慶應義塾大学経済学部【世界史】解答例

慶應義塾大学経済学部【世界史】解答例
Ⅰ
問1 a-3 b-4
問2 (a)- 天然痘
(b)- 世界保健機関(WHO)
問3 (1)-5
(2)bのアイルランド移民は 1840 年代にジャガイモ飢饉で増加し,1860 年代以後
には減少した。またaのドイツ移民は 1848 年の三月革命などドイツ統一をめ
ぐる一連の政治的混乱から政治的亡命者や農民の移住が盛んになった。以上の
二者に比べて全体的に移民数が少ない点で,cはイギリスと考えられる。
(3)欧米列強の中で,実効支配が確立されていることを条件に先にアフリカの土地
を占領した国が領有権を獲得出来るという先占権の原則が確認された。
問4
(1)イギリスは,18 世紀半ばの七年戦争で支出した戦費による財政難を解消するた
め,アメリカ植民地に課税を強化し,印紙法はその一環であった。これに対し
米植民地側は,英本国議会に代表を送っていないので「代表なくして課税な
し」と唱えて抵抗した。
(2)5
(3)アメリカ大陸とヨーロッパとの相互不干渉を主張し,アメリカ建国以来の孤立
主義外交方針を確認した。
問5 a-3
b-7
c-4
Ⅱ
問6
イギリスはインド進出を本格化させるとともに,東インド会社によりキャリ
コの輸入を増大させた。キャリコはイギリスで国民のあいだに浸透していっ
たが,このことは従来の主要産業であった毛織物業者の激しい反発を招いた
ため,その利益を保護するためにキャリコ使用を禁止するにいたった。
問7 (1) a-アカプルコ
(2) a-4
b-マニラ
b-6
(3)16 世紀半ば,激化した後期倭寇対策として明は海禁政策を緩和した
が,これを背景にポルトガルがマカオを拠点に広範な交易活動を展開
し,日本へ中国産の生糸をもたらし,日本産の銀を中国に輸出した。
(4)陶磁器
問8
(1)綿花の主要産地であったアメリカ合衆国南部が,南北戦争によりその
生産量が減少したため,インド産綿花に対する需要が急増した。
(2)-2
問9
a-4
b-1
問 10 (1)-1
c-2
(2)-4
(3)a-4
b-1
c-3
Ⅲ
問 11 2
問 12
(1)(a)-ウィクリフ
(b)-コンスタンツ公会議 (c)-ザクセン
(2)諸侯・帝国都市は,カトリック,ルター派いずれかの選択権,およびそれぞ
れの領域における宗教上の主権が認められたが,領民はその選択に従い,個
人の信仰の自由はなかった。
(3)ブルボン家のアンリ4世は,ユグノーであったが国王に即位するとカトリッ
クに改宗したうえで,1598 年にナントの王令を発し,ユグノーの信仰の自
由を保障した。
問 13 a-2
b-5
c-4
問 14 4 → 3 → 2 → 1
問 15
激しいインフレーションに直面したシュトレーゼマン首相はレンテンマル
クを発行することでその沈静化に成功し,その後は,アメリカから融資を
受けるドーズ案を受容するとともに,外相として平和外交を推進し,ロカ
ルノ条約の締結や,ドイツの国際連盟への加盟実現に活躍した。
問 16- 4