平成27年度高大連携用授業概要

平成27年度 群馬県立女子大学 高大連携による公開講座一覧及び授業概要【前期】
曜日 時限
月
授業科目名
4 芸術と社会
日本文化論
中国語ⅠB
質的調査方法論
PronunciationⅠγδ
5 情報とコミュニケーション
火
4 比較文学
漢字の世界
国際理解と平和
5 哲学A
6
英米文化へのアプ
ローチ
水
4 イタリア語ⅠB
木
4 テキストとその実現
英語研究入門(談話・
社会)
ロシア・極東の現代社
会と経済
経営学Ⅰ
金
担当
授 業 概 要
奥西
現代社会において芸術に親しむための取り組みを送り手側の視点から概観する。具体的には身近な場から美術館等の
施設、各自治体などの事例を紹介し、その意義を検討する。本授業によって今日芸術が社会の中でどのような意味を持
ち、どのようなかたちで発信されているのかを学ぶ。
市川(浩 多岐にわたる日本文化について、多様な側面から観察、考察し、理解を深める。最終的には、日本文化を外に向かって
史)
発信することのできるに足る知識を得る。
任
まず、正確に発音ができるようにする。そのつぎに、簡単な日常表現ができるように、初級中国語の文法および基本語彙
を学習していく。
関口
質的調査・研究の中心をなす文化人類学のフィールドワークから、その方法および思想を学び取る。それは、人間的生の
複雑さに接近するための方法論を学ぶことである。
There are many aspects of English pronunciation which can be more easily grasped through an understanding of
フライ phonetics and phonology. This course seeks to accomplish this by introducing some fundamental concepts in phonetics
ヤー and phonology and then illustrating these concepts with examples from North American English. As such, this is a
ミュース preparatory course for "English Pronunciation II" to be taken in the second semester of the first year as well as for
possible further study of the phonetics and phonology of English in the advanced years.
小柏
近年のメディアの発展は目覚ましく、テレビや携帯電話、インターネットなど、それらなくしては生活が成り立たないほど身
近なものになっている。この講義では、我々を取り巻く情報サービス及びそれらを利用したコミュニケーションについて学
び、将来にわたって適切に情報サービスをコミュニケーションに活用できる知識を身に付ける。
比較文学は、民族・言語・文化・宗教・地域そして国境などの領域を異にする文学や文化現象が、その境界を越えて関連
し、異言語・異文化・異民族の世界に独自な文学や文化現象を生み出した事象の中に普遍的な実態とその価値を探る、
市川(浩
文学文化研究の一分野である。この講座では、教養教育の立場から文学という文化現象が、異言語・異文化・異民族間
昭)
に共有された事実から何を考えることができ、また何を考えなければならないのか、という比較研究がもたらす問題認識を
醸成していきたい。そして比較研究の本来の目的である境界を越えた普遍的な価値の構築という、その意義を伝えたい。
井上(一)
漢字の成立からその文字としての特質までを学び、漢字がいかなる文字であるかについて理解することを通して、常用漢
字についての理解を深める。
今日のグローバル化した国際社会において、人種、民族、宗教、文化、伝統、習慣等の異なる価値観の世界を理解し、
国境という壁を越えて互いに尊重し合うことは、建設的なコミュニケーションを構築するために重要なことです。本講義で
リレー講
は、外交の第一線で活躍している駐日大使や非政府組織(NGO)等で国際的に活動している日本人等を講師として招き、
座
異文化理解を深めるとともに、現代の国際情勢に関する知見を広め、平和構築への各国の課題や外交政策、NGOの活
動内容を学びます。
テーマ:「見ること」を哲学する。我々が生きていくうえで、「何かを見る」という経験は非常に重要な位置にある。「見る」こと
の分析から出発して、目の前に無いものを「思い浮かべる」想像力、そして、形は描けないのに「考える」思考の本性など、
西洋哲学の基礎を学ぶ。授業は講義形式。ただし、逆転メガネを掛けてみる実習も行う。視覚の分析/「見ること」の不思
植村 議/錯覚と想像力/光の本性/相対性理論/タイムトラベル/アキレスと亀のパラドックス/カントの美の理論/九鬼周
造の『いき(粋)の構造』/人間の進化について/セックスとジェンダーの違い/網膜倒立像問題/逆転メガネを掛けて
みよう。以上を柱にして、西洋哲学史のエポックだけでなく、哲学的なさまざまな話題を話したい。授業では、新しい話題
を突然付け加えたり、脱線することもあるので、上記の計画はあくまで大まかなメドと考えてほしい。
島田(協)
英米文化学科で学ぶことができる領域と、その中の事象の多様性に触れるとともに、それらに対するアプローチの方法論
もまた多様でありうることを学ぶ。
木名瀬
イタリア語の初級文法を基礎から学びます。はじめてイタリア語を学ぶ人も、イタリア語を学んだことのある人もイタリア語の
魅力に触れ、イタリア語を学ぶことの楽しみを味わっていただければと思います。
北野
未定
This class is the starting point for discourse analysis and sociolinguistics studies. In this class, we will look at how
フライ context plays a role in keeping speaking and writing unified. We will also look at language beyond the sentence level.
