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第1 章
グループワーク課題
安全な水の確保
ワーク1
安全な水を確保する主要な方法の1つは井戸を普及させることです。
しかし単に井戸を作っただけでは継続的に安全な水を提供することに
はつながりません。村人の気持ちになって、空白のフキダシにつぶや
きを書き加えてみてください。
以 前
水汲みは女の子の仕事だから学校にも行けなかったし、
一度にたくさんは運べない。汲み置きした水を飲むと下
痢をしたし、子どもが病気になって死んでしまった。
現 在
井戸ができるのはありがたい。
でも壊れてしまったら誰も直せ
ないからそれっきり。
これまでに 100 個の井戸が
できたけど、今はほとんど
壊れてしまった。これもい
つまでもつことか。
みんな料金が不公平だと
言って払わないから、積
立金が集まらず修理の部
品が買えないんだって。
誰かがどうにか
してくれないと、
井戸がすべて壊
れたらまた昔に
戻ってしまう!
家畜を飼っている人、商売をし
ている人、野菜を作っている人、
家族の少ない人、それぞれ言い
分があって話がまとまらない。
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第Ⅰ 部
グループワーク課題
ワーク2
ワーク1で出たグループ全員のつぶやきを下の表に分類してみま
しょう。
井戸の建設
建設後の
維持に必要な
資材調達
水を利用
する
決まり事
社会的な弱者
料金の設定
(女性、子ども、
立場の弱い人)
追加的に
必要な措置
への配慮
援助する側
にとっての
課題
援助して
もらう側に
とっての
課題
ワーク3
あなたが途上国で安全な水を確保する活動にかかわることを想定して
ください。かかわる立場によって意見はどのように変わるでしょうか?
下の表にそれぞれの立場だったらどう感じるかを書き込み、
書き終わっ
たらグループ内で交換して、どこがなぜ違うか意見交換してください。
地域住民
として
できること
できないこと
8
先進国の市民 ボランティア NGO活動家 開発計画専門家
として
として
として
として
その他