赤野井湾は、わたしたちの一番身近な水辺 外来植物の侵略 枯れた蓮でヘドロ化した湖底 多くの問題を抱えているけれど 次の世代には美しい水辺を残したい 「夢・びわ湖」は「夢」を叶えるために活動しています 赤野井湾ヨシ原(丸内は淡水真珠のイメージ) る赤野井湾にパールの夢を… 水環境改善への挑戦 夢・びわ湖(市民活動団体) イケチョウガイの計測 母貝について指導する浜井さん これがイケチョウガイです 寒風の中、計測を終えた イケチョウガイ成貝を赤 野井湾に戻しました 広報もりやま 平成27年(2015年)2月15日号 Moriyama Tenkomori! 6 10 きよ ひさ 24 つじ がいとうまく Moriyama Tenkomori! 地道な活動を楽しく続けていきた いと思います」と話していました。 い 12 外来植物の除去 60 湖岸の清掃活動 から成貝 枚、稚貝 枚をいただ いて、赤野井湾のヨシ原、真珠養 殖棚跡のそば、ハス群生地の3ヵ 所に沈めました。7月、最初の成 育観察調査の時、同団体は「イケ チョウガイが生きているだろう か」と不安を覚えながら湖底のイ ケ チ ョ ウ ガ イ を 引 き 上 げ ま し た。 生きて、成長した貝を見た時は「こ の赤野井湾で生物は生きられるん だ」という感激でいっぱいでした。 月に ㎝以上に成長した貝に真 珠の素となる外套膜を入れる作業 オ(ペ を)施しました。真珠ができ るまでさらに3年。その間も貝の 成長を見守り、新しい稚貝の成育 観察もしていきます。継続的な息 の長い活動になります。夢・びわ 湖代表の辻 ひとみさんは「人にも 生物にも住みやすい環境を取り戻 したい」と夢を語っていました。 広報もりやま 平成27年(2015年)2月15日号 7 イケチョウガイの生育調査 水質改善への輝く一歩 はま 40 15 水質・環境の調査 イケチョウガイは殻が最大で ㎝ 超 に も な る 大 型 の 2 枚 貝 で、 淡水真珠の母貝として珍重されま す。かつては赤野井湾でも真珠の 養殖が盛んでした。 同 団 体 は、 水 質 浄 化 の 作 用 が ある2枚貝で、淡水真珠の母貝と なるイケチョウガイを、赤野井湾 で育てたいという思いから、1年 ほ ど 前 に 勉 強 を は じ め ま し た が、 周囲からは、「琵琶湖では育たん」 と口を揃えて言われました。 し か し、 同 団 体 が 諦 め き れ ず にいたところ、市内の木浜内湖で 真珠養殖場を営む浜井 清久さん に出会い、協力を得ることができ ま し た。 浜 井 さ ん は こ の 道 年、 イケチョウガイを卵から育て「ビ ワパール」を養殖しています。 昨 年 5 月、 同 団 体 は 浜 井 さ ん 20 よみがえ 湖」の活動は、もうすぐ 年の節 目を迎えます。メンバーらは「成 果が見えにくい、地道で目立たな い環境活動ですが、同じ夢を持ち、 助け合える仲間がいます。赤野井 湾が汚れたのは私たち人間の責任。 次の世代に少しでも美しい水辺を 残 せ る よ う、 こ れ か ら も 仲 間 と、 浜井さん(左)と「夢・びわ湖」の皆さん 「きれいな水辺を取り戻したい」 赤野井湾を中心に夢叶える活動 水 環 境 改 善 に「 私 た ち は 何 が できるか」を求めて活動してきた 市民活動団体の「夢・びわ湖」は、 人の暮らしに一番身近な水辺だか らこそ、琵琶湖の水質悪化が顕著 に 見 え る 赤 野 井 湾 を 拠 点 と し て、 定期的な水質調査、環境調査、生 物調査などの活動を行っています。 地道な活動の積み重ねを赤野井湾 実情のデータとして守山市などに 提供することもありました。多く の人に赤野井湾の現状や琵琶湖に 関心を持ってもらおうと、夏には 「 お や お や? ビ ッ ク リ! な る ほ ど 体 験 」( 守 山 市 市 民 提 案 型 ま ち づ くり支援事業)も実施しています。 赤野井湾再生プロジェクトの 事務局として、自治会や環境団体、 漁協などと協力、連携して外来植 物の除去や勉強会などの環境活動 にも関わっています。 平成 年に発足した「夢・びわ 17
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