情報連絡員からの報告(要旨) 《製造業》 食料品製造業 1.<北海道 水産食料品> 例年、1月は12月の反動もあり動きは良くないが、今年も昨年以上に悪いと感じる。 2.<青森県 菓子> 原材料の一段の値上がりと大雪による客単価、客数の減少により厳しい状況である。消費税 増税前の昨年に比べ、和洋菓子ともに売上は減少している。 3.<福島県 酒造> 年末年始は売上が好調で、特に吟醸、純米の伸びが目立った。全体的にみて、まだまだ風評 被害を感じる。特に輸出は厳しく、伸びが悪い。 4.<茨城県 菓子> 1月上旬は土産品の売れ行きはまずまずだったが、中旬以降は商品の動きが悪くなり、昨年 同月比では売上・収益ともに減少している。 5.<群馬県 パン・菓子> パンの売上は昨年並みに推移するも、円安の影響で原材料価格が上昇し収益が悪化。菓子は 昨年並みに推移。 6.<長野県 調味料> 売上は昨年より伸びているものの、原料、特に大豆の高騰で、収益・業界の景況は厳しい。 7.<静岡県 水産食料品> 水揚量も減少する中、地元水産業界の構造的不況は、まだまだ先が見えない状況。冷蔵部門 など、電力料金値上げが大きな負担となっている。 8.<愛知県 製麺> 春夏の商談がスタートしたところだが、原材料の高騰で昨年より値上げをしたものの価格に 十分転嫁できず、収益性が悪い状況が続いている。 9.<兵庫県 食品団地> 例年、1月は稼動日数の減少やスーパーの年末バーゲンセールによる消費者の買い溜め等に よって減少する。好調であった製菓材料(ココナッツ、ナッツ、ピーナッツ)も受注状況は落 ち込んでいる。 10.<島根県 醤油等> 全体的に出荷量・売上高ともに減少傾向が続いている。原料についても昨年より引き続き高 止まりしているため、製造原価の上昇により更に厳しい状況にある。在庫増もあり、資金繰り も圧迫している。 11.<徳島県 菓子> 円安が定着しているせいか、原材料の値上げが一段と進んでいる。製品への価格転嫁をして いるが、消費税増税と重なって全体の購買金額が変わらない。つまり購買数量が減っている。 燃料費の価格低下がまだ救いとなっているが、不安定な状況は未だに変わりない。 12.<鹿児島県 鰹節> 原料価格は、昨年より1キロあたり5~10円ほど安く、比較的安定した価格帯で推移して いる。在庫量も減少し、収益状況は幾分改善されてきている。 13.<沖縄県 パン> 円安のため、輸入原材料の価格が高騰している。乳製品、バターは、まだまだ慢性的な不足 状態が続いている。人手不足も慢性化しており、採用が難しい。 繊維・同製品製造業 14.<秋田県 ニット> 春物の実需期を迎え、例年並みの受注数量になりつつある。なお、国内工場では、品質重視 のものづくりを志向するアパレル企業からの引き合いが増加傾向となっている。 15.<埼玉県 繊維・同製品> 春・夏物の需要期に入り、織物生産・出荷も活発となってきた。受注は企業間で若干の差が みられるが、前年同月比ほぼ横ばいに推移した。 16.<新潟県 外衣> アパレル関係はまだ低迷が続いている。制服関係は納期に追われて忙しい。人手不足もある が、閑散期が長くなるため、むやみに社員を増やすこともできない。 17.<岐阜県 紳士服> 全体的に小売店は一進一退で先行きが悪い。円安により海外生産のコストが高くなっている が、なかなか製品の値上げは厳しくなっている。消費低迷・売上減少。 18.<滋賀県 絹織物> 消費動向は依然として低迷。まだまだ継続すると予想され、春以降も心配される。この先に は再度の消費税増税が控えており、一層低迷に拍車がかかり、組合員が廃業の決断に至ること も考えられる。産地存続が危惧される。 19.<大阪府 靴下> 12月に続き月初は好調であったが、その後は停滞気味で、全体としてはあまり良くない。 そろそろ春物の出荷も始まるため、販売価格の回復に期待したい。 