平成26年度第1回キャリア教育推進協議会概要 1 各課・所、オブザーバーからの情報提供 キャリア教育に関する現在の課題について ・地域とともに語る会の開催や事業所等からの評価の実施等、外部環境の積極的な 活用により、共に児童生徒のキャリア発達を促していく意識を高める必要がある。 (総合教育センター) ・普段の授業の中で、キャリア教育を行う必要がある。(高校教育課) ・新規就農者は、平成20年度以降から増加傾向にあるが、将来的には安定してい るとは捉えられない。(農林水産部農林政策課 ※オブザーバー(以下、省略)) ・リーマンショック以降、経済が停滞していたため、以前は誘致企業に就職が偏っ ていたという経緯がある。 (産業労働部産業政策課 ※オブザーバー(以下、省略)) キャリア教育に関する現在の課題を踏まえた今後の取組について ・他校種とのつながり、家庭や地域、事業所等とのつながりを大切にする意識を高 め、具体を考えることができる研修プログラムになるよう、更に工夫改善を図る。 (総合教育センター) ・三年目のモデル校事業(医師を育成する事業)について、今後も継続し、充実を 図っていく。(高校教育課) ・キャリアアドバイザーを県内19校に配置し、将来設計ガイダンスを行う。(高校 教育課) ・特別支援学校の教育活動はキャリア教育そのものと言える。基本理念を「自立と 社会参加」として、教育活動の充実を図る。(特別支援教育課) ・キャリア教育の一端としての「特別支援学校における職業教育・就業促進事業」 について、キーワードを「育む」「支える」「啓発する」「開拓する」とし、特に 地域の中で「育む」ことに力を入れて取り組む。(特別支援教育課) 「育む」→大曲養護学校の実践例等 「支える」→職場実習サポーターによる職場実習支援 「啓発する」→職業教育フェスティバル・フェアの開催 「開拓する」→職業教育コーディネーターによる職場開拓 ・今後必要となる農業の担い手の世代交代周期を40年として、年間、継続的に 220名の新規就農者を確保する。(農林水産部農林政策課) ・新規就農者数の増加に結び付くように、市町村等関係機関との連携を図りながら 総合的な就農支援を展開する。(農林水産部農林政策課) ・「県新規就農相談センター」、地域振興局段階の「就農定着支援チーム」によるサ ポートを継続して行う。(農林水産部農林政策課) ・持続的な県経済の発展に向け、商品開発等、意欲ある中小企業の取組を支援する。 (産業労働部産業政策課) ・県の基本的施策6「産業人材の確保・育成」の中で、中・高生が自分の目で自分 の耳で企業活動を学ぶ事業に取り組む。(産業労働部産業政策課) ・引き続き、ものづくり展示ホールでは、60社以上の企業から協力を得て、秋田 が世界に誇る製品等を出展している。ものづくり技術のすばらしさを、次代を担 う中・高生に発信する。(産業労働部産業政策課) ・高校教育課と連携して、できるだけ県内就職率を上げる。(産業労働部雇用労働政 策課 ※オブザーバー(以下、省略)) ・地元(ふるさと)に就職できるための事業に取り組む。(産業労働部雇用労働政策 課) ・地元(居住地周辺)以外の県内企業へ働きかけることにより、県外への就職者数 を少しでも減らすことに取り組む。※平成26年度から試験的に実施(産業労働 部雇用労働政策課) 2 協議 ※運営上の成果(○)と課題(●) ○職場体験をすることにより、働くことについての家族の会話が増えている。 ○その地域にしかない施設(例:老人福祉施設)に目を向けて、職場体験を行った。 ○全国的な「JK課(民間企業等が女子高生と組んで商品開発やマーケティングを 行う)」の取組の例にあるように、市に対して要望を出したり、企業に提案したり して、高校生が行政側から働きかけている。 ●市全体で連携している所もあるが、大きい市では各学校の取組に温度差がある。 ●県内における実践例の活用の仕方が充実するとよい。 ●企業について情報を共有するといった連携が、小・中学校であまり見られない。 ●中学校間で情報を交換することにより、職場体験先の企業を共有化していくとい う作業が必要である。 今後、必要な取組について ・キャリア教育を学ばせることにより、社員への効果が期待できる。受け入れ側で どのように情報を流すか、情報の質についても検討する必要がある。 ・学校が教育実習生を受け入れてくれることは、企業の人が子どもたちを受け入れ ることと同様に、キャリア教育の認識を促すことにつながっている。 ・行政との連携の一つとして、防災訓練に参加させて、地域の人との関わりを深め ることも、ふるさと教育とキャリア教育をマッチングさせる取組につながる。 ・キャリア教育について、秋田県中小企業家同友会で、PRしていきたい。 ・児童生徒が実現可能なことを議会へ提案し、県を動かす経験が必要である。幼い うちから社会を変えていこうとする意識をもたせることが必要である。 ・ふるさとに貢献する教育的活動をすることが大切である。 ・地区で共有した情報を県に広げていくような、段階的な情報収集が必要である。 ・保護者(特に父親)への啓発に取り組むことが必要である。 3 義務教育課長から 人づくり戦略としての取組について ・キャリア教育という言葉についてイメージが様々にあること、言葉そのものが社 会に浸透していないこと。 →行政側、保護者側で求めるキャリア教育の方向性を共有する。 ・企業一覧をリストアップすることについて →一覧作成以上に、その職場に行って何を身に付けさせたいのかが重要。何を職 場体験から学ばせたいのかで、リストアップの仕方が変わる。共有化すべきは 「ねらい」である。「何を学ばせるのか」と「一覧のリストアップ」をセットに 考えることが重要である。 4 確認事項 ・キャリア教育の一層の充実の「一層」とは、地域の中学校が互いの職場体験先を 共有したり、近隣の高等学校とインターンシップ先を共有したりするだけでなく、 それらの体験活動のねらいとはどのようなことなのか、職場体験先等に教員が足 を運んで説明する必要がある。地域や企業等のキャリア教育に対する意識を高め ることにより「一層」の充実が図られるのではないか。 ・職場体験先等の共有については、市町村教育委員会の協力を得ながら進めること が一層の充実につながるのではないか。 5 第2回キャリア教育実践研究協議会の構想について ・パネルディスカッション、市町村別協議会を行い、各学校の教育実践に資すると ともに、地域に根ざしたキャリア教育の充実を図る。 ・主な内容(案)としては、学生、社会人等によるパネルディスカッション、保護 者の立場からの啓発、実践発表、市町村別グループ協議を予定。
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