絵本の紹介

絵本の紹介
生まれてまもない赤ちゃんは、目が見えません。でも、耳は聞こえます。おしめをかえた
り、あやしたりする時、「遊び歌」や「あやし言葉」などを手を添えながら語りかけましょ
う。心地よい言葉といっしょにお母さんやお父さんの温かい心が伝わります。
『うたえほん』
つちだ
『ぞうさん』『むすんで
よしはる/絵
グランまま社
ひらいて』『かわいいかく
れんぼ』など、よく知られた小さい子のための歌が 26
曲楽譜付きでのっています。どれもやさしくて、かわい
らしい歌です。ゆったりと語りかけるように歌ってあげ
て下さい。
『あがりめ
さがりめ』
きしま
せつこ/絵
こぐま社
『あがりめ さがりめ』『いっぽんばし』『げんこつや
まのたぬきさん』など、手遊びや体を使った遊びのための
わらべ歌の絵本です。どれもやさしいメロディですが、歌
い方が分からないという人のために楽譜もついています。
赤ちゃんの体に触れたり、動かしたりしながら歌ってあげ
ましょう。
少し大きくなったら、一緒に見たり、遊んだりして楽し
めます。
赤ちゃんの目が見えるようになったら、赤ちゃんと絵本の出会いです。読むというよりは、言葉
を添えてゆっくり絵を見せてあげてください。そんな時にぴったりなのが、好きなお話の作れる「文
字なし絵本」や、『がたん
ごとん
がたん ごとん』『ころ ころ ころ』のような「繰り返し
の音を楽しむ絵本」です。
『おててがでたよ』
林
明子/作
福音館書店
大きな布をすっぽりかぶった赤ちゃんが、「あれ
あれ
なんにも みえない
あれ
おててはどこかな」の呼びか
けに「ぱっ」と手を出します。頭、顔、目、口も次々と出
てきます。
大きな布と奮闘する赤ちゃんのしぐさが、ほほえましい
絵本です。
『がたん
ごとん
がたん
ごとん』
安西
「がたん ごとん がたん
水丸/作
福音館書店
ごとん」と小さな汽車が走っ
ています。「のせてくださ~い」と、哺乳びんやスプーンた
ちが呼んでいます。赤ちゃんの大好きなものが、たくさん登
場します。はっきりとした楽しい絵と「がたん ごとん」の
言葉の繰り返しが楽しい、親しみやすい絵本です。
『いない
いない
ばあ』
松谷
みよこ/文
瀬川
康男/絵
童心社
「いない いない ばあ」は、赤ちゃんが大好きな遊びです。
顔を隠した動物たちが次々に出てきて、「いない いない ば
あ」をします。実際に「いない いない ばあ」をしてもらっ
ている子の方が、絵本を喜びます。
長く人に愛されている絵本です。
お母さんやお父さんが赤ちゃんに絵本を読んであげる楽しみは、赤ちゃんが喜んでくれることで
す。一方的に読むのではなく、赤ちゃんの反応を見てみましょう。最後まで無理に読もうとせず、
赤ちゃんのペースで読むことが大切です。
「無理せず、気長に、楽しんで」が、読み聞かせを長続きさせるコツです。
『しろくまちゃんのほっとけーき』
わかやま
けん/絵
こぐま社
しろくまちゃんがお母さんとホットケーキを作るお
話です。卵を割ったり、粉をまぜたり、本当にホットケ
ーキを作っているような描写に、子どもたちもわくわく
した気持ちで読むことが出来ます。
『のせて
のせて』
松谷
みよ子/文
東光寺
啓/絵
童心社
まこちゃんの自動車が走ります。
「ストップ」
「のせて の
せて」を繰り返しながら、たくさんの動物たちが自動車に乗
り込んできます。
赤い自動車を運転するまこちゃんと、動物たちの表情が楽
しい絵本です。
あかちゃんの成長に合わせて『どうぶつのおかあさん』や『くだもの』のような身近なものが描
かれた「ものの絵本」、日常的なことが描かれた「生活絵本」「簡単ストーリーのお話」と徐々に
テーマを広げていきましょう。
そして、お気に入りの絵本が出来たら、身近に置いて、いつでも読んであげてください。