20.<和歌山県 その他の繊維製品> ようやく年明けから春物・夏物の生産が本格化してきた。円安により海外生産から一部を国 内生産へシフトしているような所も多少は窺える。しかし、円安による輸入糸や輸入原綿の値 上がりによって、販売価格はむしろ低下しているにもかかわらず、生産原価が上昇し利幅が小 さくなっているのが現状である。 21.<山口県 外衣・シャツ> メーカーが発注先を国内に求めているので、ある程度忙しい状況で、断ることも多々ある。 22.<香川県 手袋> 12月初旬からの寒波により店頭での販売も回復してきた。ようやく通年並みの販売に戻り そうな気配であるが、円安の影響で収益は大幅に圧縮されている。 23.<熊本県 ニット製品> 業界の景況等については大きな変化はないものの、人材の確保に各組合員が苦労している。 木材・木製品製造業 24.<北海道 一般製材> 製造コストが上がっている中で、原油価格の急落が電気料金にも反映されてきており、多少 なりとも救われる要因となっている。 25.<茨城県 木材・木製品> 1月は製品の動きが鈍い時期であるが、今年は例年以上に引き合いが見られない。プレカッ ト工場、販売店とも必要当用買いを続けている。年度末は外材製品の値上がりによる国産材需 要の回復を期待する声も見られたが、需要回復が弱いため、外材製品の値上がりも小幅となっ ている。市況全般に弱保合傾向である。 26.<栃木県 建具> 年始は静かな出だしとなった。昨年の駆け込み需要のような仕事のボリュームはなく、年度 末の工事増加に期待がかかる。 27.<山梨県 木材・木製品> 昨年は消費税増税による駆け込み需要が多かったため比較は難しいが、売上、収益ともに3 割以上落ちている。 28.<石川県 製材・木製品> 売上高は昨年より46%減少し、収益も大幅に減少している。昨年の消費税増税前の駆け込 み需要の反動と雪の影響と思われる。 29.<奈良県 竹製品> 昨年後期より、注文数が少しずつ多くなっている。輸入数が減っているためと思われる。生 産量が一定であり、注文に応じるのに苦労している。 30.<和歌山県 家具> 年明けは問合せや受注が増え、緩やかな景気回復の兆しが見えつつあるが、材料費・諸経費 の高騰により利益に結びつくまでには至っていない。 31.<福岡県 木材> 原油安に伴って経費負担が少し軽くなっているが、それ以上に円安が進んでいるので、依然 厳しい状況。 32.<大分県 製材> 住宅着工件数の減少により非常に厳しい。昨年の3割減。 33.<宮崎県 プレカット> 2月から受注が落ち込むと予想していたが、1月から既に受注の減少が始まり、前年同月比 70%という非常に厳しい結果となった。当分の間、受注状況が大きく改善されるとは考えら れず、今年度末から来年度前半にかけて厳しい状況が続くことが予想される。 紙・紙加工品製造業 34.<群馬県 紙製容器> 引き続き、一部、食品関連・自動車関連は好調だが、一般品は以前の水準に戻っていない。 新規受注の動きは見られるが、例年より競争が激化し販売数量が減り、販売価格も下落傾向に ある。また、原材料値上げが再開される気配が見られる。 35.<愛知県 段ボール箱> 不需要期に入り、特に1月後半からの荷動きは低調に推移している先が散見される。製品値 上げは足踏み状態が続いており、今後の動向が注目される。 36.<岐阜県 機械すき和紙> 全体として、景況感は好転しつつあると感じられる。需要増を見込み、意図的に在庫量を積 み増す傾向も見られる。世界無形文化遺産登録により、若干ではあるが活気が出てきつつある ような景況である。 37.<高知県 機械すき和紙> 需要期に入り生産は順調に推移。原材料の重油価格は下がっているが、輸入パルプの高値が 続いて、採算面では依然として苦しい状態にある。 印刷 38.