日 商 経 営 実 務 仕事が速い人、遅い人

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N S R 特 報 ニ ュ ー ス
平成 27
2 月 19 日
日
匌勫
商
経
営
実
務
◇◆◇ 仕事が速い人、遅い人 ◇◆◇
卉參
時間をかけてやることがいいことだと思う人もいるだろう。しか
し、そうではない。
特に大きな会社では、社内で完結する仕事において、
「とにかく
丁寧に時間をかけてやる」という傾向が強いようだ。
えば、社内で却う協業の 匧 厄を作成するときに、上司に
気に られたいという一心で、
○
** その 20 **
ルな 厄を作ってし
まう、というようなことである。
一生懸命、いい 厄を作ることが いというわけではない。だ
コミュニケーション ②
が、限 がある。果たして上司は本勠にそこまで んでいるのか。
この世に生を受け、一生懸命生きているのは、他でもない自分自
身である。まぎれもなく、人生の主役は自分なのだ。自分の人生
を自分らしく生きる。
しかし、生きていくうえでは、たくさんの人と接していかなけ
ればならないのが事実である。その接していく人たちに「慕われ
る」かどうかは、仕事を進めるうえで非常に重要だ。
相手から慕われば、 ったときに けてもらえたり、匞 しな
がら仕事を進めることができるようになる。つまり「仕事が速い
人」になれるのだ。
逆に言うと、相手から嫌われれば、仕事を
で
に進めることが
できなくなる。つまり「仕事が遅い人」になってしまう。ここで
改めて「慕われる」ということについて考えてみる。
仕事を上司などから依頼されたときに、何でもかんでも丁寧に、
本勠は
的なものを んでいるのかもしれない。
本来、社内的な仕事は形にこだわる必要もなく、最低限のもの
であれば厝分である。それなのに、上司に せるがために気を
いすぎて、時間をかけてしまうような人が多いのだ。
上司の機嫌をとることが、慕われることではない。
仕事であるから、
が発生している
に対しては、時間をか
けて丁寧に作業し、いいものを提供する必要があるだろう。しか
し、社内の上司に対しては最低限のもので構わないのだ。
そのため、特に大きな会社、大きな組織においては無駄が多く発
生しているのではないだろうか。
社内で完結する仕事に手をかけすぎたり、会議や社内調整に時
間をかけすぎてしまうと、協業卹動などの外向きの を却うこと
ができず、1人あたりの儲けが少なくなってしまう。
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N S R 特 報 ニ ュ ー ス
平成 27
ある
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卉參
の社内の仕事はもちろん必要であるが、それにこだわ
ためにも一番いい方法である。その結果として、相手から ると
りすぎないようにして、外向きのパワーを発揮していくようにし
「レスポンスが速くて、仕事が速い人」と受けとってもらえるよ
よう。
うになる。
逆に、レスポンスが遅い人は、やはり「仕事も遅い人」という
評価を受けがちである。
レスポンスの速さは相手の役に つ。
相談のメールを送ってすぐに返信が返ってきたとき。また、メ
ールよりも電話で連絡したほうが早いと、すぐに電話がかかって
きたとき。誰しも経験があるだろうが、レスポンスが速いと大き
な安心を感じる。そのような対応がすぐできる人は「仕事が速い
人」と言えるだろう。
自分に置き換えて考えてみよう。まず、メールを読んだらどう
するか。
普通は、そのまま受信トレイに置いておき、あとで時間に余裕が
できたときに返事をするのではないだろうか。これが「メールが
たまってしまう」元凶である。では、どうすればいいのか。
メールを読んだときに「いつ返信するのか」と自分に問いかけ
る。すると返ってくる答えが「今!」ならば、読んだ瞬間に返信
するのが一番よい方法である。
そして、返信したものは、受信トレイから 動して、 えない
ようにする。受信トレイを空にしておくと気持ちがスッキリし、
仕事も進みやすくなる。たくさんメールがあると気持ちもよどん
できてしまうのだ。
やはり、
「読んだらすぐ返信」というのが、仕事を
に進める
人間というのは勝手なもので、自分の反応は遅いクセに、相手
に何か聞きたいときは、即座の反応を期待してしまう。そういう
人間の特性を考えて、レスポンスはなるべく速くした方がいいだ
ろう。
相手のペースに合わせるよりも、能動的に自分がやりたいこと
を進めたいと思う人もいるかもしれない。しかし、仕事をして生
きていくためには、ある
すぐにレスポンスを返すことは必要
なのではないだろうか。
相手の
に って、なるべく速くレスポンスを返すことを心
がけ、
「仕事が速い人」になろう。