第2章 森町及び近隣自治体の地域特性

第2章 森 町 及 び 近 隣 自 治 体 の 地 域 特 性
2-1. 森 町 の 地 域 特 性
2-1-1. 位置
森町は、北海道の渡島半島南東部に位置し、北は噴火湾に臨み、東に北海道駒ケ岳がそびえ
ています。周囲は 5 市町に隣接しています。
図 2-1-1 森町の位置図
2-1-2. 自然条件
森町は、総面積 368.27km2 で、渡島山脈から北東に向かって傾斜して噴火湾に至り、東には
秀峰駒ヶ岳がそびえ、緩やかな山麓が広がっています。気候については道内の中では温暖な地
帯に属し、厳冬でも-15℃まで下がることは稀で、年平均気温は 7~8℃です。夏季は北東風、
冬季は北西風が多く、積雪量も比較的少なく 12 月中旬に根雪となり、翌年 3 月中旬にはなくな
ります。
2-1-3. 沿革
森町は、北海道最大の環状列石・鷲ノ木遺跡を擁するなど、縄文時代から海の幸が豊富な地
域で、旧森町はアイヌ語でオニウシ(樹木の多くある所)、旧砂原町はサラキウシ(鬼茅のある
所)と呼ばれていました。1330 年代には昆布の採取が行われ、1500 年代にはニシンを追って和
人が訪れ始め、明治に入り森村と砂原村が形成され、漁業の町として発展してきました。昭和
4 年の駒ヶ岳大噴火、
昭和 36 年の森町大火などの大規模災害により大きな被害を受けましたが、
復興を遂げ、駒ヶ岳山麓開発、濁川地熱開発、ホタテ養殖と港湾・漁港整備など取組みを進め、
平成 17 年 4 月 1 日に旧森町と旧砂原町が合併し、新「森町」となりました。
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2-2. 近 隣 自 治 体 の 地 域 特 性
2-2-1. 八雲町
八雲町は、北海道の渡島半島の北部に位置し、東を噴火湾、西は日本海に面し、南を森町と
接しています。面積は 955.98km2 で渡島管内最大の面積を有し、渡島半島を縦貫する渡島山地
をはさんで、東は遊楽部川・落部川・野田追川が流れ、西は相沼内川・見市川が流れており、
農業・漁業ともに恵まれた立地となっています。
2-2-2. 七飯町
七飯町は、北海道の渡島半島の南部に位置し、北に駒ヶ岳、東に横津岳を擁し北面を森町と
接しています。面積は 216.61km2 で大沼・小沼・じゅんさい沼を擁する雄大な「大沼国定公園」
を始め仁山高原、横津岳、赤松街道など四季折々の表情を見せる豊かな自然は、道内でも恵ま
れた環境となっています。
2-2-3. 鹿部町
鹿部町は北海道の渡島半島の東部にあり、駒ヶ岳山麓の一角に位置します。北東に噴火湾を
望み、南東は中ノ川を境に函館市、北西はトドメキ川を境に森町、南西は横津岳山頂を境に七
飯町と接しています。面積は 110.61km2 で町内には温泉も多く、30 箇所以上の源泉があり、中
でも大正 13 年に温泉掘削中に吹き上げた間歇泉は全国でも珍しい温泉で、
「しかべ間歇泉公園」
として整備されています。
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