<秋田県 印刷> 依然として消費税増税の影響により消費の回復が見られず、需要の低迷が続いている。また、 低価格の受注状況を改善できておらず、さらに円安の影響による諸材料の値上がり分が経営を 圧迫している。 39.<富山県 印刷> 受注は活気がなく、景況を好転させる材料が見当たらない。パルプ価格や古紙価格が中国市 場の動きに影響され、不安定な動きをしている。 40.<石川県 印刷> 1月における売上高と収益状況について、前年同月と比較すると売上も若干伸び、多忙であ った。内容も一過性の仕事ばかりではないように思う。収益は現状維持で進行できれば幸いと 思う。 41.<京都府 製本・印刷物加工> 仕事が少なくなっているため、単価の値下げ交渉が増え困っている。 42.<大阪府 印刷> 相変わらず悪い状況が続いている。期末にかけて多少の回復の兆しはあるが、どこまで戻せ るか不明な状況である。円安によって輸出企業は多少なりとも恩恵は受けているが、輸入中心 で商売している中小企業は大変厳しい状況。 43.<広島県 印刷> 製紙各社は印刷用紙の価格を10%以上値上げすることを発表した。原材料の中で大きな割 合を占める印刷用紙価格の引上げは、印刷会社各社にとってさらに厳しい状況につながる。 化学・ゴム 44.<神奈川県 石油製品> 円安による輸入原料価格の上昇が負担増となっている一方、原油安はほとんどの製造業に関 係があり、特に車両関係油の価格に目を向けると、ピーク時に比し大きく値下がりして値頃感 が出てきた。ガソリン添加剤を主力製造品とする組合員は、昨年4月以降消費税増税後の落ち 込みを回復する機会と捉えて、今後の車両用油等の増販に期待している。 45.<京都府 プラスチック製品> プラスチック製品製造業は、OA関連の電子部品や精密機器、自動車向けの部品は緩やかに 持ち直しつつあるが、家電、照明器具関係は足踏み状態と明暗を分けている。原料安の追い風 がある反面、受注単価の値下げ要請、電気料金の値上げ、人手不足の心配がある。 46.<岡山県 ゴム> 前年は消費税率引上げ前の駆け込み需要があり、高操業であった。売上高は、1月は何とか 数字を残せたが、2月の受注が前年を下回っている。 窯業・土石製品製造業 47.<山形県 コンクリート製品> 全体として良い傾向と思われるがばらつきがある。人手不足、運搬車両不足が常態化してい る会社もある。 48.<千葉県 生コンクリート> 職人不足、天候不順などで全国的に出荷減となっているが、当組合は外環道の影響で好調が 続いている。 49.<長野県 セメント同製品> 実働日数が少ないうえに天候不順もあり、前年同月比▲36.83%と予想以上に出荷量が 減少した。前年同月と比べても官民の大型工事がなく、この先3月までは前年同月割れと厳し い業況が予想される。 50.<兵庫県 生コンクリート> 11月までは比較的好調な出荷となっていた。これは工事現場の着工状況によるものと思わ れるが、12月より出荷が減少し、先行き不透明感が増大してきた。 51.<徳島県 生コンクリート> 売上高減少、収益状況悪化。1月は対前年比でも売上減少となった。要因は、官民工事の進 捗状況が進んだことと、新規工事の減少による。 52.<香川県 石材加工> 長年にわたって業界におられる事業主の方から、1月の販売は過去最低であったと聞かされ た。あまりの状況の悪さに、この1年がどうなるのか想像もつかない。 53.<長崎県 生コンクリート> コンクリート材料費が値上がりしているが、価格転嫁できていない地区もあり、非常に厳し い状況。 鉄鋼・金属製造業 54.<岩手県 金属製品> 全体的に稼働率・手持ちの仕事量ともに高水準を推移しているものの、各社への見積依頼状 況が依然として改善せず、低水準の状況を保ったまま1年が経過しようとしている。一部の組 合員は、秋口には改善傾向へ向かうのではないかとの見方を示しているが、先行きは不透明で あると言わざるを得ない。