伊勢崎市の 基準緩和訪問型サービス 概要と基準について 伊勢崎市の訪問型サービスの類型 ○訪問型サービスは、現行の介護予防訪問介護である「現行相当サービス」に加え、平成28 年10月から現行の人員配置基準等を緩和した「基準緩和サービス」を実施します。 基準緩和訪問型サービス(訪問型サービスA) 現行の介護予防訪問介護相当 現行サービス緩和型 現行相当サービス型 開始時期 平成28年10月 平成28年4月 サービス内容 ○身体介護(排泄・食事介助、清拭・入浴等)を行 わない生活援助を主としたもの ○訪問介護員による身体介護、生活援助 ○現行相当のサービスの対象者以外であり、介護保 険事業所等によるサービスが必要なケース ○身体介護を含まない、調理、掃除、買い物代行な どの生活援助が必要なケース ○既にサービスを利用しているケースで、サー ビスの利用の継続が必要なケース ○認知機能の低下や精神・知的障害により日常 生活に支障がある症状や行動を伴うケース ○退院直後で状態が変化しやすく、専門的サー ビスが特に必要なケース 1回1時間程度 (要支援1)週1回 (要支援2)週2回 時間制限なし (要支援1)週1回 (要支援2)週2回 サービス 種別 対象者となるケース の考え方 実施方法 サービス提供者 基 準 指定事業者による実施 事業者に雇用されている訪問介護員等、 市で行う研修修了者 訪問介護員(訪問介護事業者) 人員等を緩和した基準 予防給付の基準 介護予防・日常生活支援総合事業 ~緩和した基準による訪問型サービスの実施について~ 1.伊勢崎市の訪問型サービスAの概要 訪問型サービスAは、旧来の介護予防訪問介護の基準を一部緩和したサービスです。 (1) サービス内容 掃除、洗濯、調理、買い物代行、薬の受取り、衣類の整理など (食事・排泄介助、清拭・入浴等の身体介護は行いません) (2) 対象となる方 要支援認定等を受け、日常生活において生活援助サービスが必要な方。 但し、認知機能の低下や精神・知的障害により日常生活に支障がある症状や行動を伴う ケース及び退院直後で状態が変化しやすく、専門的サービスが特に必要なケースは、本 サービスの対象にはならず、現行相当訪問型サービスの対象となります。 (3) サービスの利用 1回1時間程度、基本としては、要支援1は週1回、要支援2は週2回までとします。 (4) 実施方法 本市が指定する事業者により実施します。 (5) サービス提供者 事業者に雇用されている訪問介護員、介護職員初任者研修修了者及び市で行う研修の修 了者(無資格者でも可)がサービス提供者となります。 (6) 基準 人員及び運営等を緩和した基準になります。 伊勢崎市独自の報酬単価基準になります。 2.訪問介護におけるサービス内容 3.人員、設備等の基準 基本的に国の介護予防訪問介護基準省令を準用し、一部の基準について緩和していま す。ここでは、緩和する基準のみを掲載しています。 ※参考として、現行の訪問型サービスについても記載してあります。 ※太字部分(【基準緩和】と記載のある基準)が本市独自のものです。 (1)人員 基 準 訪問型サービスA 【基準緩和】 ①現行訪問型サービスの資格要件を適用 ②市が指定する研修の修了者 【参考】現行訪問型サービス ①介護福祉士 ②介護職員初任者研修修了者 (1)資格 1 従 人 事 員 者 【説明】 生活援助サービスの提供であることから、資格者である訪問介護員に加え、指定事業 者に雇用されていれば、市の規定する研修を修了した者も従事できるとします。 【基準緩和】 1人以上必要数(サービスが賄える人 数) (2)必要員数 常勤換算2.5人以上 【説明】 指定訪問介護及び現行訪問型サービス(旧来の介護予防訪問介護相当)と同一の事業 所において一体的に運営する場合、従事者が訪問型サービスA(緩和した基準による サービス)の業務に従事する時間は、「常勤換算で2.5人以上」の計算に参入するこ とはできません。 市が指定する研修の内容について 介護保険制度の概要(介護保険制度、介護現場の理解) 訪問型サービスAの概要(訪問型Aの支援内容) 老化の理解(老化に伴う心と身体の変化と日常支援、高齢者の健 康) 認知症の理解(認知症を取り巻く状況、認知症に伴う心と身体の 変化、家族への支援) 家事援助(生活支援の理解、日常生活支援総合事業における生活支 援、高齢者の栄養と食生活への支援、高齢者の衣生活への支援、高齢 者の居住環境への支援) 介護におけるコミュニケーション技術(介護における コミュニケーション、介護におけるチームのコミュニケーション) 職業倫理(介護職の役割、専門性と多職種と連携、介護職の職業倫 理、個人情報の保護) 事故発生(緊急)時の対応(介護における安全確保とリスクマ ネジメント、介護職の安全) マナー(利用者宅を訪問するときの心構え、行ってはいけないこと、 言葉使い、身だしなみ) ※ 市が指定する研修以外にも、各事業者で日頃からの指導等を行ってくだ さい。 