ヤー Finally, we will examine conversation principles and students should be able to identify how these conversation rules
ミュース work.
ロシア極東はロシア連邦を構成する地域であるとともに、日本を含む「The Pacific Asia」の中核を成している。ソ連邦崩
岡野
壊から新ロシア連邦への移行の中で、連邦全体の変動の影響下で激変を被ってきた。この地域の現状と経済・社
会の諸問題およびそれらと不可分のロシア連邦全体の問題について基礎的知識を習得し理解を深める。
于
経営学についての基本的な用語、考え方、基礎知識を学び、企業の経営活動を理解することが目標である。本講義で
は、豊富な事例を用いて、基本的な知識から、経営戦略・組織・マネジメントなどを幅広く講義する。
5 日本美術に親しむ1
大石
日本の古代から近世にかけての代表的な絵画を鑑賞し、その魅力を味わう。
ロシアの文化と社会
岡野
ロシアの文化と社会について網羅的にではなく、主要なテーマについて学び、基礎的知識の習得をめざす。テーマの設
定には、文化論的視点も含み、ロシア人の心性への理解を深める。
ビジネス・リーダー論
安斎
「高い志と幅広い視野を有し、世界や地域、企業や組織のあるべき姿を追い求め、コミュニケーションを円滑にとりながら、
変化を恐れず果敢に挑戦できる人材」の育成を志向し、ビジネス・リーダーとして必要な知識と技能を身につける。
室田
受講者各自が今後、注釈書を片手に自力で古典文学作品原文の魅力を味わい、読解の経験を積んでいくことができる
よう、古文読解の基礎力を養うねらいの授業。昨今の学生の文法力(語学力)不足の状況を踏まえ、特に語学的な面の基
礎力養成に重点を置いた授業を行なう。また、平安時代を中心に、官職制度や男性官人の身分、後宮女性の身分、王
朝の建築空間、月と暦の関係等の背景知識についても、高校古文の復習を兼ねて確認する。
梅田
本授業では母語習得に焦点をあて、言語習得の基礎を学びます。子どもの言語音の知覚と産出、語彙や文構造の習得
など、日本語習得のデータを中心に紹介します。
近代国際政治史
小林(良)
国際政治を理解するために、その基礎となる国際政治史を学びます。主権国家の成立から第二次大戦の終結までをたど
ることにより、グローバル化の進展でより複雑となった現代の国際社会・政治を理解する一助となることが授業目標です。
20世紀前半に焦点をあて、現在国際社会の課題でもある中東問題やアフリカ問題の原因を探り、過去を知ることにより、
現在を理解し、問題解決の手がかりを探します。
社会デザイン論
安斎
将来の予測が困難な時代にあって、目指すべき社会像を描く知的な構想力が求められている。これからの社会や企業を
如何にデザインしていくかを共に考えてきたい。イノベーション、デザイン思考、ソーシャル・ビジネスなどを手がかりに社
会を変革していく方法を探求する。
4 古文読解法
言語習得入門
マーケティングと流通
5 日本国憲法
中東・アフリカの国際関係
リレー講 各種業界のエキスパートから実体験に基づく「マーケティングと流通」に関する講義を受け、社会に出てから役に立つ知
座
識の蓄積とともに就職活動の一助とする。
篠原
日本国憲法を権利、国家、市民像との関連で探究する。
白谷
・本講義では、複雑と思われる中東・北アフリカ地域の国際関係について、国際政治構造および国内政治との関連性を
理解することを目標とする。・中東の概念や中東政治の歴史的側面から授業を始めた後、中東国際関係のマクロ(国際政
治)からミクロ(国内政治、経済)へ講義を進めていく。まず、中東の国際関係を特徴づけるアラブ・イスラエル対立、イラン
の台頭、欧米諸国と中東諸国の同盟・対立関係を学ぶ。その後、中東で長く続く権威主義体制の国々について、その統
治の仕組みや経済構造を勉強する。・履修者は関心のあるテーマを選び、期末レポートを書く。
平成27年度 群馬県立女子大学 高大連携による公開講座一覧及び授業概要【後期】
曜日 時限
月
授業科目名
4 日本史B
西洋思想4
英語研究(談話・社
会)
授 業 概 要
