大臣会見(高市早苗総務相) Q、ふるさと納税の控除額の上限が4月から2倍になる。財源を奪い合う競争が自治体間で激しく なるとの懸念も聞かれるが、これについて改めて大臣のお考えを聞かせてほしい。また、高級品 での返礼の競争がエスカレートする側面もある。自治体にはどのような対応を期待するかについ てもお考えを伺いたい。 A、本日、ふるさと納税の寄付枠拡大等を盛り込んだ「地方税法等の一部を改正する法律案」が 閣議決定されまして、今後、国会での審議をお願いすることになります。ふるさと納税制度は、ふ るさとや応援したい地方団体の取り組みを支援しようとする、そういう思いを形にする制度であり まして、単なる財源の移転ではなくて、各地方団体が展開するさまざまな施策を後押ししていく効 果を期待しております。返礼品の送付につきましては、地場産業の育成ですとか、ふるさとの宣伝 には効果がございます。 一方で、加熱しているとのご意見もあると承知をいたしております。ただ、地方6団体から特典の 提供については節度ある運用がなされることが求められるとの認識が示されており、地方側も問 題意識を持っていただいております。また、昨年末の与党税調におきましても、拡充と併せて返礼 品の問題が議論をされました。返礼品の送付自体は各地方団体の判断で行われているものであ りまして、一義的には地方団体側で良識ある判断の下、制度の趣旨に沿った運用を進めていた だいて、ふるさと納税をさらに盛り上げていただきたいと考えております。 時事通信社 iJAMP(2月17日配信)より
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