2015/2/12作成

*グローバル投資環境
No.892*
ご参考資料
髙木証券投資情報部
インド10-12月期GDP
~基準年変更で判断難しいが好調さ続く見込み
2015年2月12日作成
*
今月9日、10-12月期のGDP成長率は前年同期比+7.5% ▼GDP成長率(前年同期比,%)
2012年度
2013年度
2014年度
2015年度
と発表された。基準となる年を2004-5年から2011-12年
旧基準 新基準 旧
新 旧
新
旧
へ変更しており、2014年1-3月期の成長率は旧基準の
4-6月期 +4.5%
+4.7% - +5.7% +6.5%
+5.7%から新基準では+6.5%、同様に4-6月期は+5.3%から
7-9月期 +4.6%
+5.2% - +5.3% +8.2%
+8.2%へ大幅に修正している。
10-12月期 +4.4%
+4.6% - +7.5%
1-3月期 +4.4%
+4.6% *今月3日の金融政策会合では、旧基準での成長率を
2013年度+4.7%に対し、2014年度[4月~翌3月]予想を
通 年 +4.5% +5.1% +4.7% +6.9% +5.5% +7.4%
+6.5%
+5.5%、2015年度予想を+6.5%と見込んでいた。
※年度は4月~翌年3月。旧基準は2004-05年、
新基準は2011-12年を基準年としている。
*今回の基準改定は実態経済をどの程度反映できているか
注意深く受け止める必要があり、その水準に対する判断は
▼政策金利及びインフレ率(前年同月比,%)
難しい。しかしながら、新基準、旧基準ともに2014年度の成
レポレート
長率は前年から加速する見通しであることから、経済は拡大
(政策金利)7.75%
方向にあると思われる。
*10-12月期GDPの主な押し上げ要因は、政府支出の大
期間:2013年4月 消費者物価
幅な増加である。今後もモディ政権が政治・経済改革を持
~2015年2月9日 12月+5.0%
続し、インフラ投資や製造業への支援を進めることで、経済
を牽引していくことが期待される。
▼鉱工業生産(前年比,%)
11月
次回の金融政策会合は4月初旬に予定している。インフレ
+3.8%
が落ち着きを見せているため、経済指標次第では臨時の会
合を開催し、追加金融緩和について見当される余地もある
と思われる(グローバル投資環境No884)。
*株価(SENSEX指数)は1月末に史上最高値を更新後、バ
▼製造業・非製造業景況感
リュエーションが高いことからも調整局面にある。通貨インド
12月
ルピーは、引き続き経常収支、財政収支の改善が期待され
製造業
52.9
るようであれば、堅調さが持続するだろう。
▼支出項目別
GDP成長率
(前年同期比,
,新基準)
2014年度
民間消費支出
政府消費支出
総固定資本形成
在庫変動
輸出
輸入
非製造業
12月52.4
4-6月期 7-9月期 10-12月期
4.3%
8.7%
3.5%
-2.0%
5.8%
31.7%
7.7%
2.8%
1.6%
3.4%
2.7%
1.4%
9.3%
-3.8%
-2.8%
-3.6%
1.2%
1.1%
▼為替推移
(インド
ルピー)
(円)
▼株価推移
↑対米ドル(右軸)
(SENSEX30)
ルピー高
期間:2014年6月
~2015年2月6日
↑対円(左軸)
期間:2014年6月~2015年2月6日
(インド統計局及び中央銀行、Bloombergのデータより髙木証券作成)
(文責:佐野) 1/1
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