市川(浩 日本史上の興味深いテーマの学習を通じ、基本的な知識を習得する。この授業で取り上げるテーマは、「精神の自由」、
史)
「伝達・情報」、「戦争」、「あそび」である。
植村
テーマ : 時間と空間の謎を解く.この授業では、西洋哲学における時間と空間の根本問題について深い理解を得ること
を目標とする。時間と空間は、われわれ人間における「存在」「自我」「行為」「価値」などの理解に深く関わっており、いわ
ば哲学することの出発点ともなる重要なカテゴリーである。宇宙の果てはどうなっているのだろうか? 時間の進み方には
速さがあるのだろうか? 我々の人生は長いのか短いのか? タイムトラベルは可能なのだろうか? このような問題を徹
底して考えてみよう。
フライ This class is a continuation of discourse analysis and sociolinguistics. In this class, we will look at conversation, dialects
ヤー and what affects dialects. Students will explore their own Japanese dialects. Dialects that occur in English will also be
ミュース discussed.
太田
歴史上、これまで「グローバリゼーション」と呼ばれる現象は複数回起きており、その度に地球規模でヒト、モノ、カネの動き
を加速化し、増大させてきた。本授業ではグローバリゼーションに関わる具体的現象として、国境を越えた人の移動や労
働力の女性化/移住労働の女性化などを取り上げ、これらを世界規模の史的過程の中で理解するための視角を身に着
けることを目的とする。また、遠く離れた時代や地域の現象が私たちの日常や身近な出来事に連なっていることを認識
し、考える力をつける。
5 文化人類学2
國弘
異文化に生きる人々の生活習慣との比較を通じて私たちの身近にある出来事のなかに問題を発見し、諸文化の多様性と
普遍性について学ぶ。
4 アメリカ現代史
藤村
アメリカ近現代史の概略を把握する。その際、現代アメリカにおける「パブリック・メモリー」の捉え直しの視座を重視し、歴
史的事象と現代社会とのつながりを意識する。なお、授業では、アメリカの現代史を理解する上で基礎となるアメリカ近代
史についてもあわせて視座に入れる。
国際経済学
原谷
国際経済学の基礎を学び、国際経済を理解するうえで必要となる経済理論の基本的な知識を身につけることを目指す。
北川
言葉は、伝達のための単なる道具ではなく、文化と密接不可分のものであることを理解する。言語と文化とは密接不可分
な関係をもち、両者は相互に影響し合う。この授業では、日本語と日本文化との相互の関連性をいくつかの観点から考え
てゆく。
国際社会学
火
担当教員
5 日本語と文化
リーダーから学ぶ企業 リレー講 地域経済の現状、課題及び今後の展望について学ぶことにより、生きた経済とグローバル化時代の地域のあり方を考え
経営
座
る視点を養うことを目標とする。
ヨーロッパの国際関係
吉武
本講義では現代ヨーロッパを理解するため、EU(欧州連合)を取り上げ、その発展の歴史と現状を考察する。特に、統合
がなぜ始まり、いかに発展してきたのか、また加盟国はその中でがいかなる対応に迫られているかを詳しく検討する。講
義の到達目標としては、現代ヨーロッパに関して①分析、評価するための手法(特に、歴史的分析)を学ぶこと、②自分自
身の意見を具体的根拠に基づいて展開できるようになることをめざす。
英語のしくみef
細井
This course is an introduction to the basic structure of English from a variety of linguistic perspectives. Students will
gain a better understanding of English sounds, word structure, sentence structure, its meaning, its use and language
variation that occurs in English.
