大豆の初期および開花期の生育に及ぼ女耕盤の影響

大豆の初期および開花期の生育に及ぼ女耕盤の影響
試験のねらい
田畑輸換による作付体系において、耕盤の存在が基幹作物としての大豆に及ぼす影響が問題と
なる。そこで耕盤硬度と、作土深が過乾および過湿条件における大豆の生育収量に及ぼす影響を
検討した。
2 試験の方法
(1)実施圃場 場内水田(厚層多腐植質多湿黒ボク土 1区12㎡ 2連制)
(2)処理内容
耕盤位置を10∼20㎝に想定し硬度を貫入抵抗値で15,17,25㎏■c壷、作土深を10,13,18㎝
の各水準に設定した。対照は作土深を20㎝とし、耕盤は作成しなかった。
1)遇乾条件 ①播種前日20㎜の降雨後20日間降雨無し
②7々24日20坤g降雨後孕pから8月ヱ4日ま下降雨秤.し
2)過湿条件 ③ 播種後1日おきに10mの降雨が10回
④7月25日以降1日おきに10mの降雨10回
(3)耕種概要 基肥施肥(6月25日)N−P・OドK・O:0.2−0.8−0.8㎏/a
播・種 6月28日、栽植密度60x9㎝、晶種’スズユタカ
収穫 ユ0月ユ7日
・試験の結予お半」碑秦二
仙 初期生育において過湿秦件では、’耕盤硬度が大きいほと癌湿程度余強くなり’、’作土が浅い区
は生育が劣った(図一1,3)。L
(2)開花期の遇乾条件では耕盤凌度如大きい圃場は急激な白Fの上昇があり耕盤凌度の大きいほ
ど、・また作土深の浅いほど落花割合が多く減収した(図一2,4)。
(3)開花期の過湿条件では気温の高い時期に当たり、大豆の蒸散量も増大し水分要求量が多いた
めか収量に与える影響は小さかった。
(4)終了の根の分布状況ぽ、耕盤硬度17㎏/c壷区まででは差はなかっだが、25kg/c逓区そは散在
する程度で差が明瞭であった。
以上のことから貫入抵抗値が17kg■c㎡以下で、作土深が13㎝以上であれば耕盤が大豆の生育に
及ぼす影響は小さいものと推測される。
4.試験結果の要約
耕盤硬度が大きいほど揮湿および過乾の程度が大きく、耕盤の上部破砕による生育収量に及ぼ
す影響は大であったgまた、透水性の率い腐植質多湿黒ボク土では耕盤硬度が17㎏イc逓以下で作
土深が13㎝以上であれば耕盤破砕の必要は無いと考えられた。
(担当者土壌肥料部小林靖夫)
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主茎節数(7■18,
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4臼m2
\
1.7
処理③
測定拉置 20c日
15ク ◎
\▲
習ク.\
◎ o pF
1.5
作土深
図一2 親塵≡硬』奏易頸収量
4㎏/c{2
pF
10 13 18
作土深
作土深
図一1 耕盤硬度別初期生胃
1,7
’・25甲
工0 13 18㎝
10 13 15 186π
一作土深
▲’ O‘.η。
! 』一25一。
▲一‘25・・
10 13 15 18Cπ
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21
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0・一η午
処理③ ●
1.5
測定位置 10c日
\
●
\●1
ユー3
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●
\
24681012ユ416
処理経過8数
2 4
6 8 10 上2
且4 16
処理径過目敷
図一3 生育初期の過湿条件における硬度別土壌p Fの愛化
●25k91om2
処理②
含則定位置 10c藺
処理②
17・
15÷
22
♂.
pF
●
頷蛎董位;冒 20c匝
4チ
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(
20
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4・
17〃
●
・ 25ク
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▲
1,8
●
1£
2 4
8 10 12
ユ4 16 18目 2 4 6 8 ユ0 ’
障繭菱養の完菱過8数
降雨後の経過8敏
図一4 開花期の過乾条件における硬魔別土壌p Fの変化
一46一
14
16 18目