1 NYマーケットレポート(2015年 2月 5日) NY 市場では、序盤に発表され

NY マーケットレポート(2015 年 2 月 10 日)
昨晩の NY 外国為替市場では、序盤からドル円・クロス円が堅調な動きとなりました。欧州タイムに、EU がギリシャ支援の 6 ヵ月延長の妥協
案を提案するとの報道を受けて、ギリシャの債務問題に対する警戒感がやや後退し、安全資産とされる円を買う動きが続きました。また、堅
調な株価動向も加わり、円は大半の主要通貨に対して軟調な動きとなりました。その後、米国の景気関連指数や、卸売関連指数が予想を
下回る結果となったことから、ドルが主要通貨に対して軟調な動きとなる場面もありました。ただ、午後には入ると新規材料に乏しく、ドル円・
クロス円は、終盤までレンジ内の展開が続きました。
(出所:SBILM)
1
NY 市場レポート
欧州タイム
21:10
欧州委員会がギリシャ支援の 6 ヶ月延長を提案するとの報道を受けてユーロが反発
(出所:SBILM)
21:30
≪ 企業決算
≫
米コカ・コーラ
第 4 四半期 調整後の 1 株利益は 0.44 ドル(予想 0.42 ドル)
22:00
ドル/円 119.10
ユーロ/円 134.42
ユーロ/ドル 1.1288
22:00
欧州株式市場・米株価指数先物
欧州主要株価
株価
前日比
米株価先物
株価
前日比
英 FT100
6823.40
-13.75
ダウ INDEX
FUTURE
17780
+99
仏 CAC40
4706.11
+55.03
S&P500
FUTURE
2054.50
+12.10
独 DAX
10735.25
+89.74
NASDAQ
FUTURE
4239.50
+25.25
(出所:SBILM)
2
23:00
≪ 経済指標の結果 ≫
1 月米 NFIB 中小企業楽観指数
97.9(予想
101.0・前回
100.4)
(出所:ブルームバーグ)
指標結果データ
≪NFIB 中小企業楽観指数≫
1 月・・12 月・・11 月・・10 月・・9 月・・8 月・・7 月
中小企業楽観指数・・97.9・・100.4・・98.1・・96.1・・95.3・・96.1・・95.7
≪ NY 外国為替市場
序盤 ≫
序盤の外国為替市場は、ギリシャの債務問題に対する警戒感がやや後退したことで、
投資家のリスク志向が強まり、安全資産とされる円を売る動きが優勢となり、ドル
円・クロス円は堅調な動きとなった。
23:33
米主要株価
米主要株
株価
前日比
ダウ平均
17819.82
+90.61
ナスダック
4752.07
+26.06
(出所:SBILM)
0:00
≪ 経済指標の結果 ≫
12 月米卸売在庫(前月比)
0.1%(予想
0.2%・前回
12 月米卸売売上高(前月比) -0.4%(予想
前回発表の-0.3%から-0.4%修正
0.8%)
-0.3%・前回
3
-0.4%)
(出所:ブルームバーグ)
指標結果データ
≪米卸売在庫≫
在庫合計・・・・・
耐久財・・・・・・
・自動車・・・・・
・機械・・・・・・
12 月・・11 月・・10 月・・9 月・・8 月・・7 月
0.1・・0.8・・ 0.6・・ 0.4・・ 0.6・・ 0.3
0.2・・0.9・・ 0.1・・ 0.7・・ 0.8・・ 0.4
0.3・・0.5・・-1.2・・ 0.7・・ 0.8・・ 1.1
0.3・・1.0・・ 0.4・・ 0.5・・ 0.7・・ 0.4
売上合計・・・・・-0.4・・-0.4・・ 0.0・・ 0.0・・-0.8・・ 0.4
耐久財・・・・・・ 1.1・・ 0.3・・ 0.6・・ 0.5・・ 0.0・・ 0.3
・自動車・・・・・ 0.4・・ 1.0・・-0.8・・ 1.4・・-1.4・・-0.1
・機械・・・・・・ 1.5・・-1.2・・ 0.5・・-1.1・・ 1.3・・ 0.6
非耐久財・・・・・-1.7・・-1.1・・-0.6・・-0.4・・-1.4・・ 0.5
0:00
≪ 経済指標の結果 ≫
2 月米 IBD/TIPP 景気楽観指数
0:30
47.5(予想
51.9・前回
51.5)
4
(出所:SBILM)
指標結果データ
≪IBD/TIPP 景気楽観指数≫
2 月・・1 月・・12 月・・11 月・・10 月・・9 月
景気楽観指数・・・・47.5・・51.5・・48.4・・46.4・・45.2・・45.2
半年先の景気先行・・46.7・・52.9・・48.5・・45.1・・44.6・・42.8
資金繰り見通し・・・53.8・・57.2・・56.4・・56.2・・52.5・・54.5
政府の政策信頼度・・42.1・・44.3・・40.2・・37.8・・38.5・・38.3
0:00
≪ 経済指標の結果 ≫
12 月米 JOLT 労働調査[求人件数]
502.8 万件(予想
前回発表の 497.2 万件から 484.7 万件に修正
499.0 万件・前回
