参考資料(PDF:144.1KB)

参考資料1
番号制度の概要
1 番号制度の目的
公平な税負担と適正な社会保障給付等の確保
番号制度の目的は、正確な所得把握や真に手を差し伸べるべき弱者の把握を容易にし、
行政分野の公平な税負担と適正な社会保障給付等を確保することです。
この制度では、国民一人一人に個人番号が付番されます。この個人番号を基に各行政機
関が情報連携することで、複数の行政機関に存在する個人情報が同一人の情報であること
を確認できるようになります。これにより、申請手続の簡素化や確実な本人確認を実現さ
せ、行政サービスの適正化を加速させるねらいがあります。
2 個人番号が利用される事務分野
番号法による利用範囲の限定
個人番号を利用することができる事務は、番号法において厳格に限定されています。主
な事務分野は、
「社会保障」
、「税」及び「防災」で、利用開始は平成28年1月からとなっ
ています。
<個人番号を利用する事務の一例>
年金事務、生活保護事務、障がい福祉事務、児童手当事務、医療保険事務、介護保険事
務、地方税事務、被災者台帳作成事務 等
3 メリット
各種手続に必要な書類の一部が不要に
平成29年7月からは、上記2に示すような事務について、国と地方公共団体間及び地
方公共団体同士の間で情報連携が開始されます。これにより、例えば、他市から転入され
た市民が所得要件のある申請を行う場合、これまでは申請書に前住所地の市区町村が発行
する税証明の添付が必要でしたが、市区町村間の情報連携によって当該税証明が不要にな
るといった利点があります。
4 個人情報保護
特定個人情報(個人番号にひも付く個人情報)の保護
番号法は、個人番号をその内容に含む個人情報を「特定個人情報」として位置付け、そ
の取扱いについて、一般の個人情報よりも厳しく制限しています。
そのため、地方公共団体は、番号法における制限規定の趣旨を考慮し、既存の個人情報
保護制度の見直しを行わなければなりません。
参考資料2
個人情報保護法制と制度改正(概要)
◆
番号法は、従来の法体系の中におい
て「特別法」の位置付けとなります。
◆ 番号法は、関連3法で規定する個人
情報の制限規定を読み替え、特定個人
情報に係る制限を厳格化しています。
基本法
個人情報保護法
(基本法部分)
⇒さらに、
番号法第31条では、地方公共団体
の個人情報保護制度においても、番号
法の趣旨を踏まえ、必要な措置(特定
個人情報の取扱いの厳格化)を講じる
ことを求めています。
対象:官民全体
高槻市
行政機関
独立行政法人等
個人情報保護法
個人情報保護条例
個人情報保護法
個人情報保護法
(一般法部分)
対象:高槻市
対象:国の機関(省庁)
対象:独立行政法人等
番号法
一般法
対象:民間企業
◆3法に対する特別の規定
(特定個人情報の取扱いを厳格化)
【今回の改正に係る部分】
番号法の趣旨に則り、条例においても特定個人情報の取扱いを厳格化します。
特別法
参考資料3
特定個人情報に関する取扱いの厳格化
番号法の趣旨を踏まえ、高槻市個人情報保護条例(以下「条例」という。
)における個人情報の取扱いに係る規定を見
直し、特定個人情報については、より厳しい制限規定を設けることとします。具体的には、以下のとおりです。
①
定義の整理
条例が規定する個人情報の範囲と番号法が規定する特定個人情報の範囲に不整合が生じるため、個人情報の範囲の中に
特定個人情報を位置付けることとする。
② 収集の制限
本人外収集をすることができる個人情報から特定個人情報を除き、番号法との整合性を図る。
③ 目的外利用・提供
特定個人情報の目的外利用については、「人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同
意があり、又は本人の同意を得ることが困難であるとき」に限定する番号法の趣旨に則して制限することとし、情報提供
等の記録(アクセスログ)の目的外利用を禁止することとする。また、外部提供をすることができる個人情報から特定個
人情報を除き、番号法との整合性を図る。
④ 開示等請求
特定個人情報に対する開示、訂正、削除及び中止の請求を認めることとし、削除及び中止の請求に係る請求事由を追加
する。ただし、情報提供等の記録に係る削除及び中止の請求は認めないこととする。
⑤ 訂正通知
本人からの訂正請求に基づき、特定個人情報(情報提供等の記録を含む。)を訂正した場合は、関係機関に対して訂正
した旨を通知することとする。
⑥ 他制度との調整
特定個人情報については、他制度において開示の請求が認められる場合であっても、条例に基づく開示の請求を重ねて
認めることとする。