三田市地域防災計画(案)修正の概要

三田市地域防災計画(案)修正の概要
(1)市の防災上の課題にあわせた見直しに伴う修正
①「減災のまちづくり調査・研究事業」を踏まえた防災関連施策の反映
災害時の公助・共助・自助の取組みの必要性や、本市の取組状況について、計
画に新たに位置づけた。
公助の取組は、災害情報システムの構築、行政拠点としての市庁舎の更新、市
民啓発の取組み(ハザードマップの配布など)、防災拠点の位置づけの見直しな
どを追記した。
共助の取組は、地域自らがまち歩きやワーキングを行い防災意識の高揚を図る
防災リーダーの取り組みなどを追記した。
自助の取組は、自助をうながすパンフレット作成や、家庭備蓄量の拡大などに
ついて追記した。
②東日本大震災の課題を踏まえた修正
・男女共同参画の取組
自主防災組織、避難所運営、帰宅困難者対策、広域一時滞在、ボランティア、
応急仮設住宅などにおいて、女性への配慮と、女性の参画促進について追記した。
・災害時要援護者対策
「避難行動要支援者支援制度ガイドライン」に基づいた避難時の対策、避難所
における配慮、災害時要援護者専用相談窓口の設置などについて追記した。
・自治体間の応援や受援体制
大規模災害時における応援だけではなく、受援も含めた体制確立をめざし、応
援・受援マニュアルの整備について追記した。
・帰宅困難者対策
災害時の帰宅行動の啓発、帰宅困難者への支援対策(一時休憩施設の確保、情
報提供、交通確保手段、徒歩帰宅者への支援(災害時帰宅支援ステーション))
などについて追記した。
・災害廃棄物処理対策
大規模災害時に発生が想定される災害廃棄物について、体制の整備、災害廃棄
物処理計画の策定、災害廃棄物仮置き場の確保などについて追記した。
③直近災害の経験と教訓や情勢の変化を踏まえた修正
・避難情報の発令
平成 26 年 8 月から 10 月の台風や豪雨時において、客観的なデータに基づく避
難勧告等の発令に課題がみられた。そのため、避難勧告等の基準について、発令
時期(昼間、夜間)と災害種別(水害、土砂災害)に区分したうえで、発令時の
条件と発令箇所を追記した。
・原子力災害対策
原子力災害発生に備え、環境放射線モニタリングの実施、原子力施設災害の際
に関西広域連合や被災市町村と連携した広域避難者の受け入れ体制について追
記した。
・備蓄品の整備
備蓄は、自助(家庭備蓄・事業所備蓄)、共助(コミュニティ備蓄)、公助(行
政備蓄、流通備蓄)により行うものとした。家庭備蓄は可能な限り 1 週間分をロ
ーリングストックなどで備蓄することを推奨した。行政備蓄は、災害時要援護者、
在宅避難者、帰宅困難者、災害対応職員の整備を追記した。
④その他の見直し
(2)関係法令および兵庫県地域防災計画の見直しに伴う修正
①被災者保護対策の充実
・指定緊急避難所、指定避難所の指定
避難所を災害時の危険が切迫した緊急時において安全が確保される「指定緊
急避難場所」と被災者が避難生活を送るための「指定避難所」を予め指定した。
なお、
「指定避難所」の名称を市指定避難所、予備避難所、福祉避難所、区・
自治会避難所、広域避難場所に改めた。
・安否情報の提供等
国及び地方公共団体間の安否情報共有や情報提供照会者の区分に応じた安否
情報の回答が可能となったことから、被災者の安否に係る情報について、照会が
あったときに、市が回答することができる旨を追記した。
②住民等の円滑かつ安全な避難の確保
・避難行動要支援者名簿の作成
自力での避難が困難な避難行動要支援者の名簿の作成を計画に位置付けた。名
簿の作成や運用においては、三田市が策定した「避難行動要支援者支援制度ガイ
ドライン」
(H27.1、三田市)に基づくものとした。
③平素からの防災への取組強化
・地区防災計画の位置づけ
地域の共助による防災活動推進の観点から、市内の一定の地区内の住民及び事
業者が行う自発的な防災活動に関する計画として地区防災計画を市防災会議に
提案できることとした。市は必要と認める場合は、地区居住者等が提案した地区
防災計画を市地域防災計画に定める旨を追記した。
④その他関係法令、上位計画との整合