演習 虐待の解消と本人の自立支援及び養護者支援 解説 1 ワーク1 相談・通報及び届出の受付のポイント ・ 必要な情報を可能な限り的確に聴取 ⇒虐待判断の根拠 ・ 通報者に「安心感」を与える聞き取り ・ 相談に「虐待」という言葉が含まれていなくても、その内容 から「虐待」が推測される場合は今後の対応を念頭におく ・ 匿名でもきちんと通報内容を聞き取る ・ 受付事務を円滑に行うために「受付票等の整備」「記録方 法の統一」「情報の集約」のルールを組織で整理しておく 2 ワーク1 虐待(疑い)判断・情報の共有と協議のポイント ・ 通報後、市町村は直ちにコアメンバーによる対応 ⇒方針の協議 (通報内容の検討と事実確認等の方法につい協議) ・ 「虐待の疑い」と「緊急性」の判断を行う ※緊急の場合 ・・・ 早期の介入と本人保護 ・ 「虐待の疑いあり」と判断したら事実確認と安否確認の方法、 今後の対応、役割分担を協議する ・ 時間外(夜間・休日)の受付対応等の体制整備 ⇒通報等は夜間・休日に関係なくある 3 ワーク2 事実確認、情報収集のポイント ・ 事実確認は安否確認や通報内容に関する事実の確認を行う ⇒市町村が「速やかに」行う (○○時間以内? 休日・夜間の対応は?) ⇒原則として自宅を訪問する (拒否の場合も想定) ※信頼関係の構築を念頭に複数の職員による訪問 ・ 事実確認で把握する・確認する事項 (マニュアルを再確認) ⇒障害者の安全確認(安否確認)を目視で ⇒虐待の状況等を通報内容等の収集した情報に基づいて事実確認を行う (障害者、養護者等の世帯全体像把握することで将来起こりうる状況の予見や支援方針のため) ・ 虐待の事実と解決すべきことは何かを判断するために、情報収集後は客観 的事実を明らかにし、必要な支援は何かをアセスメントする ⇒事実確認票、アセスメント要約票等の作成 4 ワーク2 虐待対応ケース会議(コアメンバー会議)ポイント 1 【 目的 】 <虐待の有無の判断> ①虐待ありの場合 ・・・ 当面の支援方針を決める ⇒当面の支援:比較的短期間の間の計画で、支援方針、 援助内容、役割等を決定する ※障害者虐待への対応の中で中核的もの ②疑いありの場合 ・・・ そのまま放置しない(再調査等) ③虐待なしの場合 ・・・ 予防的かかわり、権利擁護の視点から 支援の必要性を検討 <緊急性の判断> ①緊急性あり ・・・ 緊急保護の検討等(分離、入院、措置等) ②判断が出来ない ・・・ 事実確認の継続(期限を決めて) 5 ワーク2 虐待対応ケース会議(コアメンバー会議)ポイント 2 【対応は組織で行う】 ・ 障害者虐待防止を担当する市町村職員 ・ 担当部局管理者(必須) ※緊急の判断が求められるため ・事務を委託している場合は委託先職員 ・事案によっては関係者も参加 ※事案対応メンバー、専門家チーム 6 ワーク2 虐待対応ケース会議(コアメンバー会議)ポイント 3 【当面の支援計画作成】 ①アセスメント要約票等より課題を抽出 ②事実確認等でわかった課題について、 「誰が、何を、どのように、いつまでに」を具体的に ③その他に事実確認で確認できなかったこと、 不明なこと ④支援を依頼する協力機関や依頼内容 7 全体解説 養護者支援・モニタリング・終結のポイント 【養護者(家族等)支援】 養護者の介護疲れ、養護者自身に支援が必要など 様々な要因 要因分析 障害者虐待へ ・養護者に対する支援 (虐待防止法第14条第1項) ・ショートステイ居室の確保 虐待解消・予防 (虐待防止法第14条第2項) 8 全体解説 養護者支援・モニタリング・終結のポイント 【モニタリング】 支援 状況確認・評価 ・ 訪問と支援を行う関係機関の聞き取り等で状況把握 ・ 虐待対応ケース会議で検討(組織で検討) 課題把握・対応計画作成 障害者・養護者等の状況が変わり、虐待対応計画の変更もある 9 全体解説 養護者支援・モニタリング・終結のポイント 【終 結】 ・ 虐待の終結とは 虐待行為が解消されたことにより障害者虐待防止法による 対応を行わなくなったこと ・ 判断方法と基準 ⇒組織で虐待対応の終結を判断・決定する ⇒虐待行為そのものの解消 ⇒虐待発生要因の除去 ・ 虐待終結後の支援の継続(通常の支援で) 10
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