484.7 万件)
(出所:ブルームバーグ)
5
指標結果データ
≪JOLT 労働調査≫
12 月・・・11 月・・・10 月・・・9 月・・・8 月・・・7 月
求人件数・・502.8・・ 484.7・・ 483.0・・ 468.5・・ 485.3・・ 460.5
0:00
≪ 経済指標の結果 ≫
1 月英 NIESR GDP 予想 0.7%(前回
前回発表の 0.6%から 0.5%に修正
0.5%)
(出所:ブルームバーグ)
0:25
G20 財務相・中央銀行総裁会議がコミュニケを発表
・「世界成長は強弱まちまち、景気回復は緩やか」
・「経済状況には緩和的な政策が必要」
・「ECB の量的緩和は物価安定が目標、景気回復を促進へ」
・「金融政策は明確なコミュニケーションを取るべきだ」
・「為替に関する現在の公約を維持、保護主義に反対」
・「金融政策の波及効果を最小限に抑制するよう努力を」
0:30
≪ NY 株式市場
序盤≫
序盤の株式市場は、ギリシャの債務問題をめぐる悲観的な見方が後退したこと
を好感し、主要株価は買いが先行した。ダウ平均株価は、序盤から堅調な動き
となり、一時前日比で 104 ドル高まで上昇する動きとなった。
1:15
≪ 要人発言 ≫
黒田日銀総裁~イスタンブールで記者団に
・「G20 で日本の QE 政策に対する批判はなかった」
・「日本の物価安定が世界に恩恵を与えると G20 は理解」
・「G20 で円安についての議論はなかった」
6
≪ 経済指標のポイント ≫
(1)1 月の米 NFIB 中小企業楽観度指数は、前月から 2.5 ポイント低下の 97.9 となった。売り上げや収益への悲観
的な見方が広がり、向こう 6 ヵ月間の見通しが大きく低下したことが要因となった。また、在庫の積み増しや設備
投資事業、拡大計画にも消極的な見方が広がった。ただ、設備投資は計画、実績とも引き続き循環的な高水準近く
で推移したほか、労働市場について前向きな見方が示された。回答者の 25%が賃金を増やしたとしており、2007 年
終盤以来の高水準となった。ただ、給与増に伴い、企業が値上げを強いられる兆候はまだみられない。
(2)12 月の米卸売在は、前月比+0.1%の 5476 億 4800 万ドルとなり、市場予想の+0.2%を下回る結果となった。
前年同月比では+6.7%となった。
①
久財は+0.2%となり、自動車は+0.3%、金属は+0.4%、機械は+0.3%、専門機器は+0.8%、コンピューター
機器は+2.6%となった。
②
耐久財は-0.1%となり、石油製品が-6.2%と、2012 年年 6 月以来の大きなマイナスとなった。また、医薬品
は-0.6%、農産物は+0.8%、化学製品が+3.4%となった。
(3)12 月の米卸売売上高は、前月比-0.4%の 4497 億 9200 万ドルとなり、市場予想の-0.3%を上回る悪化となった。
前年同月比で+1.4%となった。
①
久財は+1.1%となり、自動車が+0.4%、機械が+1.5%となった一方、専門機器が-1.0%、コンピューター機
器が-2.1%となった。
②
耐久財は-1.7%となり、石油製品が-13.7%となり、2008 年 11 月以来の大きなマイナスとなった。一方、医
薬品は+4.8%で、2009 年 9 月以来の大幅なプラスとなった。
③
上高に対する在庫の比率は、前月比 0.01 ポイント上昇の 1.22 となった。
(4)2 月の米 IBD/TIPP 経済楽観度指数は 47.5 と前月から 4.0 ポイント低下し、2 ヵ月ぶりに節目の 50 を下回った。
構成指数である向こう半年の景気は 46.7(52.9)、資金繰り見通しは 53.8(57.2)、政府の政策信頼度 42.1
(44.3)といずれも前回を下回る結果となった。IBD/TIPP 指数は、ミシガン大やコンファレンスボードの消費
者信頼感指数の先行指標として注目される。50 を上回ると楽観的と判断する。
(5)12 月の米求人件数は、前月比+18.1 万件の 503 万件と市場予想の 498 万件を上回り、2001 年 1 月以来の高水
準となった。小売業や教育、医療関連サービスなどの分野で増えた一方、 製造業では減少した。
①
12 月に雇用された労働者は 515 万人と、2007 年 11 月以来の高水準。前月は 505 万人だった。また、全雇用
者に占める新規雇用者の比率は 3.7%と前月の 3.6%から上昇した。
②
発的離職者は 272 万人で前月の 266 万人を上回った。解雇者も 173 万人
③
12 月までの 1 年間で雇用は 290 万人の純増。雇用者は 5830 万人、離職者
当たりの競争率は 1.7 倍だった。
(前月 166 万人)に増加した。
が 5540 万人だった。求人 1 件
欧州主要株価
終値
前日比
英 FT100
6829.12
-8.03
仏 CAC40
独 DAX
4695.65
10753.83