受注価格・加工費用ともに一進一退が続き、未だ適正な利益を確保 できる受注価格に至っていない。 55.<千葉県 電気鍍金> 消費税率引上げ後の景気の減速はまだ続いている。長引くのではないか、足取りは重い。円 安が進み、原材料費、電気料、燃料費等が高騰して、経営環境は依然として厳しい。 56.<神奈川県 鍍金> 前月の状況が継続していることから、業界では期待感が先行するも総合的には上向きの判断 に至らない。景況はしばらく上下動を繰り返し、浮揚感を確信するのは当分先のことと推測し ている。 57.<三重県 鍍金> 生産量は12月と比べるとやや増加傾向。季節要因ではあるが、ガス関連の品物の増産等が 挙げられる。自動車関連は12月とほぼ同様で、その他の商品に関してはやや減少傾向であっ た。半導体関連は12月よりもさらに増加しており、このまま夏過ぎまで続くという観測と年 内いっぱいこの傾向が続くという観測があり、当面は増加傾向が続くものと思われる。 58.<石川県 鉄素形材> 売上高は減少し、収益状況も悪化、引き続き厳しい状況が続いている。建設機械、産業機械 ともに売上高は減少し、40~45%減の事業所もある。今後の受注の先行きは不透明で不安 である。 59.<滋賀県 機械部分品> 生産状況は堅調に推移しているが、販売価格は依然として適正な価格に引き上げられず、収 益状況は厳しい情勢が続いている。 60.<鳥取県 金属加工> 先月に引き続き、各企業の手持ち工事量は多いが、2~3月にかけては一服感が感じられて きた。各社とも外注に依頼するほどの量は確保しておらず、先の物件が不透明であることで、 若干ではあるが受注単価も弱含みとなってきている。 61.<愛媛県 銑鉄鋳物> 操業状況は昨年と同様であり変化なしである。このところの円安により輸入原材料の値上げ が出てきたが、鉄スクラップは値下がりしており唯一の好材料。 62.<長崎県 金属製品> 船舶用関連の仕事量は堅調に推移している。ボイラ部品の製缶は仕事量が減少している。全 体的に4月以降の確定工事量は厳しい状況である。 一般機器製造業 63.<秋田県 一般機器> 受注量は前年同月比で増加したが、今後の先行きは不透明である。なお、円安の進行により 原材料(アルミ材)価格が上昇し、収益状況の改善には至っていない状況。 64.<栃木県 一般機械器具> 新年に入っても新規受注への状況が好転せず、売上高は減少傾向となっている。収益状況に ついても、低価格対応のため利益がなかなか出せず、悪化傾向となりつつある。 65.<新潟県 機械器具> 全体的に仕事量が減少している感じがあるようだ。 66.<静岡県 生産用機械器具> 当面の仕事量は確保しているものの、年明け後、一部の組合員において引き合いが減少して おり、夏場以降の売上ダウンが危惧される。 67.<富山県 金属加工機械> 一部の企業では操業度が上昇し、経営に明るさが見えるところもあるが、全体としては契約 条件が厳しいため、経営状況はあまり好転していないようである。 68.<福井県 機械> 輸出関連企業を中心に売上は増加傾向を見せており、その他の企業にも若干影響が出ている ように見受けられる。ただ、今後についてはコスト増への懸念があり、引き続き慎重な姿勢で ある。 69.<岡山県 工作機械> 概ね前年並みの数値を確保しているが、今後の受注(売上)の展望において、多少先細り感 がある組合員も出てきた。 電気機器製造業 70.<山梨県 電気機械器具> 円安を受け原材料の値上げ要求が増加。逆に、製造単価アップを受注先に要求しているが認 めてもらえず、全体的に収益状況が悪化。 71.<京都府 電気機械器具> 受注状況に停滞感が認められる。受注状況に業種間格差があったが、更に企業間、製品群と 格差の判断指標が細分化し始めており、関係業態における総合的な景況判断が困難になってき ている。