2014/11/06 人材ビジネス業界関連ニュース テンプHD、パナソニックの人材派遣事業買収へ 100 億円規模 人材派遣2位のテンプホールディングス(HD)はパナソニックの人材派遣事業を買 収する方向で最終調整に入った。同6位のパナソニックの全額出資子会社の株式約 66%を 2015 年3月期中に取得する。買収金額は 100 億円規模になる見通し。M&A (合併・買収)をテコに事業拡大を目指すテンプHDと、非中核事業の売却を急ぐパナ ソニックの思惑が一致、派遣業界再編の呼び水になりそうだ。 テンプHDが買収交渉を進めるのはパナソニックエクセルスタッフ(大阪市)で、パナ ソニックがテンプHDに優先交渉権を与え、年内をめどに詰めの交渉に入る。パナソ ニックエクセルスタッフはグループ内外に事務系従業員を派遣し、電子機器の技術者 派遣に強みを持っている。3月末の派遣登録者数は約 31 万人で、14 年3月期の売上 高は約 640 億円。従業員数は約 630 人。 パナソニックが同事業の売却方針を決め、8月に実施した1次入札ではテンプHDを はじめ複数社が応募。10 月 28 日に行われた2次入札を経て、5日までにテンプ側に 優先的に交渉する意向を伝えた。2次入札にはテンプHDのほか、国内3位のパソナ、 世界2位の蘭ランスタッドが参加したもよう。パナソニックは引き続きエクセルスタッフ 株式の3分の1超を保有する。 http://www.sap-c.co.jp http://www.sap-c.jp http://www.genjyoudaha.com 買収でテンプHDの売上高は単純合算で約 4200 億円に膨らむ。リクルート (約1兆 1900 億円)に次ぐ国内2位は変わらない。テンプHDはM&Aで派遣登録者や 派遣先企業の拡大による相乗効果の発揮を狙う。17 年3月期に売上高 5000 億円を 目指す。 人材派遣業界を巡っては、今国会で審議中の労働者派遣法改正案が成立すると、 派遣登録者の教育などの責任が増す。業界団体は「制度がわかりやすくなる」と賛成 する一方で「教育などの負担が重くなるのは間違いない」とみている。各社とも規模拡 大で収益力を高め、負担増に備える。 パナソニックはプラズマテレビ事業など不採算事業から撤退する一方、利益が出て いても非中核の事業を手放し、財務体質の改善につなげている。今年は売上高 1200 億円規模のヘルスケア事業を米投資ファンドのKKRに約 1500 億円で売却。物流事 業も日本通運譲渡したほか、スマートフォン向けのフィルター事業も米半導体メーカ ーに売却している。 http://www.sap-c.co.jp http://www.sap-c.jp http://www.genjyoudaha.com
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