公募要領(PDF:193KB)

平成27年度産地活性化総合対策事業のうち新品種・新技術活用型産地育成支援事業
(新品種・新技術活用環境整備事業の新品種・新技術コーディネーター活動支援事業)
に係る公募要領
第1
総則
平成27年度産地活性化総合対策事業のうち新品種・新技術活用型産地育成支
援事業(新品種・新技術活用環境整備事業の新品種・新技術コーディネーター活
動支援事業)に係る公募の実施については、この要領に定めるものとします。
第2
趣旨
本事業は、現在有効活用されていない品種・技術や、新たに開発された品種・
技術を活用した「強み」のあるブランド産地を形成することを目的として、実需
者・生産者・研究機関等関係者の連携を構築し、産地化を進める上で核となる品
種・技術の決定を主導する者及び将来そのような活動を実施しようとする者(以
下「コーディネーター等」という。)の活動を支援するための取組を実施するもの
とします。
第3
事業内容
本事業の取組は、以下のとおりとします。ただし、事業の実施に当たっては、
1から3までの全ての取組を実施するものとします。
1 新品種・新技術に関する調査及び情報提供
先進農業法人、大学、都道府県試験研究機関等が保有する新品種・新技術等
のシーズ、新品種・新技術等に対する実需者ニーズを調査し、コーディネータ
ー等へ情報提供します。併せて、新品種等の種子の円滑な供給体制の構築の観
点から、種子産地が生産可能な品種や供給可能な種子量等、必要な情報を調査
し、コーディネーター等へ情報提供し、必要に応じて種子産地とコーディネー
ター等とのマッチングを行います。
2 新品種・新技術に関する研修会の開催
コーディネーター等に対して、有望品種の特性や栽培管理技術等を習得させ
るため、以下の品目の研修内容に対応した研修会を開催します。なお、研修会
実施に当たっては、品種の特性や技術の内容も踏まえ、適宜実施場所、回数を
設定するものとします。
また、以下の品目以外の品目等においても、コーディネーター等のニーズに
応じて研修会を開催できるものとします。
品目
米
研修内容
・良食味多収品種、非主食向け(飼料用、加工用、米粉
用)超多収品種、省力多収栽培技術
・直播栽培技術
- 1 -
麦類
豆類
野菜
果樹
・高温登熟障害対策技術
・担い手の経営発展に向けた新品種・新技術の導入につ
いて
・米の流通情勢、実需者が望む品質
・新品種導入事例
・コントラクター方式による生産管理事例
等
・ブランド産地化に向けた有望な特徴のある新品種
・FOEAS等の排水対策技術、雑草防除対策技術等の
品質・収量の安定化に向けた生産技術
・国内産麦の利用拡大に向けた課題
・麦の流通情勢、実需者が望む品質
・新品種導入事例
・コントラクター方式による生産管理事例
等
・収量の安定・向上につながる新品種、ブランド産地化
に向けた有望な特徴のある新品種
・FOEAS等の排水対策技術、雑草防除対策技術等の
品質・収量の安定化に向けた生産技術
・播種作業及び中耕作業の省力化技術について
・大豆の流通情勢、実需者が望む品質
・新品種導入事例
・ICTの活用、コントラクター方式による生産管理事
例
等
・加工・業務用品種
・経営規模ごとの省力化栽培に資する低コスト、省力機
械化体系
・施設内環境制御技術、高温対策技術
・鳥獣害対策技術
・農産物加工技術
・野菜の流通情勢、用途別に実需者が望む品質
・加工業務用需要に対応した産地化事例
等
・機能性成分高含有等の有望な特徴のある新品種
・マルドリ栽培、ジョイント仕立て等の安定生産技術
・温暖化対策技術
・環状剥皮等の付加価値向上技術
・1-メチルシクロプロペン等の鮮度保持技術、貯蔵技術
・IPM技術
- 2 -
花き
茶
そば
いも類
飼料作物
・鳥獣害対策技術
・農産物加工技術
・果樹の流通情勢、実需者が望む品質
・産地ブランド化等の成功事例
等
・EOD加温技術、ヒートポンプ、変温管理等の低コス
ト技術
・日持ち向上のための出荷前、後処理技術、輸送技術
・IPM技術
・リレー出荷等の産地間連携事例
・新品種導入事例
等
・需要拡大や作期分散が期待される、やぶきたと作期が
異なる早生、晩生品種及び導入事例
・遮光栽培によるアミノ酸増加技術等の品質向上技術
・輸出向けに対応した残留農薬低減技術としての、IP