水
4 芸術の現場から
木
4 現代社会と経済
于
経済学の基礎知識と考え方を学び、経済活動の仕組みと経済の動きを理解する。主に経済学を学ぶ基礎となるミクロ経
済学(消費者・企業・政府という主要な経済主体の経済活動)とマクロ経済学(一国の経済成長、景気変動、政府の景気
対策など)に関する基本的経済理論を修得する。
現代フランス文学史
井村
「子ども」をテーマに現代フランス文学を理解する。代表作の抜粋を講読、その特性を考える。現代の文学作品の源流を
過去に探る。
日本美術に親しむ2
塩澤
・日本美術を理解し、親しむ上での様々な視点や要素を学ぶ。・美術作品の魅力と多面性を理解する。・日本の文化的ア
イデンティティーの一部を理解する。
女性の新しい生き方
を見つけよう
日本とロシア
金
リレー講 芸術の分野の第一線で活躍する人々を講師として、それぞれの現場の話題やご自身の体験談をうかがいながら、その魅
座
力にふれるとともに、将来の目標を設定するうえでも参考にしていくこと。
4 簿記論
英語研究(意味・語
用)
現代国際政治史
リレー講 実務の第一線で現在活躍中の女性を講師としてお招きする。多岐にわたる業種において、実社会で活躍する女性の新
座
しい生き方・働き方を学ぶ機会を提供することにより、将来の自らの生き方・働き方を見つけるための一助とする。
岡野
日露国境確定前の日本ーロシア関係を歴史的に学び、両国関係形成に関する基礎的知識を習得する。
廣瀬
簿記を初めて学ぶ学生を対象に、企業活動を簿記というフィルターを通して会計帳簿の作成から財務諸表の作成までの
簿記の一巡の手続きを修得する。最終的には簿記検定3級試験に受験できる程度までの理解を深めることを目標とす
る。
吉村
この授業では「英語研究入門(意味・語用」に引き続き、語や文が表す内容、その特徴や用い方についてより深く学びま
す。意味を研究するアプローチの一つとして、形式意味論に親しみ、命題論理・述語論理の基礎を学びます。また数量
子とその作用域による多義性など現象を考察します。語用論では、話し手がことばを使ってどのようなメッセージを送るの
か、会話の推意やスカラー推意のしくみを学び、また、どのような表現から特定の前提が引き出されるのか前提について
もより詳しく学びます。
20世紀後半の国際社会に焦点をあて、現代アメリカ、EU、中東、アフリカ各地の政治問題の源を探ります。国際社会のグ
小林(良) ローバル化が進展し、混迷・複雑度を増す現代国際政治を理解する一助とすることが目標です。国際政治を理解するた
めに、その基礎となる国際政治の歴史を学びます。
財政学
高橋
この授業の目的は、財政に関する基礎知識を身につけることである。税金の使い道、財政赤字は選挙の争点にも必ずあ
げられる問題である。しかし、財政のしくみと機能、税金とその使い道などマスコミがさかんに取り上げる議論について、私
たちの側(そしてマスコミ自体も)が正確に理解しているとは言いがたい。その意味で財政学は、私たち国民が賢明な有権
者であるための必須科目ともいえる。この講義では、予算と政府支出(税の使い道)、税のしくみを中心に、財政赤字問題
や私たちの生活を下支えする社会保障制度などを学ぶ。
キャリアとリーダーシッ
プ
安斎
将来、女性リーダーとして活躍することを念頭に、現代社会における働き方をキャリア理論やワーク・ライフ・バランスなど
様々な観点から考察しながら、働くことの意味を考えていく。
5 外国語としての日本語
伊藤
日本語を数ある言語の中の一つとして見た場合、どのような特徴が認められるのか。また、日本語母語話者が日本語に
ついて知っていることはどんなことなのか。この授業では、日本語を一つの言語として捉え、無意識下にあるルールを意
識化する力を養う。
高橋
この講義は、金融ならびに国際金融の基礎知識を習得することを目的とする。金融は、生活に身近な市中銀行での預
金・貸付業務から世界中を瞬時に移動する国際間の資本取引に至るまで、複雑なシステムから構成されている。それは、
私たちの生活を豊かにする仕組みである一方で、ときに機能不全に陥ることによって一国の経済ひいては生活を危機に
おとしいれることもある。その意味で、金融は私たちの生活と最も密接に結びついている経済活動といえる。そうはいうも
のの、金融システムの大部分は日常生活からかけ離れたところにあるため、独学での理解がむずかしいことも事実であ
る。そこで講義では、金融の仕組み・機関・政策を学び、最終的には国際金融の実相の理解に達することを目指す。
国際金融論
※授業の詳細をお知りになりたい方は、本学HP(http://www.gpwu.ac.jp/)で平成26年度版を参照いただくか、個別にお問い合わせください。
なお、内容については変更になる場合があります。