米粉競争力強化に向けた検討結果報告書〈概要版〉 米粉競争力強化検討会 ■ 米粉の現状 ・米粉用米の全国の生産量は、平成23年に約4万トンまで拡大したが、その後は減 少し、需要が伸び悩んでいる状況にある。 ・米粉価格は、小麦粉に比べ製造コストがかかることから、小麦粉よりも高い状況。 ■ 米粉の需要拡大には ・小麦粉より割高な米粉の価格を下げ、実需者が使いやすい価格帯での提供が必要 【今後の取組方向】 ◆ 製造コストの低減 1 製粉経費の削減 製粉工程における水の使用量をできるだけ抑えることが、製粉コストの削減に有効である。 ①低コスト米粉製造技術の研究 ・水をできるだけ使用しない低コストの米粉製造技術を開発し、その成果を企業等へ還元し ていくことが必要 ・この製造方法で製粉した米粉についても、品質と安全性を確保する必要がある ②無洗米の利用 ・洗米の必要がない無洗米の利用は、米粉製造の低コスト化につながる。 ・県内製粉企業が無洗米を利用するには、低コスト化を検証し、無洗米を利用した米粉の 品質を確保する必要がある 2 保管経費の削減 ・企業は、国の制度上、米粉用米が不足しても企業間で容易に取引ができないため、個別 に過剰な予備在庫を確保しており、その保管経費が負担になっている。 ・このため、米粉用米が不足したときに企業間取引が容易になるよう、国の制度の見直しが 必要 ◆ 米粉の需要創出 米粉の更なる需要拡大には、新たな用途での米粉の活用や、機能性が期待される米粉によ り、新たな魅力の創出などを図っていくことが必要である。 ・新たな用途(老化抑制、甘味代替等)への利用拡大 ・機能性が期待される米(高アミロース米、玄米等)の活用 ・小麦アレルギーに対応した米粉商品の開発
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