食育だより 3月号

発行:2015 年 2 月 25 日
食育だより
3月号
余寒も和らぎ春めいてきました。3月は「弥生:やよい」とも言われます。旧暦では春たけなわ、様々な春の花が咲く頃で草木
がいよいよ茂るという意味の「いやおい」が変化しました。子ども達も成長しご家族そろって、新しい生活の準備に向け心は
ずむ頃ですね。4 月からの歩みや行事を振り返りますと、改めて子ども達一人一人の成長に喜びと感謝です。
じょうし
今月のトピックス “3月3日は上巳の節句”
食材紹介 “なのはな”
平安時代に、厄を人形に移して払った「流しびな」の風習がありまし
た。現代の女の子の健やかな成長を願う「雛祭り」は江戸時代に人形
遊びとお節句の儀式から変化したといわれています。上巳(じょうし)
とは 3 月 3 日のこと、桃が咲く時期から桃の節句とも言います。桃
を飾りちらし寿司、ハマグリのお吸い物、菱餅、雛あられなどをいた
だきます。
◇菜の花はブロッコリー・カリフラワー・キャ
ベツ・白菜と同じアブラナ科の仲間です。食用
の菜の花は様々な品種があり、
〈菜の花〉
〈なば
な〉〈花菜〉という呼び方は、アブラナの花芽
の総称です。千葉県の南房総が生産量日本一。
カロテン、ミネラルが豊富で骨を丈夫にしま
す。茹でてお浸しや和え物のほか、バターやオ
リーブオイルで炒めパスタとからめても。生の
まま天ぷらもお勧めです。
ちらし寿司
ちらし寿司の語源は、寿司飯の上に様々な具を「散
らし(ちらし)」て作るという意味。単に「散らし」
とも言います。地方により散らす具は様々ですが、
家庭のハレの日にいただくことが多い料理です。
食材紹介 “かんきつ類”
春分の日には…おはぎ?
江戸時代頃には、小豆が邪気を払う食べ物という信仰と先祖供養が結
びつき、おはぎを食べる習慣があったようです。赤い小豆餡を春に咲
く牡丹の花に見立て春の彼岸は「牡丹餅:ぼたもち」秋は小豆の粒を
萩の花に見立て「お萩」と、使い分けていました。日本ならではの細
やかな季節と食、行事が結びついた表現ですが、今は一年を通じて「お
はぎ」というお店も多いようです。
◇暖かくなり少しずつ果物の種類も増えてき
ました。今はかんきつ類の種類が豊富で、伊予
柑、清美、デコポン、マーコット、きんかん、
はるみ、セミノールなど色々あります。なかで
もせとかは、ジューシイで甘くオレンジのよう
な濃厚な味です。ジョウノウ(薄皮)も薄く食べ
やすく口に残らないのでお勧めです。今の時期
だけの旬の味を食べ比べしてはいかがでしょ
うか。
縁側給食レポート
畑仕事紹介
今月は、
板橋仲町どろんこ保育園
を取材しました!
今月はメリーポピンズ稲城ルーム
を取材しました!
板橋仲町どろんこ保育園では、北向きの建物構造のた
め、屋外で食べられる時期が限られていますが、屋上や
中2階テラス、幼児組の縁側で給食を食べています。幼
児組では、ビュッフェスタイルで子ども達が自分で食べ
られる量を決めてそれぞれが配膳しています。子ども達
が畑で収穫した野菜も時々給食の食材に利用していま
す。自分たちで育てた野菜を食べたり、田植えや稲刈の
体験から、意欲的で食欲旺盛な姿がよく見られるように
なりました。
稲城ルームでは毎週2回畑仕事
に出かけ、水やり・雑草取り・
苗と種の買付、そして収穫を行
なっています。土と関わり、野
菜の生長を楽しみにしている子
ども達の姿があります。ある時、
白菜とキャベツが多く収穫され
『こんなに沢山どうしよう』と
考えた末、
『自分達で調理してみ
んなに食べてもらおう』と思い
つきました。早速、泥の野菜を
洗い、手でちぎり、ゆでて絞り
ました。①ポン酢味②おかか味
③塩④ゴマ油味の味付けを子ど
も達が決定。可愛い小さな紙コ
ップに入れ全園児で試食会を開
催。あまりに好評だったので保
護者様にも食べて頂きました。