「松本地域北部3か村の地域活性化と情報発信について」(概要版) 研究生 ※グループリーダー 松本地方事務所 地域政策課※上条 洋 同 環境課 石坂拓也 同 税務課 山本英俊 同 農政課 垂沢秀俊 同 農地整備課 上條正登、名取静香 同 林務課 小田切貴子 同 商工観光課 原 良輔 同 建築課 武居和成 松本保健福祉事務所 田中 潤 松本農業改良普及センター 小池英彦 麻績村教育委員会 宮下信俊 生坂村総務課 中山茂也 生坂村むらづくり推進室 花房 篤 筑北村産業課 青島 彰 1 北部3村のありたい姿 「WOW!」=若者からお年寄りまでワクワク 村を訪れる人や移住者(特に若者)が増加することにより村に活気が戻り、 訪れる人、住んでいる人ともに楽しく、輝ける3村となる。 2 現状 (1) 人口減・高齢化の現状 直近の 10 年間の人口変化を見ると、3村は県内でも急速な人口減、高齢化が進んでおり、 地域活性化のためには、人口減(特に若者)対策が急務となっている。 (2) 観光客の減少 3村の観光者数の推移を見ると、年々減少傾向にあるもの、ここ3年間は下げ止まりが続 いている。3村にはそれぞれ村営の宿泊施設があり、全体で年間1万5千人(延べ)が宿泊 しており、宿泊客は近年安定した数で推移しており、その半数が県外客である。 課 題 ・3村それぞれ「なんとか現状を打破し、地域活性化・人口増を実現したい。」という思いで様々 な取組みを行っているが、財政基盤も弱く、思い切った施策展開が行えない・・・ ・特に、情報発信は1村での取組みに限界が・・・ 3村が連携した地域活性化、情報発信、県(チーム北)による支援 3 北部3村の交流人口増加のために今取組むべきこと (1) 「奥安曇野ブランド戦略」の展開 北部3村は全国的に有名な観光地「安曇野」の北部に隣接していることから、3村を「奥 安曇野」地域として発信する「奥安曇野ブランド戦略」を展開する。 キャッチコピー(案) 「 一歩その先へ、近くて深い奥安曇野」 (2) 県内の周辺市町村(松本市、安曇野市、長野市)からの誘客強化 当面、近隣市町村の人々がより多く訪れてもらえるような観光地を目指 し、まずはこれら周辺市部を誘客ターゲットとする。 (3) 「自然の豊かさ」、「歴史・文化」を活かした誘客 奥安曇野に数多く埋もれているこれらの自然、歴史、文化といった観光資源を「上手く磨 き」 、 「効果的に発信」することにより、観光客の増加を図る。 (4) 体験型観光の推進 近年の「体験型」の観光ニーズに対応するため、 「奥安曇野」がそのモデル地区となり、全 県を挙げて「体験型観光」を充実させていく。 (5) 効果的な情報発信 -1- 体験型観光では、その魅力や楽しさを多くの知人等に発信=「口コミ」していただくのが 一番効果的であるため、1人でも多くの人に実際に「体験」していただくことが重要。 4 北部3村の交流人口増加に向けた具体的提案 (1) 「奥安曇野体験型観光構想」の特徴 ○若者、ファミリー層を主なターゲットにする。 ○「ワンストップサービス」によるサービス提供 ○リーズナブルな価格設定による体験メニューの提供 ○1年を通じた体験メニューの提供 ハードルが高くなりがちな体験型観光を「近」「安」「楽」で、しかも貴重な体験メニューも提 供 (2) 具体的体験メニュー(現在検討中のものを含む) アウトドアスポーツ キャンプ 歴史・文化・農業体験 ・パラグライダー ・女子だけキャンプ ・伝統工芸体験 ・トレッキング、サイクリング ・手ぶらキャンプ ・そば打ち体験 ・バンジージャンプ ・天体観測キャンプ ・りんご・ぶどう狩り ・カヌー、ラフティング ・ファミリーキャンプ塾 ・キャンドル祭り ・フッシング(聖湖、犀川) ・キャンプ記念樹の植樹 ・農家民泊 スノーシュー、スノーラフティング ・謎解きキャンプ ・農村体験(ほっとステイ) (3)「奥安曇野体験型観光」を知ってもらうための効果的な情報発信(特に近隣住民) ① 小中学校における体験学習の場として積極的に活用 ② 9歳、20 歳、60 歳の年齢を対象に、1年間各種体験を無料化 ③ 「奥安曇野大好き隊」 (県、村職員によるPR)、奥安曇野サポーター倶楽部の結成 ④ 地域コミュ二ティFM、HP、SNS、facebook、twitter による情報発信 (4) 「奥安曇野観光連盟」の設立 役割:奥安曇野体験型観光の綜合コーディネート、奥安曇野ブランドのPR、広報 構成: 運営主体 支援 県 北部3村 (観光業務を集約) 関係団体 地域住民等 支援 企業・NPO (5) 「奥安曇野ブランド戦略」における県の役割(提案) ・体験型観光コーディネーター養成講座の開催 地域の事情に精通しかつ関係者、関係機関との調整や企画・立案を担う中心的役割を 担う人材(コーディネーター)養成講座を開催する。 ・奥安曇野観光連盟への支援 職員研修派遣等による人的支援。 ・県内市町村での体験型学習の推進 県外で行われがちな体験学習を、近隣市町村で積極的に実施するよう呼びかけ 5 今後に向けて 本研究成果・提案については、26 年9月の研究成果報告会にて発表し、その後 10 月には、 北部3か村の村長さんに対しても同様に報告を行った。今後は、各村において引き続き検討を行 い、実施可能な取組みについては実行に移せるよう、県としても地方事務所「チーム北」を中心 に必要な支援を行っていきたい。 -2-
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