牡丹餅

毎月19日は
食育の日です。
今月で年長さんのお友達は卒園を迎えます。
残り少ない日々ですが、充実した楽しい時間を過ごしてほしいですね。お友達の楽しい思
い出づくりの一つとなれるように、おいしい給食を作っていきたいと思います。他のお子様
もこの1年で大きく成長され、上の学年にあがる準備が始まっています。食べる量が増え
たり食器が変わったりしますが、少しずつ慣れていけるよう見守っていきましょう。
ひなまつりのお話
子どもが生まれてから初めて迎える節句を初節句のこと。正式には「上巳(じょうし)の節
句」といいます。 子どもの健やかな成長を願って、行われます。
◆ひし餅はなぜ三色??
下から白・緑・赤と三食の餅をひし形に切って重ねたもの。
厄除けと、健康を願う意味が込められています。
【白】
【赤】
・春の雪
・清らかさ
【緑】
胃腸の働きをととのえる
「菱(ひし)の実」を入れる。
・生命力溢れる若草
増血作用があるという、
「よもぎ」で色をつける。
・春に咲く花
厄を払い、解毒作用が
あるという「クチナシ」で
色をつける。
給食室より
ご家庭での料理
増美保育園では、19日(木)に卒園お
祝いの給食をお出しします。メニューは
赤飯、お吸い物、ミートボール、ブロッコ
リーとかぶのおかか和え、グレープフ
ルーツです。
赤飯の赤い色は、邪気をはらい厄除
けの力をもつと信じられ、祝い事や特別
の行事に欠かせない食べ物となってい
ます。さらに縄文時代に食べられていた
米は赤米で、祝辞や祭事に使うお供え
物とする赤米の代用として、赤飯が誕生
したと考えられています。
現在の赤飯はもち米にうるち米を2割
ほど入れたものが主流となっており、噛
めば噛むほど米の味を感じられるので、
赤飯を食べる際は是非よく噛んで食べ
てください。
ご家庭でも時間を見つけてお子さん
と一緒に料理をしてみましょう。
家事や料理のお手伝いに興味を持つ
と、苦手な野菜も食べてみようと思え
たり、食べる量が増えることもありま
す。「これは春に採れる野菜なんだ
よ」と食べ物のお話もしながら、楽しく
お手伝いができると、食べる事も好き
になっていきます。春分のぼたもち、
一緒に作ってみてはいかがでしょうか。
ぼ た も ち
牡丹餅
~今月の二十四節気~
自然の変化から季節を感じ、農作物を作るための目安とされていたのが二十
四節気です。雪の下から緑の若芽が顔を出し、冬の枯れ木が少しずつ春の色に
染まり、本格的な春を迎える時期となります。
【啓蟄(けいちつ):3月6日ごろ】
大地が温まり冬眠していた虫が穴から出てくる頃。
柳の若芽が芽吹いてきて、ふきのとうの花も咲き始めます。
【春分(しゅんぶん):3月21日ごろ】
「寒さ暑さも彼岸まで」という言葉があるように、寒さが和らぎ
過ごしやすい季節へと変化していきます。
春の彼岸の「ぼた餅」は小豆の粒を春に咲く牡丹の花に見立てたものです。
≪材料(6ヶ分)≫
・もち米・・・1.5合
・水・・・270CC
・塩・・・少々
・粒あん・・・300g
①もち米は洗ってザルに上げ、水気をよく切って炊飯器に入れ
て計量した水を入れ、30分位浸水してからスイッチをいれます。
②粒あんを6等分にしてまるめておきます。
③もち米が炊き上がったら10分程度蒸らし、塩を加えてすりこ
木棒等で米粒が残る位に半潰しにして、6ヶに丸めます。
④③の丸めたもち米を中心に、粒あんで包み出来上がりです。
きな粉やゴマで作っても美
味しく召し上がれます。
【豆知識】
「牡丹餅」と「おはぎ」は基本的には同じものですが、春の
お彼岸に食べるものを「牡丹餅」、秋のお彼岸に食べるも
のを「おはぎ」といいます。