M技術や有機栽培の取組
・茶の流通情勢、実需者が望む品質
・半発酵茶等の加工製造技術及び有利販売事例
・省エネ・低コスト製茶加工技術
・機能性表示に関する知識
等
・収量の安定や向上に資する新品種
・湿害回避技術による収量向上・安定
・新たな作型による産地育成
・健康機能性や特徴ある特性の品種、特徴ある在来種の
活用
等
・機能性成分高含有等、特徴のある新品種
・ソイルコンディショニング栽培体系、機械化一貫体系
等省力化技術
・エチレン貯蔵等の貯蔵技術
・いも類の流通情勢、実需者が望む品質
・新品種導入事例、加工業務用需要に対応した産地化事
例
・コントラクター活用事例
等
・多収である等の特徴ある飼料作物新品種
・飼料用米、WCS、SGS、乳酸菌添加等の調製技術
・飼料用米、WCS、SGS等の飼料設計、給与技術
- 3 -
・新品種活用事例、耕畜連携事例
・コントラクター組織化、育成事例
等
3
新品種・新技術に関する情報交換会の開催
コーディネーター等及び種子産地関係者等を参集し、新品種・新技術等の導
入状況や導入に向けた課題、対応策等に関する情報交換会を開催します。
第4
応募団体等の要件
本事業の応募団体は、民間企業、公益社団法人、公益財団法人、一般社団法人、
一般財団法人、協同組合、企業組合、特定非営利活動法人、学校法人、特殊法人、
認可法人、独立行政法人及び協議会のうち、以下の条件を満たす者とします。
1 農畜産業における品種、技術及び種子生産地に関する知見を有し、品種・技術
シーズ、実需者ニーズ及び種子生産地の状況について、全国的な調査・分析を行
える能力を有していること。
2 農畜産業における品種、技術等に関する技術的な研修を企画し、実施する能力
を有していること。
第5
補助対象経費の範囲
補助対象となる経費の範囲は、事業に直接要する別紙1の経費であって本事業の
対象として明確に区別できるもので、かつ、証拠書類(請求書、領収書の写し等)
によって、金額、内容等が確認できるもののみとします。
第6
申請できない経費
1 事業実施に直接関係のない経費
2 事務所の家賃など事業実施主体の経常的な運営経費
3 事業の期間中に発生した事故又は災害の処理のための経費
4 補助対象経費に係る消費税及び地方消費税に係る仕入れ控除税額(補助対象経
費に含まれる消費税及び地方消費税相当額のうち、消費税法(昭和63年法律第
108号)の規定により仕入れに係る消費税額として控除できる部分の金額及び
当該金額に地方税法(昭和25年法律226号)の規定による地方消費税の税率
を乗じて得た金額の合計に補助率を乗じて得た金額。)
第7
補助金額
本事業の補助金の交付限度額は16,500千円とします。なお、申請のあっ
た金額については、補助対象経費等の精査により減額する事もあるほか、補助事
業等で収益を得る場合には、当該収益分に相当する金額の返還が必要となる場合
がありますので、ご留意下さい。
第8
補助率
- 4 -
定額とします。
第9
補助事業の実施期間
平成27年度の事業の交付決定の日から平成28年3月31日までとします。
第10
事業の成果目標
本事業の実施に当たっては、新品種・新技術に関する研修会の受講者の数並び
に研修会の受講者及び情報交換会の参加者からの本事業に対する肯定的評価の割
合を指標とした成果目標を設定することとします。
なお、研修会の受講者の数は100名を、肯定的評価の割合は7割を、それぞ
れ下回らないこととします。
第11
1
申請書類の作成及び提出
申請書類の作成
事業の実施を希望する団体は、応募申請書(別記様式第1号)及び応募申請
書に掲げる添付書類を作成し、提出期限までに提出先に送付して下さい。
2 申請書類の提出期限、提出先
申請書類の提出期限
平成27年3月6日(金曜日)17時まで
提出先 農産部技術普及課研修指導班(電話:03-3501-3769)
3 提出部数
2部
4 申請書類の提出にあたっての注意事項
(1)申請書類は、様式に従って作成して下さい。
(2)申請書類に虚偽の記載、不備等がある場合は、審査対象となりませんので、
本要領等を熟読の上、注意して作成願います。
(3)申請書類の作成及び提出に係る費用は、応募者の負担とします。
(4)申請書類の提出は、原則として郵送又は宅配便(バイク便を含む。)とし、や
