第 1回名古屋大学インド文化調査隊 JII

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第 1回名古屋大学インド文化調査隊
J
I
I 武蔵
立
名古屋大学はこの数年間プーナ大学との留学生交換プログラムを続けてき
たo 印哲研究室はこのプログラムに積極的に参加し,
これまでに,清原,島2
日野,池田,宮坂,岩井の各氏がプーナ大学に留学することができた。この
夏には和田氏が渡印の予定である。
1
1)がプーナを訪れる予定
また今夏には,北条,日野の両氏および私(立 )
であるが,現地にいる宮坂,岩井氏を合わせると,
5名もプーナにいること
になる。このようにわれわれにとってイ γ ドが非常に近いものになったのであ
るが,プーナとの交換留学生制度を基盤として研究室としての研究プロジェ
クトをもとうという声があがり,今回の第 1回調査を行なうことになった。
1
)インド最大の子ャイトヤ窟と言われるカ
今予定しているものとしてはー (
ールラ一石窟の調査。 (
2
)ヴェーダ祭式の中最も基礎的なものといわれるダル
シャプールナマーサ祭(あるいはこれが不可能の場合にはスターリパーカ舗
を実際に行なってもらいそれを 8mmおよびスティール写真に収めること。
(
3
)プーナに市内によく見かけられる樹木崇拝の調査。例えば,ほとんど常に
ダァタ神の社が置かれてあるウドゥンパラ樹コ天燃痘の女神シータラーと関
4
)
特に,マハーラーシュトラ州において広がって
係の深いピアパル樹など。 (
いる土着崇拝マソパの観察などを予定している。調査期聞は 7月の後半から
8月の前半にかけてである。もちろん,これだけの短い期間では充分なこと
はできないであろうが,
プーナには常時研究室から誰かがいるので観察を続
けてもらいたいと思っている。たとえば,
7, 8月ばかりにプーナを訪れて
いるわたしなどは決してみることのできない,マンゴーやアシューカの花は
写真のみならず標本を作ってほしい。それぞれの祭りなども見てほしいと思
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う。今年の「東海仏教 J
i
こ収められた池田氏の「プーナの祭り
Jはわれわれ
が続けようとする現代インド宗教の観察の好例である。
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a Asiatica の一冊としてまとめ
これらの調査結果がやがて, St
られる日が来るべく努力したいと考えております。