基 準 訪問型サービスA 【基準緩和】 ⇒ 現行どおり 介護福祉士、実務者研修修了者、介護職員 初任者研修課程修了者 (3)サービス提供責任者 の資格 人 員 (4)サービス提供責任者 数 常勤の訪問介護員等のうち、利用者40人 に1人以上(非常勤職員及び他事業所との兼 務可) 【説明】. 指定訪問介護及び現行訪問型サービスと同一の事業所において一体的に運営する場合、 サービス提供責任者は、指定訪問介護及び現行訪問型サービス(旧来の介護予防訪問介 護)の基準の範囲内で、兼務することが可能です。その場合、訪問型サービスAの利用者 1人を指定訪問介護及び現行訪問型サービスの利用者1人とみなして計算してください。 【基準緩和】 ・1人(非常勤も可) ・兼務可 (5)管理者 ①介護福祉士 ②実務者研修修了者 ③3年以上の経験を有する初任者研修修了者 【説明】 実務経験の要否については、介護福祉士、実務者研修修了者は不要。介護職員初任者研 修課程修了者の実務経験の要否については3年以上(かつ540日以上)介護等の業務に 従事したもの。(介護職員基礎研修課程、訪問介護に関する1級課程、2級課程を修了し た者については、初任者研修課程を修了した者とみなします。ただし、介護職員基礎研修 課程修了者及び1級課程修了者がサービス提供責任者となる場合については、実務経験は 要件とされません。) 【基準緩和】 1人以上必要数(サービスが賄える人 数) 1 【参考】現行訪問型サービス ・常勤1人 ・専従。ただし、支障のない場合、兼務可。 【説明】 管理者は、以下の場合で、他の職務を兼ねることができます。 ① 当該サービス事業の従業者(サービス提供責任者、従事者)としての職務に従事する場合 ② 当該サービス事業所と同一敷地内にある他の事業所、施設等の職務(※)に従事する場合で あって、特に当該サービス事業の管理業務に支障がないと認められる場合(※同一の事業者の併設 する事業所等に限る。)なお、管理者は、常勤である必要は、ありません。 (2)設備 基準の緩和はありません。 (3)運営 運営について、緩和する基準は次のとおりです。その他の基準については現 行訪問型サービスの基準と同様です。 基 3 運 営 準 訪問型サービスA 【参考】現行訪問型サービス 【基準緩和】 当該利用申込者に係る介護予防支 当該利用申込者に係る介護予防支援事業者 援事業者への連絡、適当な他の指定介 への連絡、報告を行い、その他の必要な措置を 護予防訪問介護事業者等の紹介その他 速やかに講じる。 の必要な措置を速やかに講じる。 (8)サービス提供困難時の対応 【説明】 利用申込者に対し、自ら適切な訪問型サービスを提供することが困難であると認め た場合は、当該利用申込者に係る介護予防支援事業者への連絡、その他必要な措置を速 やかに講じてください。 要支援認定を受けていない利用申 【基準緩和】 込者は、要支援認定の申請有無を確認 不要 し、申請がない場合は、利用申込者の 意思を踏まえて必要な援助を行う。 (10)要支援認定の申請に係る援助 【説明】 要支援認定を受けていない利用申込者については、地域包括支援センター又は指定 居宅介護支援事業者を紹介してください。 【基準緩和】 介護予防支援事業者との密接な連携に努め る。 介護予防支援事業者その他保健医 療サービス又は福祉サービスを提供す る者との密接な連携に努める。 (12)介護予防支援事業者等との連 【説明】 携 本事業は、生活援助となることから、サービス提供中に、その他保健医療サービス 又は福祉サービスの提供が必要と思われる場合に備えて、担当の介護支援専門員と速や かに連絡が取れる体制を整えてください。 (4)効果的な支援の方法に関する基準 訪問型サービスAは、介護予防ケアプランに基づき提供されます。 基 準 【参考】現行訪問型サービス 【基準緩和】 2号3号4号5号6号11号は不要。それ以外の号は準拠。 9号の報告・モニタリングは3ヶ月に1回。 