平成23年度評価シート(PDF211KB)

年 度 評 価 シ ー ト
施設の名称
静岡市動物愛護館
施設所管課名
静岡市動物指導センター
1 履行状況
(1)維持管理業務
動物愛護思想の普及啓もうに関する事業、動物の適正使用に関する事業、不幸な動物を増やさない
ための事業、動物指導センターが実施する事業への参画、動物愛護館の施設管理に関する事業を実
施したほか、清掃業務、夜間警備業務について第三者委託により実施し、各業務とも事業計画に従っ
て適切に行われている。
(2)施設利用者数
平成 23 年度の利用者数(来館者数)は 14,024 人(大人 10,563 人、小人 3,461 人)で前年度の 18,775
人に比べ減少した。しかし、9 月に清水区で実施した動物愛護フェスティバル当日に動物愛護館を休館
にして、出張動物愛護館を開催し、そこで 5,000 人の参加者があったため、前年度同様の利用者があっ
たと判断され、良好な運営がなされている。
(3)事業実施状況
毎月 1 回実施するイベント事業については、事業計画のとおり適正に実施されている。
そのほか、中高生及び大学生の体験学習(インターンシップ)の受け入れも行っており、教育の
場としての機能も有している。
主な事業の参加者数
・子犬しつけ方教室
105 名
・ワンちゃんプールで遊ぼう
433 名
・ネコ展
255 名
・体験学習(インターンシップ)受入れ
・犬・猫の譲渡
26 名
子犬 27 頭、ネコ 17 頭
2 市民(利用者)からの意見・要望の内容とその対応状況の評価(クレーム対応 等)
利用者からの意見・要望等に対してはおおむね適切な対応がとられており、即時の対応が困難であ
る要望にも前向きに検討しており、良好な対応がなされているといえる。
また、動物指導センターの朝礼に毎日参加して情報共有を図り、市民対応について、同一の姿勢で対
応するよう心掛けている。イベントごとに講師、関係者より意見を聞く等、意見要望を積極的に取り入れ
る体制が整えられている。
グルーミング室の作業台とドライヤーが古くて使いづらいとの要望があった。
→ 備品であるので、動物指導センターと協議し、新たに購入した。
ふれあい譲渡用の猫を飼養しはじめたため、展示室内に臭気がこもっているとの苦情があった。
→ 動物指導センターと協議し、空気清浄機を購入した。
「動物とふれあいたい」という声が多かった。
→ 子犬が少ないため、ふれあい犬(成犬)を 1 頭増やした。猫ふれあい室を整備した。
3 市民(利用者)へのアンケートや満足度調査の状況評価
(1)市民アンケート
平成 23 年度は、広く一般市民を対象としたアンケートは実施していない。
(2)利用者満足度調査
イベントに参加した施設利用者に対して12回の満足度調査を行った結果、90%が満足かおおむね
満足という結果であり利用者の多くにとって適切な事業運営がなされていることが分かる。
(3)その他の調査
施設利用者に要望等の調査を窓口アンケートによって通年行っている。そのデータをもとに次年度等
のイベントを開催する参考としている。これらの事から良好な管理運営がなされていることが分かる。
4 指定管理者の経理状況の評価
経理の 7 割以上は人件費であるが、毎朝動物指導センターへ定例報告の際、出勤状況を確認して
いる。その他はイベント開催経費及び光熱水費等の維持管理料の必要経費であるが、適正に執行
されていることを確認している。
5 総括的な評価(課題事項・指摘事項及びそれらの改善状況 など)
動物愛護精神の普及啓発を目的として毎月 1 回イベントを開催しているが、必ずその年のトピックスを
取り入れて実施しており、工夫がみられる。利用者からも再度参加したいとの声が多く寄せられ、嬉しい
ことである。
平成元年から情操教育を目的とした子犬のふれあい、譲渡を実施していたが、飼い犬の適正管理の
徹底等により、ここ数年、動物指導センターに持ち込まれる子犬が減り、動物愛護館に子犬がいない状
況が増えたため、子犬のいない時期のふれあい広場の有効活用を考えていく必要がある。
また、猫の適正管理を推進すべく、平成 22 年度から子猫のふれあい、譲渡を開始したが、子犬よりも
希望者が少なく、子猫の譲渡事業の推進が、これからの課題である。
全体として、履行状況は良好であった。次年度以降も、この姿勢を忘れず、愛護館運営に取り組むこ
とを望む。
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