「3次元モデル再構成技術」を開発 開発の特長 1.複数の3

(2015 年 2 月 12 日に広報発表済み)
2015 年 2 月 17 日
三菱電機株式会社
タブレット PC による計測で現場のリニューアルを効率化
「3次元モデル再構成技術」を開発
三菱電機株式会社は、3 次元センサー搭載のタブレット PC を用いて、オフィス・工場の内部
や、エレベーター昇降路など比較的広い空間の 3 次元モデルを高精度かつ高速に構築できる「3
次元モデル再構成技術」を開発しました。装置の搬入・置き換えや構造物の接触検知に必要とな
る現場での計測作業や図面作成が容易となり、現場のリニューアルの効率化に貢献します。
①タブレット PC で撮影し、
面データを抽出
②隣接の 3 次元画像データを取得、
面データの利用で正確に接続
③空間全体の 3 次元
モデルを再構成
開発の特長
1.複数の3次元画像データを正確に接続する技術を確立
・撮影と距離計測を同時に行う 3 次元センサーを搭載したタブレット PC を用いて、現場で撮
影した奥行き情報のある点群データから面データを自動的に抽出
・隣接する複数の画像の面データを接続し、一つのまとまった 3 次元モデルを構築
・従来使われてきた点データだけではなく面データも用いて位置合わせを行うことで、誤差の
少ない高精度の 3 次元モデルを実現
2.現場の 3 次元モデルを高速で構築
・1 秒間に 4 画像を処理できる独自ソフトウェアの開発により、タブレット PC に 3 次元モデ
ルを高速で構築
・3 次元モデル上で構造物間距離の計測や接触検知を行うことで、現場作業の効率化に貢献
・3 次元画像データ接続の失敗をアラームで告知し、計測漏れなどのミスを防止
開発の概要
機能(構造物間の距離計測の場合)
効果・課題
3 次元センサーを用いて、面データによる 3 次元 広い現場空間の 3 次元モデルを高精度かつ
今回
モデルを構築し、このモデル上で距離計測
高速に構築し、任意の地点間の距離計測が可能
2 点間の距離は精度よく計測できるが、多くの
地点間の距離を測定するには時間を要する
ポイントレーザーを用いた直接距離計測
従来
3 次元センサーを用いて、点群データによる 3 次元 限られた現場空間の 3 次元モデルを構築し、
モデルを構築し、このモデル上で距離計測
任意の地点間の距離計測が可能
今後の展開
エレベーター昇降路を対象にした 3 次元測定ツールの 2018 年度製品化を目指します。
報道関係からの
お問い合わせ先
〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目 7 番 3 号
三菱電機株式会社 広報部
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TEL 03-3218-2359
FAX 03-3218-2431
開発の背景
例えば、古い建物の昇降機の昇降路や工場内の配管・配線、ビル構造物の凹凸などは、既存の
図面に正確に記載されていない場合があり、リニューアルに向けた追加工事・機器の置き換え・
設備更新には、事前に測距レーザーなどを用いた現場での計測作業が不可欠であったり、3 次元
センサーを用いる従来の手法では計算に時間がかかり広い現場空間を扱うことができないなどの
課題があることから、高効率かつ高精度な手法の開発が求められていました。
当社は今回、加工物や部品の 3 次元モデルを正確に計測する技術を進化させ、より広いエリア
の 3 次元モデルを簡単に取得できる技術を開発しました。この技術により、現場における計測作
業が容易となり、リニューアル作業の効率が向上します。
3 次元モデルの利用イメージ
据え付け
位置の確認
搬入経路の
確認
搬入予定の装置
構造物間の距離の測定
構造物間の接触検知
特許
国内 5 件、海外 6 件
開発担当研究所
Mitsubishi Electric Research Laboratories
201 Broadway, 8th Floor, Cambridge, MA 02139-1955 U. S. A
FAX +1-617-621-7550
http://www.merl.com/
三菱電機株式会社 先端技術総合研究所
〒661-8661 兵庫県尼崎市塚口本町八丁目 1 番 1 号
FAX 06-6497-7289
http://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/randd/inquiry/index_at.html
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