酸性雨調査に関する仕様書 ○調査名称 酸性雨調査 ○調査目的 梅雨期・秋期にそれぞれ約 1 か月間の降雨をろ過式採雨法により採取し、イオン成分降下 量を把握することを目的とする。 ○調査場所 深井局(中区深井水池町 3214 東深井小学校 3 階建て校舎屋上) ○調査期間及び試料採取 平成 27 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日まで ○ 調査内容 1. 試料の分析 (1) 調査時期、分析項目及び提供品について 調査は、梅雨期 2 回・秋期 2 回実施する。試料採取は、堺市が設置・回収を行ない、調査 最終日に試料検体を受注者に引き渡すものとする。 検体引渡し日は、堺市が事前に連絡をする。ただし、天候等により日程変更を行う場合が ある。 堺市が採取した降雨について、次の項目を分析する。 ・pH ・電気伝導率 ・陰イオン(塩化物イオン・硝酸イオン・硫酸イオン) ・陽イオン(ナトリウムイオン・アンモニウムイオン・カリウムイオン・マグネシウムイ オン・カルシウムイオン) なお、堺市が試料を回収するにあたり受注者は検体回収容器とろ紙の提供を行う。 ・回収容器 250mL 4個 ・ろ紙 ミリポア社製メンブレンフィルター MF-Miliipore 孔径 0.8μm 直径 47 ㎜ (2) 分析方法 分析方法について、特に規定されていないことは環境省の「湿性沈着モニタリング手引 き書」(以下「手引き書」という)に準拠する。 分析方法 分 析 項 目 機 器 分 析 の 方 法 ガラス電極(漏れない内部セルを持つ電極が望ま pH しい) JIS Z 8802 に規定する形式 0 または形式 I を用いる。 電気伝導率(EC) 電気伝導率計 塩化物イオン、硝酸イオン、硫酸イオン イオンクロマトグラフィー アンモニウムイオン イオンクロマトグラフィー・吸光光度法 ナトリウムイオン、カリウムイオン、カ イオンクロマトグラフィー・原子吸光法 ルシウムイオン、マグネシウムイオン 1 (3) 精度管理 ・測定結果に疑義がある場合、再測定を求めることがある。 ・測定結果に疑義が生じた時は再分析を依頼する場合があるので、試料は測定終了後一定 期間保存するものとする。また、試料の廃棄や分析残渣については、適正に処理するもの とする。 2. 報告書の作成 (1) 速報値 受注者は、試料を回収後 2 週間以内に測定結果を電子媒体で報告するものとする。 内容:分析方法、分析結果、分析手順、検出下限値・定量下限値の算出方法と算出結果 資料:使用機器、分析条件、分析チャート、検量線、その他堺市が求めるもの (2) 報告書 ① 受注者は、測定結果及び精度管理情報を記載した酸性雨調査報告書 2 部及び電子媒体を 梅雨期は平成 27 年 9 月 30 日までに、秋期は平成 27 年 12 月 20 日までに提出するものと する。 記載事項及び内容等詳細は、別紙「酸性雨調査報告書作成要領」に基づいて行うこと。 ② 報告書は A4 版とし、原則両面印刷、再生紙を利用する。 ③ 報告書の提出にあたっては、事前に堺市と打ち合わせ承諾を得るものとする。 ④ 報告書の内容の一部を、堺市と協議のうえ、速やかに電子ファイル形式で提出するもの とする。また、内容によりワード形式、エクセル形式のファイルに収めること。 ⑤ その他、堺市が求めるもの。 3. その他 (1) 業務の実施にあたって、受注者は環境への負荷の少ない消耗品の使用など環境負荷の低 減に努めるものとする。 (2) 本業務を行うについて要する費用は、受注者の負担とする。 (3) 本業務により知り得た業務上の機密を、第三者に漏洩してはならない。 (4) この調査の実施にあたり、疑義が生じた場合、もしくは本仕様書に定めのない事項につ いては、その都度、堺市と協議すること。 (5) 暴力団等の排除について、別記に定めるとおりとする。 2 別紙 酸性雨調査報告書作成要領 分析結果報告書 (1) 計量証明書 (2) 貯水量 (3) 測定結果表 (4) 測定操作の記録等 ・前処理法 ・測定方法及び測定条件 ・前処理及び測定のフロー ・前処理から測定に至るまでの操作の記録 ・測定値を得るまでの各種の数値 3
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