受注の多くは海外物件であり、国内の設備投資関連は依然として停滞している。 72.<福岡県 電気機械器具> 1月の売上高は、先月より減少。これは、年末年始の長期休業に伴う一時的な売上高減少と 考えている。年度末に向けて、公共関係の増大と産業用ロボット関連の更なる増産を期待して いる。 輸送用機器製造業 73.<島根県 自動車部分品・付属品> 売上高は5%増となった。自動車業界関連は増産傾向にある。 74.<山口県 鉄道車両・同部品> 鉄道車両部門は、春先までの作業量を確保できており、平成27年度も前年並みの売上高と なる見込みである。精密加工部門は活気を取り戻し、数か月間生産に追われる状況が続くので、 景況は全体としても好転してきたと見ている。 75.<高知県 船舶製造・修理> 変わりなく高い水準の操業度で推移している。 その他の製造業 76.<兵庫県 釣針> 当組合が共同購入している線材(釣針の材料)の売上が前年同月比約30%減少した。4月 ~1月の売上累計においても前年度対比9%の減少となっている。相変わらず国内市場は低迷 しており、円安の影響による海外市場への期待がますます増大している状況。 《非製造業》 卸売業 77.<茨城県 セメント> 袋セメントの出荷袋数は、前年同月比約11%の減少。公共工事は増勢基調にあるものの、 資材の高騰と人手不足から請負額は前年を下回っていること、また、戸建住宅の減少もあって 前年比減少となった。 78.<埼玉県 花卉> 平成26年は、夏場のゲリラ豪雨、秋の大型台風などによって各地に被害があり、花卉生産 に深刻な影響が出ている。また、消費税増税後の個人消費の低迷傾向はまだまだ続いている。 79.<神奈川県 料理材料> 食材の値上がりが著しい。冷凍食品大手3社の値上げ発表後、他メーカーも追従している。 また、調味料も値上げに踏み切るメーカーが出てきている。業界は値上げラッシュで、昨年、 一昨年以上で対応が難しい。 80.<静岡県 セメント> 公共工事は、山間部の治山・法面工事等が昨年に比べて大幅に減少。民間工事も依然として 低調。出荷量は4か月連続で前年を下回った。 81.<愛知県 問屋団地> 食品関連では、原材料高により製品の値上げが続いている。しかし、消費を冷やさないため 小売価格を抑えようとしてメーカーと小売業の間で板挟みになっている。 82.<石川県 一般機械器具> 戸建て住宅市場は依然として低調ながら、非住宅市場、特に新幹線開業を控え、オフィス、 店舗、マンション等の新築、リニューアル需要は堅調に推移しており、売上・収益ともに前年 レベルを維持している。個人消費について、省エネ機器の中でとりわけLED照明器具は、住 宅、非住宅を問わず、順調に伸長している。 83.<兵庫県 建築材料> 住宅ローンの金利は下がり続けているが、昨年の消費税増税がそれ以上に影響し続け、住宅 着工件数が連続して低下し続けている。 84.<広島県 総合卸> 円安による仕入原価上昇分を商品価格へ転嫁するタイミングのズレから、収益面は伸び悩ん でいる。一方、販売面も、消費の伸び悩みから厳しい状況が続いている。景気回復感はあるが、 中小企業を取り巻く実態は厳しい状況である。 85.<高知県 各種商品> 例年と比べ、飲食業界を中心として全体的に動きが悪い印象。また、仕入れ価格の値上がり により収益面で影響を受けている企業がみられるなど、まだ景況は芳しくない。 小売業 86.<青森県 鮮魚> 1月前半は大雪の影響で、観光客、一般客ともに少なかった。後半には天気が回復したもの の、客数は変わらず少なかった。 87.<岩手県 農機具> 昨年は消費税増税前の影響で売上は増加したが、本年は米価の下落等で相変わらず不透明な 状況が続いている。 88.<茨城県 農機具> 米・野菜価格下落による販売減少、これにより資金繰りが悪化していて先行きが心配である。 