ストック欧州 600 指数
ユーロファースト 300 指数
スペイン IBEX35 指数
イタリア FTSE MIB 指数
南ア アフリカ全株指数
372.94
1488.39
10500.10
2.725.63
52109.54
+44.57
+90.32
+2.39
+8.38
+135.20
+358.99
+4.16
(出所:SBILM)
7
≪欧州株式市場≫
欧州株式市場は、まちまちの結果となった。ギリシャ金融支援をめぐる交渉が進展するとの期待感から主要株価は
堅調な動きとなった。しかし、英 FT100 は、中国経済の減速懸念を背景に、コモディティー関連の下落が影響して、
小幅安となった。
(出所:ブルームバーグ)
2:00
米主要株価・中盤
ダウ 17798.98(+69.77)、
S&P500
2056.96(+10.22)、
ナスダック
4762.08(+36.07)
≪ NY 債券市場 ・午前≫
序盤のニューヨーク債券市場は、米国債入札を前にポジション調整の売りが出て、米長期金利の指標となる 10 年債
利回りが一時、約 1 ヵ月ぶりに 2%台まで上昇した。ただ、その後は、米国株が上げ幅を縮小したのにつれて買い戻
しも入り、もみ合いの展開となった。
午前の利回りは、30 年債が 2.56%(前日 2.55%)、10 年債が 1.98%(1.98%)、7 年債が 1.80%(1.80%)、
5 年債が 1.51%(1.51%)、3 年債が 1.03%(1.03%)、2 年債が 0.65%(0.65%)。
3:00
≪米財務省 3 年債入札≫
最高落札利回り・・・・・1.050%(前回 0.926%)
最低落札利回り・・・・・0.800%(前回 0.835%)
最高利回り落札比率・・・81.56%(前回 85.18%)
応札倍率・・・・・・・・ 3.34 倍(前回 3.33 倍)
3:45
≪ 要人発言 ≫
フィッシャー・ダラス連銀総裁
・「低い米国債利回りはデフレの前兆ではない」
・「低い国債利回りは米国への資金流入を反映」
8
4:30
NY 金は、中心限月が前日比 9.30 ドル安の 1 オンス=1232.20 ドルで取引を終了した。
5:35
NY 原油は、中心限月が前日比 2.84 ドル安の 1 バレル=50.02 ドルで取引を終了した。
主要商品
終 値
前日比
NY GOLD
1232.20
-9.30
NY 原油
50.02
-2.84
(出所:SBILM)
≪ NY 金市場 ≫
NY金は、ドルが主要通貨に対して上昇したのにつれて、ドルの代替資産とされる金を売る動きが広先行した。ま
た、米国株の上昇を閉経とした逃避的な買いも後退し、終値ベースでは 1 月上旬以来、約 1 ヵ月ぶりの安値水準と
なった。
(出所:ブルームバーグ)
≪ NY 原油市場 ≫
NY原油は、IEA(国際エネルギー機関)が月報で、OECD 加盟国の在庫が今年半ばまでに過去最高水準に近づく可能
性があるとの予想を示したことが嫌気された。また、11 日発表の米石油在庫統計で、原油在庫の増加が見込まれる
ことも圧迫材料となった。
9
(出所:ブルームバーグ)
主要株価
終値
前日比
高値
安値
ダウ平均株価
17868.76
+139.55
17890.34
17729.24
S&P500 種
2068.59
+21.85
2070.86
2048.62
ナスダック
4787.64
+61.63
4793.27
4737.12
(出所:SBILM)
≪米株式市場≫
米株式市場は、ギリシャの債務問題をめぐる悲観的な見方が後退したことを好感し、主要株価は序盤から堅調な展
開が続いた。ダウ平均株価は、序盤から堅調な動きとなり、終盤には一時前日比で 161 ドル高まで上昇する動きと
なった。
(出所:ブルームバーグ)
10
主要通貨
NY 終値
NY 高値
NY 安値
USD/JPY
119.44
119.62
119.08
EUR/JPY
135.11
135.28
134.37
GBP/JPY
182.13
183.27
181.31
AUD/JPY
NZD/JPY
92.71
88.30
92.97
88.61
92.50
88.00
EUR/USD
1.1313
1.1328
1.1283
AUD/USD
0.7763
0.7793
0.7745
(出所:SBILM)
≪外国為替市場≫
外国為替市場は、ギリシャの金融支援をめぐる交渉進展への期待感や、堅調な株価動向を背景に、投資家のリスク
志向の動きが強まり、安全資産とされる円を売る動きが優勢となった。ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きと
なった。ただ、午後には入ると値動きも一服し、レンジ内の展開が終盤まで続いた。
(出所:ブルームバーグ)
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