アメリカ研修6日目

アメリカ研修6日目
生徒の日記を見たところ、明らかに数人の生徒の心境に変化が表れてきているのがわか
ります。
「小林さん、林さんの話を聞いて、上へ上へと向かう姿勢を強く感じた。自分もそ
っち側に立てるようになりたい。」「嫌いなことから逃げない。本気でやってみる。」「みん
なの前で胸を張って意見を言えるように努力したい。本気をだしていると行動からみんな
に伝えることができると思うから。」等、先日の小林さん、林さんの話が大変心に刺さった
ようで、多くの生徒がお二人の懇談で感じたことを記していました。
午前中の授業の様子を見ていると、隣の生徒に話しかける、手を挙げて発言をしている
生徒が増えてきました。相手から話しかけてもらい、会話を継続するということは出来て
きているようですが、自ら話したことがない他国の生徒に対して話しかける、というとこ
ろまでは至っていないように思います。主体的に動くムードができつつあるので、もう一
歩踏み出してもらいたいところです。明日は英語レッスンが最後となります。自分の気持
ちに正直になり、格好つけずに自分のしたいことに挑戦してほしいです。
昼食後に新しい班長を伝え、その班長に午後のアクティビティをまとめてもらうことに
しました。新しい班長を中心に、緊急時の対応をまとめ、マサチューセッツ工科大学(MIT)
に移動し、大学院の博士課程で経済学を学ぶ成田さんの案内で、キャンパス見学を行いま
した。見学開始時に、成田さんから
「興味のある学部学科は?」と質問を受け、数人の生徒達が答えた学部を考慮していただ
きながら、案内をしていただきました。見学前、見学中、質問の時間にそれぞれ生徒から
多くの質問が出ました。生徒たちの質問に対し、成田さんの率直な意見を伝えて頂きまし
た。生徒一人ひとりの個性が異なるように、アメリカで活躍されている方々のパーソナリ
ティも異なります。輝いている人の共通点や、自分がフィットする考え方に触れ、今後の
人生を真剣に考えるきっかけにしてほしいと思います。短時間ではありましたが、芸術作
品が多く置かれている美術館のようなキャンパスを見学しながら、成田さん自身の話や、
過去に MIT で起こったいたずら等々から MIT のおちゃめな一面を知ることができ、世界
TOP レベルの大学も少し身近に感じられたようでした。
最後の集合で、福澤副校長先生から、生徒たちに何かみんなの前で伝えたいことがある
人はいないかと声掛けがありました。昨日の日記に「みんなの前で胸を張って意見を言え
るように努力したい」と書いてあった生徒が手を挙げました。その生徒は本日班長として
午後班員をまとめた経験から班長の大変さを感じ、その思いをみんなで共有しました。有
言実行です。自分自身の壁をひとつ乗り越えたと思います。他の生徒からは、
「人前で発言
するのが苦手で克服するために話すように努力している。他にも同じ想いを持っている人
がいると思うので、チャレンジしてほしい。」という意見や「MIT の見学中に、列が広が
りすぎて成田さんのお話が聞こえない距離にいた生徒がいた。せっかく時間を割いてきて
くれているのだから、私たちの聞く態度を考えなければいけない。」と、生徒から仲間への
呼びかけがありました。日々意識が高まってきてはいるものの、生徒の中で若干の温度差
がある状態です。
成田さんとの懇談の後に、感謝の言葉を誰が述べるのかその場で投げかけたところ、事
前に福澤副校長先生から挨拶の準備をしていくようにと言われていたのにも関わらず、す
ぐに手が挙がりませんでした。非常に残念でした。福澤副校長先生からは、
「なかなか手が
挙がらなかったのはなぜか。結局誰かに頼っているのではないか。みんな本気を出し切れ
ているかよく考えるように。」と注意。残りの日々でどれだけ生徒が本気を見せるか。日記
に書いた自分の言葉を行動に移せるよう、頑張りに期待したいです。
語学学校にて他国生と交流中
語学学校にて他国生と交流中
芸術的な MIT キャンパス内で成田さんと懇談
成田さんと集合写真