89.<栃木県 中古自動車> 昨年は消費税増税前の駆け込み需要という要因があったため、前年対比では落ち込んでいる。 全体的に需要期の盛り上がりに欠ける。 90.<愛知県 電機> 昨年は消費税率アップ前の駆け込み需要が出始めた時期であり、前年比80%と大きく落ち 込んだが、駆け込み需要がなければ例年並みの数値と推測される。個人の需要は冷え込んでい るが、企業の業績好転により個人の消費動向が上向いてくれば改善すると考えている。 91.<岐阜県 眼鏡> 昨年1月は消費税増税の前でかなりの駆け込み需要があった月でもあり、前年同月比で大幅 な減少であることは組合員各店共通の状況。昨年5月以降、増税の影響で売上減が続いてきた が、ここに来てアベノミクス不況と言われる、円安による生活必需品の値上げ、年金の切り下 げ等、高齢の低所得者を取り巻く状況は厳しく、とてもメガネを買える状況にないというのが 我々組合員の共通の認識。 92.<三重県 石油> 1月の燃料油販売数量は、寒さの影響もあり前年比3%前後の増販である。特に、燃料油の 中でも灯油については、12月に続き前年比10%前後の増販である。電気より割安な灯油暖 房を行う利用者が増えてきており、他県において灯油ストーブ機器の品切れもあったようであ る。収益面については、各元売りの値下げが続いて増販となり、前年より幾分改善できたよう に思われる。 93.<福井県 共同店舗> 年始の大雪により、県内の共同店舗は軒並み厳しい年明けとなった。その後、特招会などイ ベントでの来客策を展開したが、前年並みを確保できたところは、ごく一部にとどまった。販 売員の確保が難しく、人材難による退店が増えてきている。そのうえ、後継店舗を募っても、 同じく人材不足で出店に繋がらない悪循環が発生している。 94.<和歌山県 飲食料品> 年が明け、景気の上向き感はいま一つ感じられない。資金繰りの苦しい組合員も目立つ。 95.<愛媛県 米穀> 正月用の餅と年末の買い残り米があり、1月上旬~中旬は業務用米以外あまり売れていない。 消費税増税、円安による物価高で、食品全体の販売が悪化することが心配である。 96.<大分県 土産品> 正月商戦不調。その後も月間を通して不調。昨年売れ過ぎた反動かもしれない。同一条件で の実績は、前年対比80%程度。 97.<宮崎県 石油> 仕入価格の値下がりにより、販売価格も大きく値下がりした。しかし、販売価格の値下がり が先行し、資金繰りが厳しい状況にある。 商店街 98.<青森県 青森市> 1月中旬までの大雪により来街者が少なく、売上が冴えなかった。下旬はベイエリアなどで イベントが開催され、明るいムードがあったものの、売上増加には結びついていない様子であ った。右肩下がりの傾向がいつまで続くのか、見通しがつかない状況である。 99.<岩手県 久慈市> 期待していた初売商戦は、客数・売上ともに伸びず苦戦、郊外店へ集中し、商店街の売上は 低迷している。 100.<新潟県 新発田市> 新春初売りは、物販店では「福袋セール」や「○○○円均一セール」、飲食店では「飲み放 題」等の価格訴求型の企画で、ある程度の動きを見せていた。ただ、初売りセール後はプロパ ー商品やプロパーメニューの動きは芳しくなく、地方の景気の悪さを実感するだけであった。 客数と客単価が低下傾向にある中で経費だけが上昇しており、厳しさだけが増していく状況で ある。 101.<静岡県 静岡市> 初売りは、雪の影響で閉店時間が早まり、1~2日と売上を大きく落とした。1か月を通し て厳しい状況であった。 102.<富山県 富山市> 正月三が日は、まずまずの天気で人出はほぼ平年並みであった。人出の割に売上は振るわず、 販売価格が高い商品に対して消費者の買い控え傾向がうかがえる。 103.<京都府 与謝郡> 元旦から大雪に見舞われ、その影響が3日まであり、初売りセールの売上及び客数は低調で あった。 