すべて適用 【基準追加】 サービス利用は、1回1時間程度、訪問型サービスAⅠは週1回、 訪問型サービスAⅡは週2回、訪問型サービスAⅢは週3回。 【説明】 訪問型サービスAは、介護予防ケアプランに基づき、利用者が日常生活を営むのに必要な支援を行 うものです。サービス提供の従事者として、無資格者を想定していることから、介護予防訪問計画の 作成等は不要とします。 4 効 果 的 な 支 援 の 方 法 に 関 す る 基 準 訪問型サービスA (2)具体的取扱方針 基準緩和後の具体的取扱方針は、次のとおりとなります。 ○ サービスの利用は、1回1時間程度、訪問型サービスAⅠは週1回、訪問型サービスAⅡは週2 回、訪問型サービスAⅢは週3回とします。 ○ 指定介護予防訪問介護の提供に当たっては、主治の医師又は歯科医師からの情報伝達やサービス 担当者会議を通じる等の適切な方法により、利用者の心身の状況、その置かれている環境等利用者 の日常生活全般の状況の的確な把握を行うものとする。 ○ 指定介護予防訪問介護の提供に当たっては、懇切丁寧に行うことを旨とし、利用者又はその家族 に対し、サービスの提供方法等について、理解しやすいように説明を行うものとする。 ○ 指定介護予防訪問介護の提供に当たっては、介護技術の進歩に対応し、適切な介護技術をもって サービスの提供を行うものとする。 ○ サービス提供責任者は、サービスの提供の開始時から、3月に1回は、当該介護予防ケアマネジ メントに係る利用者の状態、当該利用者に対するサービスの提供状況等について、当該サービスの 提供に係る介護予防ケアマネジメントを作成した指定介護予防支援事業者に報告するとともに、 サービスの提供を行う期間が終了するまでに、少なくとも一回は、当該介護予防ケアマネジメント に基づくサービス提供の実施状況の把握(以下この条において「モニタリング」という。)を行うもの とする。 ○ サービス提供責任者は、モニタリングの結果を記録し、当該記録を当該サービスの提供に係る介 護予防ケアマネジメントを作成した指定介護予防支援事業者に報告しなければならない。 4.報酬に関する基準 【サービス利用】1回1時間程度 ・(訪問型Ⅰ)週1回・(訪問型Ⅱ)週2回・(訪問型Ⅲ)週3回 ※地域区分7級地 1単位=10.21円/単位で計算 訪問型サービスA 指定報酬単価 (月額) 単位 単価 支払い方法 算定の考え方 (訪問型Ⅰ) 990単位 (訪問型Ⅱ) (訪問型Ⅲ) 2970単位 1,980単位 (訪問型Ⅰ)10,107円 (訪問型Ⅱ)20,215円 (訪問型Ⅲ) 30,323円 月額包括単価 1年(365日)÷12ヶ月÷7日(1週間)=4.4週 (4.345週) 介護報酬単価の生活援助45分以上 225単位 225(単位)×4.4(週)=990単位 週1回(週2回の場合は単純に2倍、週3回の場合は単純に3倍) 報酬単価についての考え方 (1) 加算は付きません。 (2) 総合事業の報酬単価は、市町村の判断により、国が示す基本単価=10円の単 価を用いることもできますが、本市では、平成24年度からに導入されている人 件費割合を追加した単価である現行の10.21円を用いることとします。 5.今後のスケジュール 10月1日 基準緩和訪問型サービス開始 10月下旬 従事者研修(第1回) 事業対象者・利用の流れについて 事業対象者 要支援認定等を受け、日常生活において生 活援助サービスが必要な方。ただし、以下の ものは除く。 ・認知機能の低下等により日常生活に支障が ある症状や行動を伴う者 ・心身の状態が変化しやすく、身体介護を 必要とする者 利用の流れ 利用までの流れは、現行相当の訪問型サー ビスと 同様。 アセスメントにより必要性を確認後、ケア プラン原案を作成し、サービス担当者会議を 経て決定する。 介護予防ケアマネジメント • 新規や更新プラン作成時、またはモニタリング時 に現行相当の訪問型サービスと訪問型Aの説明をす る 【現行との違い】 ・指定事業所に雇用され、市が行う研修の 修了者がサービス提供従事者となる場合が ある ・サービス内容は生活援助のみ (身体介護は行わない) ・利用者負担が少ない *サービス事業所一覧については、市ホームページに 掲載予定 介護予防ケアマネジメント • 訪問型サービスが2種類あることを理解 した上で、どちらのサービスが利用者の 自立支援に適しているかを利用者や家族 と一緒に考え、ケアプランに位置づける。 • ケアプランに記入するサービス名 伊勢崎市総合事業サービスコードの 「サービス内容略称」を記入 (例)訪問型サービスAⅠ 介護予防ケアマネジメント 【留意点】 • 実際のサービス提供者がヘルパーの資格を 持たない市の研修修了者の場合がある • 訪問介護計画をたてない ・プランの支援内容をより具体的に入れる ・担当者会議で、自立への方向性や支援内容 等をより詳細に確認する 各地域包括支援センター、利用者との契約取り直 しについて 訪問型サービスAの開始により 「介護予防サービス計画作成業務・介護予防ケ アマネジメント委託契約書」の様式に変更はあ りません。契約の取り直し等の必要はありませ ん。 「指定介護予防支援・介護予防ケアマネジメン ト重要事項説明書」及び「 介護予防支援・介護 予防ケアマネジメント利用(変更)申込書」の 様式に変更はありません。それぞれ取り直しの 必要はありません。 ~ メモ ~ 給付管理について 介護報酬の概要 【サービス単価等の設定について】 第1号事業支給費の額(サービス単価)については、厚生労働省令 により、市町村において、国が定める額(予防給付の単価)を上限と して、個別の額(サービス単価)を定めることとする。 訪問型サービスAの単価については、別紙サービスコード表を参照。 利用者負担割合については、所得段階に応じて1割、2割負担を設 定。介護保険料滞納による給付制限(3割負担)についても設定す る。 【訪問型サービスA 単位基準】 指定事業所(新たに市の指定を受けた 事業所) サービス コード 単位数単価 地域区分 訪問型サービスAⅠ~Ⅲ A3 10.21 7級地 ※サービスコード表及びCSV(事業者取込用)については、伊勢崎市の ホームページに掲載しています。 訪問型サービスAにおける給付管理の概要 【要支援認定者の場合】 要支援者が総合事業を利用する場合は、給付に残されたサービスを利 用しつつ、総合事業のサービス(指定事業者のサービス)を利用する ケースも想定されることから、予防給付の区分支給限度額の範囲内で、 給付と事業を一体的に給付管理する。訪問型サービスAについても同様。 【基本チェックリストのみで事業対象者になった方】 総合事業の給付管理については、指定事業者によるサービスを利用す る場合のみ行う。その際は、予防給付の要支援1の限度額を目安とする。 限度額は、要支援1と同様とする(5,003単位)。 →訪問型サービスAについては週1回~週2回の利用が目安となる。 利用サービス № 利用者 予防給付 総合事業 給付管 理票の 提出 給付管理票に記載す るサービス ○ ○ ○ ○ 介護予防サービス及び 地域密着型介護予防 サービスのうち限度額 管理対象サービス 介護予防支援費/ 介護予防ケアマネジメン ト費 (※1) 1 2 要支援者 3 4 事業 対象者 ○ ○ ○ ○ ○ ※1 訪問型サービスAを含む。 ※2 例外的に国保連へ委託可能。 ※3 基幹型地域包括支援センター 介護予防サービス及び地域密 着型介護予防サービスのうち 限度額管理対象サービス 総合事業サービスのうち 限度額管理対象サービス 介護予防支援費 (国保連へ請求) 介護予防支援費 (国保連へ請求) 総合事業サービスのう ち限度額管理対象サー ビス 介護予防 ケアマネジメント費 (国保連へ請求)※2 総合事業サービスのう ち限度額管理対象サー ビス 介護予防 ケアマネジメント費 (保険者へ請求) ※3 訪問型サービスAにおける給付管理の留意点 【利用者負担割合について】 訪問型サービスAで使用する「A3」のサービスコード については、国民健康保険団体連合会で各サービスコード の負担割合の審査は行わない。 受給者異動連絡票情報と自動的に突合しないため、利用 者の負担割合に応じて、サービスコードを選択する必要 がある(サービスコード表参照)。 1割、2割負担については、各利用者の負担割合証を確 認する。介護保険料滞納による給付制限(3割負担)に ついては、負担割合証に記載されないため、介護保険証 を確認する。 メモ 事業所指定申請について 指定申請について • 平成28 年10月から、訪問型サービスAの実 施を希望される事業者は、新たに指定申請をす る必要がある。 指定の様式は、今後ホームページに掲載予定。 問合せは、市地域包括支援センターへ。 ※ 事前に参画の意思を示した事業者へは事前に電 話連絡を行います。 ※介護予防・日常生活支援総合事業指定事業者指定申請書 様式
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