横浜サイエンスフロンティア 2015 年度特色検査 分析速報 横浜サイエンスフロンティア高校 データ A : B : C : D 比 3 : 5 : 2 : 2/時間 60 分/配点 200 点/観点:読解力・課題設定力・情報活用力・課題解決力 2015 年度募集定員:238 名 / 2015 年度志願者数:405 名 / 2015 年度志願競争率:1.70 倍 最小の設問が最大の工夫を求める―現代社会の課題+言語(読解と表現)重視の個性派 □問題の概要 食品ロスの素材から、問題分析+プレゼンテーション 今年の題材は「食品ロス・食品再利用」 。昨年に続いて理系的要素があ まり強くないテーマです。 [1]は英文読解。[2]は計算とグラフ作成。[3]は食品ロス削減と 食品廃棄物の再利用が進まない理由についての説明記述。 [4]は[3] の問題を解決するための提案で、サイエンスフロンティアの入試では もはやおなじみの「図やイラストも使用できる」プレゼンテーション です。設問数は事実上作文である横浜緑ケ丘を除くと県下最少です。 理系のイメージが強い学校ですが、質問内容は資料読みとりや読解な ど、言語能力中心で、文系寄りの問題になっています。 □設問の特徴 読みとり、説明し、提案する「出力重視」の問題 前半は比較的軽い設問ですが、後半には説明記述などが集中していま す。 「問題点をみつけられるか」 「解決策を提案できるか」が課題です。 時間には比較的余裕があるので、後半の大規模な問題にじっくりとと りくむことが可能ですし、そうしなくてはいけません。 最後は図の使用も可能な「プレゼンテーション」。時間に余裕があり、 身近で書きやすいテーマですから、具体的にわかりやすく表現できる かどうかで大きく差がつきます。 設問に「資料からの引用ではなくあなたのアイデアを書きなさい」 「食 品関連事業者ならびに消費者のそれぞれの立場から説明しなさい」や 「その対策を考えた理由を必ず書くこと」という指定があります。こ れらを正確におさえて書くことが重要です。もちろん、内容の具体性 が高いことも有利にはたらきます。「言語能力中心」の理由です。 □昨年との比較 推理・説明・提案の重視がさらに徹底 ■2015 年度 設問一覧 大設問 設問 形式 使用教科 記述 英 1 計算 数 2 作図 数 3 説明 国社論 4 論述 国社論 1 2 □参考 2014 年度 設問一覧 大設問 設問 形式 使用教科 1 1 記述 英 2 1 計算 数 2 作図 数社 3 論述 数国社論 4 論述 国理論 ★設問形式は、次のように分類しています。選 択・記述・計算・作図・説明(英作文を含む)・ 論述。使用教科の「論」は、特定の教科と直接 関わらない論理で解決することを意味します。 上に書いた推理・説明・提案の重視は基本的に変わっていません。た だし、数年前までの素材のややマニアックな特色は今年さらに弱まり ました。以前には資料を見ただけで「サイエンスフロンティア」とす ぐわかるものがありましたが、今年の素材は、他の学校にあっても不 思議ではありません、このように素材イメージがソフトになった分、 さらに言語能力と表現力が重要になったといえます。 □課題と対策 「どうすればよくなる?」という観点と具体的な説明 現実におこっている問題と解決策を考えるというのが、一貫したサイ エンスフロンティアの課題です。学校生活においても、問題が発生し たときに、現状を分析・解決することを意識し、解決策を明確にして 友達に説明をして、みんなで解決することをイメージしてください。 そして、説明や提案で大切なのは具体的でわかりやすいこと。書いた ものを見直すときに、この点をチェックする習慣をつけましょう。 湘南ゼミナール 特色検査対策チーム
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