104.<山口県 山口市> 年明けから来街者数が少し減っている。駐車場の利用者も減少している。セール時期となり 販売価格も低下。1~2月はイベントの開催もなく、商店街は厳しい状況である。 105.<香川県 丸亀市> 相変わらず街は静まりかえっており、消費はとにかく弱いと言わざるを得ない。 106.<愛媛県 宇和島市> 食料品などの物価上昇のためか、個人消費も依然として回復しておらず、セールは低調、1 月も買い控えが見られて厳しい1か月だった。 107.<熊本県 八代市> 1月はイベントが少ないこともあり、人通りの少なさが目立つ。 サービス 108.<福島県 温泉旅館> 原発賠償の打ち切り案が提示されるなど、業界内で動揺が起きている。風評被害の減少とい われる根拠が不明確であり、少なくとも震災前と比較して2割近くはお客様が戻っておらず、 小売りの面でもお土産品等の売上は3~4割減少のままである。ここで、あと1年で打ち切り となったら、倒産する企業が出たり、大幅な人員削減を余儀なくされるだろう。 109.<千葉県 ソフトウェア> IT特需の影響が顕著。人材不足である。また組合員企業において大型案件も動き始めてい る。マイナンバー制の施行に伴い提案余地が広まっているが、まだ具体的な提案ができていな い状況。 110.<山梨県 警備> 年度末を控え、公共工事に伴う警備業務の受注量が増加し多忙を極めているが、警備員の不 足により受注に応じられず売上高が増加しない。 111.<岐阜県 自動車車体整備> 昨年末の需要期に入庫した仕事が持ち越されていることにより、前半は、昨年度と比較して 好転しているようである。しかし、後半は、閑散期に突入したのかと思わせる状況である。 112.<三重県 旅館> 年始は休みが短かったこともあり、予約の状況も3日、4日は満室になっていなかった。そ こへ大雪による通行止め等でキャンセルも多く入り、他の観光施設同様、前年よりかなり減少 した。その後の3連休も正月休みと近かったため低調であった。1月全体では、前年同月比で やや減少であったようである。 113.<石川県 旅館ホテル> 正月の客数は、年末の休日が長かったためか、前年より減少したが、全体を通して、観光、 ビジネス客は微増であった。食品を中心とした仕入額が値上がりしていて、収益は厳しい。個 人消費について、新幹線の話題が全国的に頻繁に発信されているせいか、観光の問い合わせが 多い。しかし、個人消費単価は伸びていない。 114.<京都府 旅館> 海外からのお客様が増えている。国内のお客様も少し回復しているようだが、全体的に単価 の伸びは低く、売上高は若干の増というところである。 115.<鳥取県 ホテル旅館> 米子市のホテル・旅館では、この時期の目玉である新年会が少なく、宿泊客、日帰客ともに 減少したため、前月比、前年同月比とも売上高は減少、収益状況も厳しい。 116.<島根県 情報サービス> システム導入・更新の需要が多く、国内のエンジニア不足が継続している。 117.<広島県 広告> 前月より売上はアップしたが、収益的には横ばいの傾向は変わらない。3月まで売上は増加 する見込みである。 118.<長崎県 飲食> 正月は雪の影響で、冬休みの人出が減少した。また、平日の一般客が減少した影響もあり、 料理店、物販ともに前年比5~10%減少した。円安による仕入れコストの上昇が大きく、転 嫁できない状況にあり、収益悪化が拡大した。 119.<鹿児島県 旅行> 厳冬期の1月に入り、暖かい気候の沖縄や九州内の温泉を求めて、宿泊プランの申込み・問 い合わせが多くなってきた。 120.<沖縄県 自動車整備> 売上は、若干増加したが、少人数で売上を確保しなければならない状況が、今後続くと思わ れる。 建設業 121.<秋田県 管工事> 受注工事の増加に伴い、前年同月比で売上は増加しているが、豪雪による除雪費用等の上昇 が経営を圧迫している。