別添1 平成27年度 サロン管理及び訪問型・通所型等予防業務委託仕様書 この事業は、市内サロンの管理と地域包括ケアシステムの一環事業として、介護保険法第 115 条の 45 の規定(平成9年法律第 123 号)に基づき、地域支援事業実施要綱(平成 18 年 6 月 9 日厚生労働省通知老発第 0609001 号)に定める介護予防事業を行い、高齢者が要介護、要支援状 態にならないよう予防するとともに、介護予防に効果的な生活習慣を身につけることで、生活の 質(QOL)を高める。また、効果の高い事業を構築することを目的として実施する。 1 業 務 名 (1)サロン管理業務 (2)訪問型・通所型等予防業務 2 委託期間 3 事業対象者 平成27年4月1日から平成28年3月31日 (1)前項1の(1)は、地域活動のボランティア等を除き、市内に住所を有 する概ね60歳以上の者 (2)前項1の(2)は、要支援及び要介護認定を受けている者を除き、65 歳以上の志木市介護保険第1号被保険者の資格を有する者 4 実施内容 次表及び別紙1のとおり なお、人数は実施状況に応じて変更することができることとする。 (1)サロン管理業務 区分 制度の種別 № ― 1 一般事業 業務名(呼称) サロン管理業務(本町) 場所 市内 (2)訪問型・通所型等予防業務 区分 制度の種別 № 普及啓発事業 一次・二次予防 対象者把握事業 事業(介護) 通所型介護予防事業 業務内容 場所 ①通所型介護予防 1 ②訪問型介護予防・地域把握・地域連 市内 携等 訪問型介護予防事業 5 共通事項 (1)厚生労働省ホームページに掲載されている「介護予防マニュアル(改訂版:平成24年3 月) 」を参照し実施する。 http://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/tp0501 (2)従事者は、理学療法士、作業療法士、言語訓練士、健康運動指導士、運動指導員又はこれ に準ずる者等プログラム実施に適すると認められる者等、専門スタッフを必要人数確保す る。管理責任者及び従事者の名簿に有資格者の資格証等の写しを添付提出し、変更があっ た場合も同様とする。 (3)受託者は、介護予防トレーニング利用者の事故に対応し、賠償責任保険に加入し、契約書 等の写しを受託者に提出する。 (利用者1人分の補償内容下限 死亡・後遺障害 1,000 千円、 -1- 入院日額 1,500 円、通院日額 1,000 円) (4)安全管理の徹底のため、利用者の心身状態について常に気を配る。事故の発生や業務運営 に支障をきたす恐れがある場合は、施設管理者と協力し直ちに必要な措置をとり、状況を 市に連絡及び届出する。また、必要に応じAEDを設置する。 (5)天候及び非常災害等のため危険となる恐れがある場合は、予約状況と振替日程の可否を確 認の上、市と教室の延期または中止を協議決定し、その旨を利用者へ連絡する。可能な限 り延期とし、本来予定した最終日の翌週等に振替する。 (6)志木市個人情報保護条例及び志木市委託業務標準約款を遵守し、個人情報の取り扱い等に 万全を期する。業務上知り得た秘密は他人に漏洩せず、業務終了後も同様とする。 (7)利用者からの苦情対応の体制を整え、苦情が生じた場合は速やかに報告する。利用者の意 見を反映し、プログラム等の質的向上に努める。 (8)受託者の責めに帰すべき理由により、市に損害を与えたときは、賠償責任を負う。 (9)目的達成のため実施内容の検証を行うほか、定めのない事項及び疑義を生じる事項につい ては、その都度協議する。 ●契約時の提出書類 □ 1業務体制連絡票・従事者名簿(緊急連絡先含む。) □ 2有資格者の資格証等の写し □ 3利用者の賠償責任保険契約書等の写し 6 利用募集及び受付等 (1)利用者募集は、随時(4月、5月、8月頃)に分け市広報等に掲載し、市広報の原稿確認 や受注者の創意工夫により広く周知に努め、協力を行う。周知用印刷物等を作成する場合 は、市の受託事業と分かるよう明記し、必要に応じ市封筒を用意する。 (3)利用申込み及び取消しの受付手続きは受注者が行う。リスクの改善をした者は、基本的に 複数回の利用ができないことを周知する。利用者は、市で提供するデータを基に、受託者 及び市、高齢者あんしん相談センター(地域包括支援センター)で把握したものを対象と する。利用者に服装、持ち物等とあわせ、利用開始1週間前までに通知連絡等を行う。 (4)適切な指導のため日程表を作成するとともに、提供する利用履歴をもとに新規利用者を優 先し、他の教室の空状況を確認の上、公正中立に可否を決定する。キャンセルが発生した 場合は、希望者に連絡を行う。募集に努めたにもかかわらず利用者が満たない場合は、体 験などを含め利用が望ましい者に限り、介護リスクの高い者のトレーニングに支障がない 範囲内で継続利用を認める。 (5)受付時間は、基本的に開所日の午前9時から午後3時までとする。 (6)次に該当し、市が利用の取消しを決定した場合は、その旨を伝える。 ① 事業対象者でないと判明した場合 ② 利用により健康上の危険性を招くと判断された場合 ③ 公の秩序または善良の風俗を害する行為を行った場合 7 記録作成及び市への報告 (1)次の書類及びデータを作成し、市に提出する。利用者個人のデータを的確に得て、選考や 改善プログラムに十分活用するとともに、体力測定等の重複を避け効果的にデータを収集 する。作成及び得られたデータは市に帰属する。 ●介護予防業務に関する報告 -2- ①【様式第1号】計画書・トレーニング内容説明書 … 開始前月の5日まで ②【様式第2号】利用者名簿・参加状況及び測定結果、 【様式第3号】利用者承諾書 … 両 様式を終了翌月15日まで ③【様式第4号】効果の分析評価・実績報告書、その他の書類 … 毎月翌月15日まで ④【様式第5号】事故報告書 … 発生後直ちに ●サロン管理に関する報告 ①利用者数・日誌、活動費受領書 … 翌月15日までに ②周知用教室等イベント予定表等 … 前月までに (2)実施した効果報告のヒアリングを年2回(10月・翌3月)行い、特に改善・効果に関す る実績を報告及びデータ提出する。 8 経理報告・支払方法 (1)サロン管理にかかる経理報告として、運営分(施設賃貸料・ボランティア活動費・保険料・ 教室等事業費 2,440,000 円)の報告を半年(10月、翌4月)ごとに報告し、精算を行う。 (2)委託業務の必要な経費に相当する額を委託料として、原則年2回支払うものとし、請求に 基づき支払う。ただし、協議の上、年度当初に支払うことができるものとする。 (3)請求書は、契約ごとにそれぞれ『サロン管理業務(○半期分)』、 『訪問型・通所型等介護予 防業務(○半期分) 』とし、振込口座も明記する。 (4)前項のほか必要に応じ業務及び経理状況について、報告及び調査を行い、改善すべき事項 が生じているときは、協議し決定する。 -3- 別紙1 実施内容詳細 1 従事者 運動指導員及び補助員等3.5名を配置する。うち2名以上は理学療法士または健康運動指 導士等の有資格者とする。次の内容を連携し、実施する。 2 サロン開所・業務時間 (1)開所日・勤務 週5日 火曜日から土曜日 ただし、祝休日・年末年始(原則12月29 日~1月3日※)を除き、必要に応じ、臨時開所・閉所を行う。 (2)開 所 時 間 午前9時から午後4時 (開所時間の前後に施設の施錠等管理を要する。 ) (3)所 志木市本町1-6-3 在 地 ■ サロン管理業務(一般) 1 業務内容 (1)施設の賃貸料及び更新料、火災保険料を支払う。 (2)サロン管理で必要な清掃・消耗品補充等の全般を管理し、利用者の安全管理と施設設備の 施錠等を行う。 (3)湯茶提供や自主教室等にかかる地域ボランティアの運営に、協力や育成サポートを行い、 活動費等の支弁を行い精算をさせる。 2 特定事項 平成27年度予算において、トレーニング及び施設管理ができるよう次の設備備品の購入設置 必要な内部改修等を行う。 (1)トレーニングマシーン2台以上(複合的に効果があり、利用履歴・効果をシステム管理が 可能なもの) 、電気等内部改修 (2)運動用ボール等の用具、教育指導用DVD、通信機器等 ■ 訪問型・通所型等予防業務(介護) 1 業務内容(週5日のうち祝休日・年末年始を除く。 ) 次の内容を連携し効果的に行う。 (1)通所型介護予防 (集中12回・3か月コース等) ①予約利用者を中心に、1日あたり15人程度のマシントレーニング及び体操等のリハビリテ ーション指導を行い、他プログラムとの連動等を行う。また、サロンの周知や介護予防の普 及啓発教室等を行う。 ③自宅でも簡単に取り組めるウォーキング及び給水指導などや、理解しやすいストレッチ、筋 力アップ等の指導を行う。 ③楽しく仲間づくりに発展させ、修了後に地域での介護予防活動へ自主移行につながるよう指 導を行う。 (2)訪問型・通所型等介護予防業務 ①週3日程度1日あたり6人程度の訪問把握及び運動指導を行い、必要に応じ通所型指導等へ -4- の移行を行う。 ②週2日程度地域の介護予防活動の指導と高齢者あんしん相談センター(地域包括支援センタ ー)への助言、地域ケア会議等での協議を行う。 ③地域内の対象者の把握とともに、関係機関と連携し効果的に自立化を行う。 2 共通事項 (1)事業の目的に基づき、利用者の介護リスク等を把握し、運動器及び認知・栄養改善、廃用 症候群等に効果があるトレーニング・指導を行う。あわせて、重要なセルフケアの普及と地 域での介護予防活動へ参加を促し、意欲を引出し継続しやすいよう工夫した教育指導を行う。 (2)受付、必要な帳票(基本チェックシート、承諾書※緊急連絡先、体調管理のチェック表、 基本情報等)を作成させ、開始前に血圧及び脈拍を測定し、利用の可否決定を行う。事前・ 事後のアセスメント、モニタリング等を行い、介護リスクから他のプログラムへの移行・継 続等の必要性を把握する。 (3)安全や聴力等を配慮し、適度に休憩を設けるとともに、利用者に目的及び方法、効果等を 明確にしながら、測定結果を提示しセルフケア指導を行う。 (4)市の啓発物の配布などの協力を行う。訪問場所の設備(机、椅子等)は破損に注意し、使 用後は原状復帰する。 (5)サポートとして、守秘義務などを理解及び習得したボランティアの活用も可能とする。 3 効果測定及び注意事項 (1)利用者の効果測定を行う。下記参照 *体力測定項目(項目は、ヒアリング後契約時決定する。) 基本測定項目3項目 タイムアップ&ゴー 開眼片足立ち時間 下肢筋力 *基本日常動態チェック設問 設問 1 2 3 4 5 買物など1週間に平均で何日外出していますか。 わからない 0日 1〜2日 3〜4日 5〜7日 今までに介護予防の教室に参加したことがある。 はい いいえ 1週間に平均で何日運動していますか。 0日 1〜2日 3〜4日 5〜7日 わからない (2)仲間づくりのため、利用者に対しリーダー的な役割は与えず、平準な活動の監督を行う。 (3)自主的な動機づけを明確に行うため、活動の自主化や組織化などについて依頼やお願いは 行わないことを厳守する。 -5-
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