むを得ない場合には、持参も可としますが、FAX又は電子メールによる提出
は、受け付けません。
(5)申請書類を郵送する場合は、封筒等の表に「新品種・新技術コーディネータ
ー活動支援事業公募申請書類在中」と朱書きし、簡易書留、特定記録等、配達
されたこと証明できる方法によって下さい。また、提出期限前に余裕を持って
投函するなど、必ず提出期限までに到着するようにして下さい。
(6)提出後の申請書類については、原則として資料の追加や差替えは不可とし、
採用、不採用にかかわらず返却いたしませんので、ご了承下さい。
(7)申請書類は、一つの封筒を利用し、書類一式を入れて提出して下さい。
(8)提出された申請書類については、秘密保持には十分配慮するものとし、審査
以外には無断で使用いたしません。
(9)審査に当たり、農林水産省から応募団体に申請内容の確認を行うとともに、
関連資料等の追加提出を求める場合があります。また、必要に応じて申請内容
- 5 -
に関するヒアリングを行うこともありますので、予め御承知願います。
第12
1
2
補助金交付候補者の選定
審査方法
提出された申請書類については、事業担当課等において書類確認、事前整理
等を行った後、農林水産省生産局長が別に定めるところにより設置する選定審
査委員会(以下「委員会」という。)において、別紙2に掲げる審査の基準等に
基づき審査を行い、事業実施主体となり得る候補(以下「補助金交付候補者」
という。)を選定します。
なお、応募申請書等の提出から過去3年以内に、補助金等に係る予算の執行
の適正化に関する法律(昭和30年法律第179号)第17条第1項又は第2
項に基づき交付決定の取消があった補助事業等において、当該取消の要因とな
る行為を行った補助事業者等又は間接補助事業者等については、本事業に係る
事業実施計画の審査においてその事実を考慮するものとします。
審査結果の通知等
審査の結果については、委員会における最終審査が終了次第、速やかに全て
の応募者に対して通知する予定です。
審査結果の通知については、補助金交付候補者には補助金交付の候補者とな
った旨をお知らせするものであり、補助金等の交付は、別途必要な手続きを経
て、正式に決定される事になります。
補助金交付候補者については、農林水産省のホームページ等で公表します。
委員会の議事及び審査内容については、非公開とします。また、審査委員は、
審査において知ることのできた秘密について、委員の職にある期間だけではな
く、その職を退いた後についても第三者に漏洩しないという、秘密保持の遵守
が義務付けられています。
なお、補助金交付候補者の決定にかかわる審査の経過、審査結果等に関する
お問い合わせにはお答えできませんので、予めご了承下さい。
第13
交付決定に必要な手続
補助金等交付候補者は、「産地活性化総合対策事業実施要綱」(平成23年4月1
日付け22生産第10888号農林水産事務次官依命通知。以下「事業実施要綱」という。)、
「産地活性化総合対策事業実施要領」(平成23年4月1日付け22生産第10890号生
産局長通知。以下「事業実施要領」という。)の内容を承知した上で、「産地活性
化総合対策事業推進費補助金等交付要綱」(平成22年4月1日付け21生産第9814号
農林水産事務次官依命通知。以下「補助金交付要綱」という。)に基づき、交付申
請を行うものとする。
第14
事業実施主体の責務等
事業実施主体は、事業の実施及び交付される補助金の執行にあたって、以下の
条件を守っていただきます。
- 6 -
1
事業の推進
事業実施主体は、補助金交付要綱、事業実施要綱及び事業実施要領を遵守し、
事業全体の進行管理、事業成果の公表等、事業の推進全般についての責任を負
っていただきます。特に、申請書等の作成、計画変更に伴う各種承認申請書の
提出、報告書の提出等については、適時適切に行って下さい。
2 補助金の経理
交付を受けた補助金の経理(預金口座の管理、会計帳簿への記帳・整理管理、
機器整備等の財産の取得及び管理等をいう。以下同じ。)を実施するにあたって
は、次の点に留意する必要があります。
(1)事業実施主体は、交付を受けた補助金の経理にあたっては、補助金等に係る
予算の執行の適正化に関する法律、補助金等に係る予算の執行の適正化に関す
