5.パラメータ推定問題としての宇宙測地学 5.0 線形の最小二乗法 誤差の二乗和を最小にするようなパラメータを解とする e! = y! − ax!! + bx! + c e! = y! − ax!! + bx! + c y! e! a e = d − Gm, where e = e! , d = y! , m = b e! y! c x!! G = x!! x!! x! x! x! 1 1 1 残差二乗和 ! e!! = !e e = ! d − Gm d − Gm !!! = !dd − !dGm − !m !Gd + !m !GGm !Φ !! = 0 になるようなmが求める解である。 ∂Φ = −2 !dG + 2 !m !GG = 0 ∂m よって、 !GGm = !Gd m= ! GG !! ! Gd ① ① 式では N 個のデータdは全て均一な精度を持つと仮定されているが、そうで ない場合は 1 σ!! ⋮ W= 0 ⋯ 0 ⋱ ⋮ 1 σ!! ⋯ を用いて、Wd = WGmとして最小二乗法を使う。 m= ! GWG !! ! GWd 5.1 非線形の場合→線形化する d = F m の場合、あるm = m! のまわりで Taylor 展開する d = F m! + ∂F ∂m !!!! ∆m + O ∆m もし2次以上の項が無視できれば、∆d = d − F m として ∆d = ∂F ∂m !!!! ∆m 6. VLBI の原理と地球科学的成果 6.1 原理:何をするものか? 電波星(準星 Quasar)からの微弱な電波を複数局で受信して遅延時間τ! を測る。 マイクロ波 L 帯 ~1GHz S 帯 ~2GHz C 帯 ~5GHz X 帯 ~10GHz K 帯 ~20GHz 6.2 実際のデータ解析/物理効果 電波星←慣性座標系で指定 (α, δ) 観測点←地球固定座標系 (X,Y,Z) 回転行列の積で表現 τ! = R ıs + ∆ıs B! + ∆B + τ!"#!$ 2 地点からの距離 i +τ対流圏 電波伝搬遅延 + τ電離層 電離層伝搬遅延 + τ相対論的効果 B! には潮汐変形も考慮される。 実際には1つの電波星を 1~2 分観測して、τ! を決める。これを 100 以上決めて おいて、最小二乗法を適用する。 6.3 測地 VLBI の効果 ・地球回転、観測の高精度高頻度化 -以前は星の光学観測(天候:昼間は不可) ・プレート運動の実測 (欠点) 装置が大型/高価→GPS
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