フランス外務・国際開発省 3 号 – 2015 年 2 月 前向きな展望 前向きな展望を 展望を示すローランス・テュビアナ特別代表 示すローランス・テュビアナ特別代表 国際連合気候変動枠組条約第 21 回締約国会議が 2015 年末、パリ近郊のル・ブルジェで開催されます。 世界中から代表団が集まるこの大規模な 世界中から代表団が集まるこの大規模なイベントは、地球温暖化をめぐる イベントは、地球温暖化をめぐる極めて重要な合意に達すること をめぐる極めて重要な合意に達することが 極めて重要な合意に達することが 目標です。国連気候変動パリ会議のまとめ 目標です。国連気候変動パリ会議のまとめ役として、フランス特別代表に任命された です。国連気候変動パリ会議のまとめ役として、フランス特別代表に任命されたローランス・テュ 役として、フランス特別代表に任命されたローランス・テュビア ローランス・テュビア ナ氏は、 氏は、世界的に著名な気候問題の専門家です。 ローランス・テュビアナ氏の執務室は、フランスの関係省庁 から出向してきた協力者に囲まれています。外務省や経済省の ほか、もちろんエコロジー・持続可能開発省も含まれます。人 員の動員は大規模で複数の省庁にまたがります。会議の円滑な 進行と数多くの代表団の受け入れを確実に遂行する必要がある 上、地球温暖化を 2 度以下に抑制できる野心的で拘束力のある 共同合意文書をまとめるため、さまざまなパートナー国間の交 渉を容易化する任務がフランスにはあります。というのも、工 業時代以来の人間活動によって、地球の温度が自然の適応力をはるかに上回るスピードで上昇しているから です。影響は極めて重大です。激しい気象現象が増加し、生態系や生物多様性が脅威にさらされ、気候変動 難民も増加の一途をたどっています。さらにそれらに由来する経済的・財政的リスクは言うまでもありませ ん。 経験豊富な女性 ローランス・テュビアナ氏は、この世界的な問題の争点に精通しています。グローバルで強制的な目標を 達成するため、活動の慣習を変えるよう呼びかけられても、自国社会の成長を犠牲にしたくない国が二の足 を踏む事情も理解しています。経済学博士号を取得したこの研究者は、開発と経済学を結ぶ密接なつながり にいち早く着目しました。市民活動に熱心に取り組み、現場で培った経験と世界中の市民社会の行為主体と 結んだ数多くの相互関係から、社会的・環境的影響を考慮した、よりグローバルな角度から商業規範を観察 するようになりました。その歩みを通して、ネットワークで仕事をすることや、持論と異なる意見に耳を傾 け、視野を広げることも学びました。「ル・クーリエ・ド・ラ・プラネット(地球通信)」誌を創刊した後、 リオネル・ジョスパン首相付環境顧問に就任しました。この頃に自身の研究所である持続可能開発・国際関 係研究所(IDDRI)を設立したほか、パリ政治学院で教育にも専心しました。 広報部広報課 フランス外務・国際開発省 他者や他の視点を受け入れる柔軟性、ネットワーク化、伝達、これがローランス・テュビアナの人生の指 針となるモットーです。オーストリアの画家グスタフ・クリムトの複製画が輝きを放つ、オレンジを基調と した比較的簡素な執務室で、彼女は環境のために特別なことを日々している気はしないと明かす一方で、パ リ以外の出張先への移動に飛行機を利用すると、炭素バランスシートが悪化して気が気ではないと言います。 フランスは気候変動対策で模範的な道を歩み始めたとはいえ、テュビアナ特別代表は「我々はヨーロッパで 最上位ではありませんが、2014 年秋にフランスの国会に提出されたエネルギー法案をめぐる議論は画期的 でした。この時を境に、環境保全と持続可能な開発は環境政党だけに限らず、政治理念が何であれ、すべて の行為主体に関係する問題」になったことを認めます。今では全市民に関係する問題です。 前向きな展望 前向きな展望 ローランス・テュビアナ氏が示す展望は明らかに前向きです。気候変動対策は地球全体にとって中長期的 に必要不可欠である一方で、導入される仕組みは短期ですぐに有益なものになり得る上、経済危機の際には 好機にさえなり得えます。例えば、建築物の省エネ改修はエネルギーの節約を促進します。この一次的な省 エネ効果は、二次的な経済効果を生みます。改修工事を実施するために、国外移転が不可能な雇用が創出さ れます。このようにエネルギー転換は競争力の増大を伴う可能性があります。イノベーションを推進し、持 続可能な雇用の創出を促進し、公衆衛生を保護することにつながります。これらさまざまな副次効果が成長、 雇用、生活の質にもたらされることを、すべての国が求めています。 テュビアナ氏は国連気候変動パリ会議の合意達成に向けて、まさにこれらの集約点に賭けています。彼 女には確信があります。「国益に対する懸念は、問題に関する情報供給量によって変化します」と説明しま す。「例えば、汚染濃度の測定は政府や社会の注意を喚起し、変化のきっかけとなりました。情報提供は重 要である上、気候変動問題の要となるステップです。実に興味深いテーマです。現場での観察や相互理解が 世界レベルで徐々に浸透し、各国間で共有されたビジョン、共通の価値観に基づいた未来像として確立され るからです。謙虚さが大切です。明日の生活はどうなるのか?という共通の問題に答えるため、各国の文化 的・象徴的利益をくみ取る姿勢も身につきます」 確固たる信念と豊富な経験に支えられたテュビアナ氏は、平常心と責任感をもって交渉の推進役を果た す意向を示しています。地球とすべての人の幸福のために焦眉の急であるなら、グリーン経済も成長の宝庫 であり、とりわけ永続的な解決となる可能性があります。 パスカル・ベルナール 注:記事本文中の発言や意見は、現代フランスの実情に関する情報提供を目的とし、いかなる公的性格も帯びません。 広報部広報課
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