第11回「小柴昌俊科学教育賞」最終選考会・表彰式

平成基礎科学財団
第11回
「小柴昌俊科学教育賞」
<最終選考会・表彰式>
2015年3月21日
於: 東京大学「小柴ホール」
主催: 公益財団法人 平成基礎科学財団
http://www.hfbs.or.jp
ごあいさつ
平成基礎科学財団理事長
東京大学特別栄誉教授
小柴 昌俊
「基礎科学、純粋科学に光をあて、基礎科学の面白さが分かる教育の普及、意欲と夢をもった若
者を育てること」を目標に、2003年10月、財団法人平成基礎科学財団を設立いたしました。
そして、新公益法人制度における公益財団法人として、新たに内閣総理大臣より正式に認定され、
2011年4月1日より、「公益財団法人平成基礎科学財団」と改名し、新しいスタートを切りました。
これからも、日本の基礎科学教育の振興に、なお一層、公益法人としての責任を果す努力をして参
りますので、引き続きのご支援、ご協力をいただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
科学の探究は極めれば極めるほど深奥なものです。科学は意外性に満ちあふれています。基礎
科学はその宝庫です。だから面白いのです。この醍醐味を是非、若者たちに体感していただきた
い。これが小柴昌俊科学教育賞創設の動機です。「理科教育が危ない」といった今日的状況に照ら
し、基礎科学への興味と関心を高めるため、 授業内容・方法、教材・教具等の開発及びその指導法
などで、新しい発想と工夫を教育現場に期待したいと考えました。
1.表彰の目的と基準
本賞は児童・生徒の基礎科学への興味と関心を高めるため、新しい発想と工夫に満ちた理科教
育プログラムを開発・実践し、理科教育に関し著しい教育効果を上げた団体及び個人に対し贈り
ます。また、その実践事例に対し助成します。その基準は以下のような事項を目安とします。
(1) 児童・生徒の思考を深め、創意や主体性を促進し、創造性や独創性などを高めるための指
導を行っている。
(2) 効果的な教材・教具等を開発し、それらを利用して楽しく、かつ、奥深い授業を実践してい
る。
(3) 授業内容や観察・実験の準備や実施方法などで、教える事柄を工夫している。
(4) 自然科学に対する興味と関心を高め、科学的な能力・態度の育成に重点を置いた良好な学
習環境を整備している。
*ここで理科教育とは幼児教育や小学校、中学校、高等学校に於ける理科、算数・数学に関する
教育をいいます。
2.表彰
(1) 優秀賞
(2) 奨励賞
3.選考委員
朽津 耕三
荒船 次郎
梶田 隆章
古在 由秀
佐藤 文隆
髙﨑 史彦
伏見
(賞牌-金メダル-及び副賞100万円)
(賞牌-銀メダル-及び副賞 50万円)
1件
3件
平成基礎科学財団評議員、東京大学名誉教授、東京農工大学客員教授
平成基礎科学財団理事、東京大学名誉教授
平成基礎科学財団理事、東京大学宇宙線研究所所長・教授
平成基礎科学財団評議員、国立天文台名誉教授
平成基礎科学財団評議員、京都大学名誉教授
高エネルギー加速器研究機構名誉教授
譲 埼玉大学名誉教授、総合研究大学院大学教授
4.スケジュール
10:30
開会
理事長挨拶
10:45~11:10 プレゼンテーション①
○「高校生を主体とする IT を使った世界に向けた数学教育」
関西学院高等部 数理科学部 代表者 宮寺 良平
上記校の高校生が IT 技術を活用しながら申請者と協力し、数学での新定理・公式
の発見、研究法の確立、数学授業動画のネット発信、数学教員の養成などを行って
いるプログラム。
11:15~11:40 プレゼンテーション②
○「女子生徒の理系進学の基盤を作る生命科学コースの開発」
ノートルダム清心学園清心女子高等学校 生命科学コース 代表者 秋山 繁治
岡山県の女子校で、理系の領域への進学者を育成するため、SSH 指定を効果的
に活用し多数の生徒を生命科学に関連する大学並みの研究テーマに自発的に参
加させ、自然体験を含む幅広い視野を身につけさせようとするスケールの大きい女
子教育プログラム。
11:45~12:10 プレゼンテーション③
○「教室の化学実験を学力と意識向上に直結させる構想と実践」
山田 暢司 (所属:埼玉県立坂戸高等学校)
化学教育で実験と実習は授業の根幹となる要素であるが、実際の教育の場では知
識伝達型の授業に陥りやすい。そこで申請者が約 10 年間に約 1500 時限にわたり
個人で行った生徒実験に基づいて得た成果をシステム化し実践して、教育効果の
向上に貢献しているプログラム。
12:15~14:00
休憩
14:00~14:45
表彰式
14:45
閉会
(選考委員は最終選考会議を行います。)
★お願い
1. 質問は選考委員のみとします。(一般の方の質問はできません。)
2. 最終選考会での撮影は一切禁止します。
3. 表彰式での撮影は報道関係者のみとし、一般の方の撮影を禁止
します。
4. 録音は一切禁止します。
5. 携帯電話の電源はお切りください。