽等、閉じ込め、火災による損傷の防止等に係る安全対策
等の項目について、廃棄物管理施設の安全性を確保するために必要な機能を有す
る施設等を中心に審査を行っている。
平成 26 年 11 月 21 日に新規制基準適合確認審査に係る以下の事項について現地
調査を実施した。
 安全機能に関する事項;遮蔽等、閉じ込めの機能、安全機能を有する施設、
管理施設に係る調査
 個別施設に係る事項;計測制御系統施設、放射線管理施設に係る調査
 その他設備・設計に係る事項;廃棄物管理施設への人の不法な侵入等の防止、
廃棄施設、通信連絡設備等に係る調査
現在、以下の項目について審査を行っている。
 外部からの衝撃として想定される事象(火山)について、想定される因子と
それらに対する施設の設計方針
 外部からの衝撃として想定される事象(航空機落下)について、想定される
因子とそれらに対する施設の設計方針
 新知見に基づく基準地震動に対する冷却機能や遮蔽等の長期健全性
<参考>
○これまでの審査における主な論点等
これまでの審査により、事業者から説明を受けつつ、その内容の確認を行って
いる。最近の主な論点は次のとおり。
 安全機能を有する施設の安全機能の分類の考え方
 外部からの衝撃による損傷の防止に係る評価の考え方
 敷地及び敷地周辺の地質・地質構造及び火山について
(2)地盤等関係
敷地内断層の活動性評価、敷地周辺の活断層評価、地下構造の評価並びに震源
を特定して策定する地震動のうちプレート間地震及び海洋プレート内地震につ
いて審査を行っている。
審査における主な指摘事項として、出戸西方断層南端位置でのトレンチ調査等
の追加調査を踏まえた活断層評価、プレート間地震及び海洋プレート内地震に係
る震源モデル及び震源特性パラメータの妥当性や不確かさの考慮等について、事
業者にて対応を検討中。
今後、更に以下の項目について審査を進めていく予定である。
・敷地ごとに震源を特定して策定する地震動(内陸地殻内地震)
・震源を特定せず策定する地震動
・基準地震動
・基準津波
・地盤・斜面の安定性
・火山影響評価
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別添13
独立行政法人日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターの廃棄物管
理事業変更許可申請に係る審査の状況について
○審査の状況
独立行政法人日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターの廃棄物管理事業
については、これまでに 34 回のヒアリングを実施(直近は平成 27 年 2 月 17 日)
した。
廃棄物管理施設の遮蔽等、閉じ込め、火災による損傷の防止等に係る安全対策
等の項目について、廃棄物管理施設の安全性を確保するために必要な機能を有す
る施設等を中心に審査を行っている。
平成 26 年 8 月 7 日に新規制基準適合審査に係る以下の事項について現地調査を
実施した。
 安全機能に関する事項;遮蔽機能、閉じ込め機能に係る調査
 個別施設に係る事項;処理施設、管理施設、計測制御系統施設、放射線管理
施設、廃棄施設に係る調査
 その他設備・設計に係る事項;消火設備、外部からの衝撃による損傷防止の
ための防火帯、排水路等、不法侵入等防止設備、予備電源、通信連絡設備等
に係る調査、建設中の施設の状況の調査
現在、以下の項目について審査を行っている。
 遮蔽機能、設計最大評価事故時の放射線障害の防止
<参考>
○これまでの審査における主な論点等
最近の主な論点は次のとおり。
 平常時における廃棄物管理施設からの直接線及びスカイシャイン線により公
衆の受ける線量評価結果の妥当性、及び当該施設における設計最大評価事故
事象の明確化
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