なお、新規受注工事が皆無なため、先行きは不透明である。 122.<山形県 板金工事> 住宅関連の受注が芳しくない状況は変わらず、非常に厳しい。 123.<群馬県 電気工事> 仕事量の増加で収益が好転している組合員も増えてきたが、人手不足の状況は改善していな い。 124.<埼玉県 板金工事> 仕事量はあるが、円安の影響が続いており、原材料の値上げによって収益が圧迫されるなど、 厳しい状況である。 125.<長野県 総合工事> 公共工事の底堅い需要があるため、業況はプラス圏で推移。発注量は前年並みであるが、手 持ち工事が豊富にあり、工事量は前年を上回る状況である。労務費・材料費が高止まりである が燃料費が低下しておりその部分を相殺している。 126.<山梨県 鉄骨・鉄筋工事> ある程度の仕事量は確保しているが、県外の物件が多くを占めている。県内は少なく景気も 悪化している。 127.<大阪府 建設> 工事請負金額(販売価格)が上昇しているが、これは東京圏の技能者不足が深刻なため当地 の業者に請負要請があり、その金額が地元大阪で請け負う単価より大きいことによるのであっ て、決して大阪の受注金額が高くなったわけではない。 128.<徳島県 板金工事> 売上高減少、収益状況悪化。新築物件の減少。見積もり依頼が非常に少なくなった。 129.<熊本県 塗装工事> これから年度末の3月に向けて大変忙しい状況になると思われる。前年に比べ収益の状況、 売上高は改善してきている実感があるが、資材の高騰、人手不足による人件費の高騰で、数字 としてどれくらい改善しているかは疑問である。 130.<鹿児島県 電気工事> 官庁の大型物件受注により、技術者不足が顕著になっている。太陽光設備の受注は、依然と して多い状態である。 運輸業 131.<北海道 一般貨物自動車運送> 燃料価格が値下がりし、収支の状況は改善しつつあるが、価格は下げ止まった気配がある。 荷動きは全体的に低調で、悪天候も多く、車輌の稼働率は下がっている。原油価格の値下がり を受けた運賃値下げ要請が散見され、心配である。 132.<福島県 トラック団地> 1月は稼働日数も少なく売上は減少しているが、燃料価格の値下げによる収益増加が続いて いるため、収益環境は好転している。 133.<石川県 一般貨物自動車運送> 売上は若干減少したものの、燃料費が20円ほどマイナスとなっているため、前年同月比で 収益状況は好転している。 134.<奈良県 軽貨物運送> チャーターは、受注件数・売上とも前年より3割強のマイナス。昨年は、消費税増税前の駆 け込み需要で製造業関連の受注が多かったが、今年はこれといった好調な業種が見られない。 引越しは、昨年の9月以降、前年割れが続いている。 135.<岡山県 バス> スキープランの集客が前年比106%と好調であったが、巡拝ツアーや日帰りツアーが低調 で、全体では93%という結果になった。一方、蟹ツアー等のグルメをテーマにしたツアーは 人気があった。 136.<山口県 一般貨物自動車運送> 1月の荷動きは前年並みで、燃料価格も下落したので、今年度決算は前年度同様の収益状況 となる見込み。来年度は大手の生産縮小に伴い、1割程度の輸送量減少が予想される。ドライ バー不足は解消されず、車両を遊ばせている組合員もある。 137.<福岡県 道路貨物運送> 燃料価格はピーク時に比べて約3割下がってきた。その分、利益は出ているが、今までの赤 字補填にまわっているため、収益の好転にはまだ少し時間が必要。 138.<宮崎県 貨物運送> 燃料価格がほぼ平成22年度の水準まで下がり、組合員にとっては非常に喜ばしいことでは あるが、今後の運賃への影響が懸念される。
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