巻頭言 「安心して安全で豊かに暮らせる社会を構築するために」

巻頭言
「安心して安全で豊かに暮らせる社会を構築するために」
この度、消費者及び食品安全の担当を拝命しました山口俊一
です。
国民が、消費者として、安心して安全で豊かに暮らせる社会
を構築することは重要な課題です。消費者の立場に立ち、消費
者の安全・安心を確保するため、消費者事故等の情報収集・分
析とともに、地方消費者行政の強化、消費者教育の推進等にし
っかりと取り組んでまいります。
また、本年度末には、現行の「消費者基本計画」が計画期間の
終わりを迎えることから、来年度以降の消費者政策の大綱とな
る新たな基本計画を策定する必要があります。高齢化、情報化、
国際化など経済社会の大きな変化に対応した、新たな計画の策
定に取り組んでまいります。
内閣府特命担当大臣(消費者)
山口 俊一
さて、本年は干支でいいますと乙未(きのとひつじ)に当たり
ます。暦に詳しい方によりますと、「乙」というのは伸びた芽が
外圧・妨害等で曲がってしまう、「未」というのは木が生い茂る
ということを意味し、見通しがなかなか立たなくなるということを表しているそうです。私自身、先
の選挙で全国各地を駆け巡る中で、「景気が全然良くなっていない」という声を頂戴いたしました。
これまでうまく行きかかっていたものが、若干の足踏みをしている、そういう状況なのではないかと
考えています。
こうした状況下で求められるのは、先行きの見通しが立つように、様々な弊害を取り除きながら、
安倍内閣の政策を着実に実行していくことであると考えております。そのためにも、消費者の不安を
取り除き、消費の拡大、ひいては、経済の好循環をもたらすという消費者行政の役割は非常に重要で
あると考えております。
昨年は、消費者安全法の改正や不当景品類及び不当表示防止法の2度にわたる改正など、消費者行
政の制度作りの面で大きな前進がありました。一方、法律や体制の整備は、それ自体が目的ではなく、
消費者に必要な情報が適切に届き、消費者トラブルが防止・解決されてこそ、消費者庁はその使命を
達成したことになります。消費者庁が消費者にとって一層「身近」で「頼りになる」存在になること
を目指し、私自身も消費者行政について一生懸命勉強し、関係者の方々のお話を聞かせていただきな
がら、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
消費者庁 Now!
1