る法律施行令(昭和30年政令第255号)及び農林畜水産業関係補助金等交
付規則(昭和31年農林省令第18号)に基づき、適正に執行すること。
(2)事業実施主体は、補助金の経理を事業実施主体の会計部署等において実施す
ること。なお、特殊な事情により、当該事業実施主体の会計部署等に補助金の
経理を行わせることができない場合は、国内に居住し、各事業実施主体が経理
能力を有すると認める者(学生を除く。)に経理を行わせ、公認会計士又は税理
士に経理状況について定期的に確認を受けるなど、適正な執行に努めること。
3 取得財産の管理
本事業により取得又は効用の増加した事業の設備等の財産(以下「取得財産
等」という。)の所有権は、事業実施主体に帰属します。(事業実施主体の代表
者個人には帰属しません。)
ただし、財産管理、処分等に関しては、次のような制限があります。
(1)取得財産等については、事業終了後も善良なる管理者の注意をもって管理し、
補助金交付の目的に従って効果的運用を図らなければなりません(他の用途へ
の使用はできません。)。
(2)取得財産等のうち1件あたりの取得金額が50万円以上のものについて、補
助金交付の目的と異なる仕様、譲渡、交換、貸付等を行う場合は、事前に農林
水産大臣の承認を受けなければなりません。なお、農林水産大臣が承認した取
得財産等の処分によって得た収入については、交付を受けた補助金の額を限度
として、その収入の全部又は一部を国に納付していただくことがあります。
4 知的財産権の帰属
本事業を実施することにより特許権、特許を受ける権利、実用新案権、実用
新案登録を受ける権利、商標権、意匠権、意匠登録を受ける権利及び著作権等
(以下「知的財産権」という。)が発生した場合、その知的財産権は、事業実施
主体に帰属しますが、知的財産権の帰属に関し、次の条件を守っていただきま
す。
また、事業の一部を事業実施主体から受託する団体にあっても同様に次の条
件を守っていただきます。
(1)本事業により成果が得られ、知的財産権の出願及び取得を行った場合には、
- 7 -
その都度遅滞なく国に報告すること。
(2)国が公共の利益のために特に必要があるとしてその理由を明らかにして当該
知的財産権を利用する権利を求める場合には、無償で当該権利を国に許諾する
こと。
(3)当該知的財産権を相当期間活用していないと認められ、かつ、当該知的財産
権を相当期間活用していないことについて正当な理由が認められない場合にお
いて、国が知的財産権の活用を促進するために特に必要があるとしてその理由
を明らかにして当該知的財産権を利用する権利を求めるときは、当該権利を第
三者に許諾すること。
(4)本事業期間中及び本事業終了後5年間において、事業実施主体及び本事業の
一部を受託する団体は、本事業の成果である知的財産権について、国以外の本
事業の第三者に譲渡し、又は利用を許諾する場合には、事前に農林水産省と協
議して承諾を得ること。
5 収益状況の報告及び収益納付
事業成果の実用化等に伴い収益が生じた場合は、要綱等に従い収益の状況を
報告することとし、相当の収益を得たと認められる場合には、交付を受けた補
助金の額を限度として、交付した補助金の全部又は一部に相当する金額を国に
納付していただきます。
6 事業成果等の報告及び発表
事業成果及び交付を受けた補助金の使用結果については、本事業終了後、要
綱等に基づき必要な報告を行っていただきます。また、農林水産省は、あらか
じめ事業実施主体にお知らせした上で、報告のあった事業成果を公表できるも
のとします。
本事業により得られた成果については、広く普及・啓発に努めて下さい。
また、本事業終了後に得られた事業成果についても、必要に応じ発表してい
ただく事があります。
なお、新聞、図書、雑誌論文等による事業成果の発表に際しては、本事業に
よるものであること、論文等の見解が農林水産省の見解でないことを必ず明記
し、発表した資料等については農林水産省に提出して下さい。
7 国による事業成果等の評価に係る協力
本事業終了後、次年度以降の政策立案等に反映させるため、事業成果の波及
効果、その活用状況等に関して、必要に応じて国による評価を行います。その
際、ヒアリング等の実施についてご協力をお願いすることがあります。
- 8 -