2 月 18 日 早稲田大学(人間科学部)日本史

2 月 18 日
早稲田大学(人間科学部)日本史
※赤数字
赤数字が合否を分ける問題、青数字
青数字は難問(できなくても合格できる)
、色がない問題は「基礎~標準レベル」
赤数字
青数字
で絶対に落としてはならない問題です。
【解答・配点例】
※下線が各 2 点(順不同・完答)、他は各 1 点
計 50 点
マーク式 42 問(選択 23 問・正誤 19 問)
合格目安=
/50 点(正答率
正答率 72%
%)
合格目安=36/
合否を分ける問題=
難問は
合否を分ける問題=11/42 問(難問
難問は 1 問)
〔Ⅰ〕古代における大陸交流
古代における大陸交流 <易> 10 点満点
合否を分ける問題=
合否を分ける問題=0 問
1
ウ
2
イ
3
ア・エ
6
エ
7
ウ
8
ウ・エ
〔Ⅱ〕中世の考古学(中世の都市)
中世の考古学(中世の都市) <やや易> 9 点満点
1
エ
2
ウ
3
ア
6
ア・エ
7
エ
8
オ
4
オ
5
イ・エ
合否を分ける問題=
合否を分ける問題=2 問
4
〔Ⅲ〕近世の政治
近世の政治 <易>
<易> 9 点満点
合否を分ける問題=
合否を分ける問題=1 問
1
イ・オ
2
エ
3
ウ
6
ウ
7
エ
8
ア
〔Ⅳ〕近現代の政治
近現代の政治 <標準>
<標準> 13 点満点
4
オ
5
イ
エ
5
カ
エ
合否を分ける問題=
合否を分ける問題=4 問
1
エ
2
ア・カ
3
ウ
4
ア
5
6
イ・エ
7
ウ・オ
8
オ
9
イ
10 ア・エ
エ
〔Ⅴ〕民衆の暮らし
民衆の暮らし <標準> 9 点満点
合否を分ける問題=
合否を分ける問題=4 問
1
イ
2
エ
3
ア
6
エ・オ
オ
7
オ
8
ウ
計 42 問
4
1
イ
5
ウ
【解説】
人間科学部
人間科学部は、例年、他学部に比べ難易度が高い学部の 1 つであったが、今年度の入試問題はかなり
易化した。しかし、依然として正誤判定問題が全体の
正誤判定問題が全体の約
易化
正誤判定問題が全体の約半分を占める 19 問出題され、改めて早稲田大
問出題
学の日本史は「正誤判定問題」が合否を分けると痛感させられる。また、本学部の特徴でもある「該当
しないものがなければカをマークせよ」という問題が毎年受験生を悩ませていたが、今年度もこの形式
はもちろん出題されていたが、実際に「カ」を選ぶ問題はなく、また、例年、史料問題が 2~3 問出題
されていたが、今年度は 1 題のみであった。よって、難易度は全体的に易化
易化傾向であった。
易化
〔Ⅰ〕古代
古代における大陸交流
古代における大陸交流
問1
基礎問題。ただし、近年、「黒曜石
黒曜石」のハイレベル知識を問う問題が私立大学では増加している
黒曜石
ため、新課程版の山川出版の教科書P14 を確認しておくこと。
問3
正解ではないイの「三ツ寺Ⅰ遺跡
三ツ寺Ⅰ遺跡」
黒井峯遺跡」は古墳文化である。この
2 つは私立大
三ツ寺Ⅰ遺跡 、ウの「黒井峯遺跡
黒井峯遺跡
学では頻出用語であり、記述問題でも出題される。
問8
正倉院宝物を 2 つ選ぶ問題で、正解は「螺鈿紫檀五絃琵琶
螺鈿紫檀五絃琵琶」
漆胡瓶」
螺鈿紫檀五絃琵琶 「漆胡瓶
漆胡瓶 。2 月 4 日の上智大学の解
答速報からお伝えしているが、過去問は他学部まで時間の許す限りやるべきである!なぜなら、「各大
各大
学は、学部を問わず各大学の同じ問題を繰り返す
+法・
学部を問わず各大学の同じ問題を繰り返す」
