2015 年 2 月 26 日 各位 昭和リース株式会社 当社が融資実行したバイオガスプラントの稼働について 当社が融資実行したバイオガスプラントが、2015 年1月 26 日(月)より運転を開始しましたので、お知らせいたします。 記 1. 本プロジェクトの概要について この度稼働したバイオガスプラントは、エナリスDEバイオガスプラント株式会社(東京都足立区/村上憲郎社長)が、 株式会社日本キャンパック(東京都千代田区/藤本良一社長)群馬工場内に設置したものです。工場の飲料残渣を原料 としてバイオガス発電を行い、発電した電力は新電力会社を通じ、地元の施設に対して割安価格で供給いたします。また、 メタンガス生成後に排出される消化液は、地元農家、一般家庭へ肥料としての提供を検討する等、リサイクル率の向上お よび当該地域の活性化を推進してまいります。 本プロジェクトにかかる総事業費 8 億円のうち、昭和リースが 3.5 億円をノンリコースローンにて提供しております。また、 エナリス、省電舎、日本キャンパック、九州産廃、館林運輸、フォレストキャピタルが投資事業有限責任組合(LPS)を通じ て 3.5 億円を、一般社団法人グリーンファイナンス推進機構が 1 億円を、それぞれ出資しております。一般社団法人グリー ンファイナンス推進機構からの出資は、環境省が実施する「地域低炭素投資促進ファンド創設事業」(※1)の第 1 号案件と して、本プロジェクトが 2013 年度に出資決定されたことによるものです。 (※1)低炭素化プロジェクトに民間資金を呼び込み、二酸化炭素の排出削減と地域活性化を実現するプロジェクトを創出するため、地 域低炭素投資促進ファンドから、これらのプロジェクトに対し出資による支援を行う事業。一般社団法人グリーンファイナンス推進機構 が同ファンドの運営を担っている。 2. 本プロジェクトの意義 バイオガス発電を含むバイオマスの利活用は、2006 年に政府が「バイオマス・ニッポン総合戦略」を発表して以降、国を 挙げて推進している施策のひとつです。2010 年に農林水産省より発表された「バイオマス活用推進基本計画」の中では、 食品廃棄物のリサイクル率を、2010 年現在の 27%(1,900 万t)から 2020 年までに 40%に引き上げる等の具体的目標値 も示されています。 さらに、2015 年 1 月 26 日に経済産業省より発表された「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する 特別措置法施行規則」において、バイオマス発電を新たな出力抑制ルールに移行し、接続する方針が打ち出されました。 とりわけ本プロジェクトが該当する「地域型バイオマス発電」(※2)は、出力抑制の抑制順位を当該分野において最後とす る等、政府による普及促進の環境が一層整えられつつあります。 本件は、CO2 削減、再生可能エネルギーの普及促進、地域に賦存する資源の有効活用という点ではもとより、バイオマ スの利活用推進という政府の方針に合致しているという点でも、大変意義のあるプロジェクトです。 (※2)メタン発酵ガス発電、一般廃棄物発電、木質バイオマス・農作物残渣発電等であって、地域に賦存する資源を有効活用する発 電。 3. 昭和リースの環境への取り組みについて 昭和リースでは、太陽光発電システムを中心とした再生可能エネルギー導入支援事業や ESCO 型ファイナンスによる環 境配慮型商品の導入推進、省エネ設備導入コンサルティングなど、環境経営を推進されるお客様に対し、多彩なソリュー ションを提供しております。 本件の実績を基に、食品メーカーの工場から排出される食品残渣を利用したバイオガス発電の普及に努め、再生可能 エネルギー事業に対するファイナンスサポートを積極的に行ってまいります。 【バイオガスプラントの概要】 食物残渣投入量 年間 20,000t 醗酵槽 500 ㎥ 4 基 (LIPP 社製) 発電装置 定格出力 200kW 2 基 (TEDOM 社製) 【関連プレスリリース】 2014 年 4 月 1 日付 昭和リースリリース バイオガス発電プロジェクト事業へのファイナンス機能のご提供について http://www.s-l.co.jp/images/uploads/20140401eneres.pdf 2013 年 10 月 4 日付 環境省リリース 地域低炭素投資促進ファンド創設事業地域低炭素化出資事業に係る出資案件の決定について(お知らせ) http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=17215 2013 年 10 月 4 日付 一般社団法人グリーンファイナンス推進機構リリース バイオガス発電プロジェクト事業への出資決定について http://greenfinance.jp/case/pdf/case1004_01.pdf 以上 【施設見学など本件に関するお問い合わせ】 営業推進部 電話:03-4284-1250
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