各大学の同じ問題を繰り返す からである。その例として、早稲田/商・2013+法・
早稲田/商・
2010 の問題をみてもらいたい。
<早稲田/商・2013
年>
早稲田/商・
例題
「正倉院の宝物にないものはどれか。1つ選べ」
」
1.天寿国繍帳
天寿国繍帳
2.鳥毛立女屏風
3.瑠璃杯
4.漆胡瓶
漆胡瓶
5.螺鈿紫檀五絃琵琶
螺鈿紫檀五絃琵琶
正解は「1」
<早稲田/法
早稲田/法・2010 年>
例題
「次のうち,正倉院御物ではないものはどれか。2つ選べ」
」
あ 獅子狩文様錦
お
い
漆胡瓶
う 天寿国繡帳
え
螺鈿紫檀五絃琵琶
鳥毛立女屏風
正解は「あ・う」
〔Ⅱ〕中世の考古学(中世の都市)
中世の考古学(中世の都市)
問4 「志苔館
志苔館」は、近年の私立大学では頻出用語である。新課程版の山川出版の教科書P130
にも掲
志苔館
載されている。なお、2015 年度の文化構想学部でも出題。
年度の文化構想学部
2
〔Ⅲ〕近世の政治
近世の政治
問3
過去問演習量により、得点差が生まれる問題。早稲田/社会・
早稲田/社会・2009
でも同じような問題が出題。
早稲田/社会・
問4
徳川秀忠の将軍在職期間は 1605~1623 年。
問7
Ⅰ
問8
寺社奉行は「譜代大名」から選任される。勘定奉行・町奉行は「旗本」から選任される。
蛮社の獄=1839 年
Ⅱ
イ=1635 年(家光)
棄捐令=1789 年
Ⅲ
ウ=1665 年(家綱)
蝦夷地の直轄(1807 年)
〔Ⅳ〕近現代の政治
近現代の政治
問1
得点差が生まれる問題。消去法を利用する。ウの「綿糸
綿糸」
石炭」の
2 つに絞れる。知って
綿糸 、エ「石炭
石炭
いれば即答であるが、ここは応用力を働かせる。日本の産業革命
産業革命を思い出してもらいたい。1885
年の
産業革命
輸入品第 1 位は「綿糸」である。この知識は本学受験生レベルでは標準。よって、
「綿糸」は輸入品で
位は「綿糸」
あるため、エ「石炭」を選んだ受験生は多かったであろう。不正解であった生徒は、復習のため、新課
程版の山川出版の教科書P253+302 を参照してもらいたい。
問5
私立大学頻出正誤問題である。
ア
「綿糸」→「紡績」
ウ
「日本勧業銀行」→「横浜正金銀行」
オ
問6
イ
「三菱」→「川崎正蔵」
最初の恐慌は 1890 年。資本主義恐慌は 1900 年。日露戦争は 1904~05 年。
時事的な問題。2014
年度は「第一次世界大戦から
第一次世界大戦から 100 周年」であったため、このような問題は
時事的な問題
周年
予想できた。
問10
ア
GATTの加入=1955 年
IMFの加盟=1952 年
エ
「日本労働組合総評議会」→「全日本労働総同盟」に直せば正文。
なお、「全日本労働総同盟
全日本労働総同盟」は早稲田/教育・
早稲田/教育・2001
でも出題されている。
全日本労働総同盟
早稲田/教育・
〔Ⅴ〕民衆の暮らし
民衆の暮らし
問2
得点差が生まれる。図説等に掲載されている『一遍上人絵伝』の筑前国武士の館をみてもらいた
い。すると、左奥の母屋にのみ畳が敷かれていることが分かる。よって、エ「畳を敷き詰めた座敷」が
誤りと分かる。
問5
一見難問そうにみえるが、消去法を利用すれば解ける。本学の受験生レベルならばウ「蓄音機」
以外はすべて知っている用語である。「蓄音機」とは、レコードを再生する機器・プレーヤーのこと。
3
(※配点は予想配点です)
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4