西消防団だより(平成26年冬号)

平成26年2月、西消防署構内にお
いて、本物の乗用車を2台使用した、
事故車両からの救助救出訓練を実施し
ました。
今年で3回目となったこの訓練は、
国道一号線など幹線道路を抱える私た
ちの街・西区の立地を踏まえ、大型地
震など同時多発災害時に消防団でも対
応が出来ないかという団員の声から生
まれました。
車両内部には要救助者に見立てたダ
ミー人形がおり、如何に迅速かつ安全
に救助するか、が課題となっています。
訓練は無線による出場指令から始ま
り、想定の内容は当日その場に立つま
で明かされないため、実際の災害と同
様、現場での判断と行動を求められる
ものですが、今回は夜間かつ陥没した
道路での車両同士の事故という想定が
付与され、灯光器や自己確保用ロープ
の用意など次々と指示が飛び、緊張感
が漂いました。
各隊は隊長の指示のもと、二次災害
防止に最大限の留意をしながら、意識
︵※次ページに続く︶
現場の状況に合わせた資機材を用意していく
最初に資機材の説明や取扱い訓練を受ける
ダミー人形は心肺停止の要救助者役となる
西消防団だより<第6号> 平成26年12月
事故車両からの救助救出訓練と同日
の午後は、解体予定の旧・神奈川県立
がんセンターの建物を使用した、震災
対策の総合的な訓練を行いました。
この訓練は瀬谷消防団との合同での
実施で、雪のまだ残る中、横浜消防特
別高度救助隊︵SR︶ ほか公設消防隊
の方々から、大震災時の消防団活動に
必要となる様々な知識・技術を学びま
した。
普段目にすることのできない建物内
防災センターほか、このような建物の
屋内外にある各種設備などについてと
ても詳しく知ることが出来る貴重な機
会のため、団員たちはいつにも増して
真剣な表情となっていました。
西消防団だよりも今回で第六号と
なりました。
これだけの内容を紹介できる消防
団活動が出来るのも、各団員の尽力
とそのご家族の皆さんのご理解ご協
力あってこそです。心より感謝申し
上げます。
西消防団は平成26年10月1日
現在、定数が230名の中、実員数
230名であり、市内20消防団で
唯一、充足率100%を3年間維持
しています。そして、女性の更なる
社会進出が求められる中、実に85
名もの女性消防団員が消防団活動に
従事しています。
2
団長
原口幸多夫
︵※前ページより続き︶
不明・心肺停止想定のダミー人形ほか、
数名の要救助者役を救出することに全
力を傾けました。
総務省消防庁から貸与された救助資機
材なども使用し、現場の安全を確保し
つつ無線で状況を団本部に伝えながら、
頸椎保護のためのネックカラーを使用
して要救助者のその後の社会復帰に配
慮をして車両内から要救助者を救出し
ました。
増強要請や仮救護所設置など、ひと
たび大きな災害が起きた時には必要と
なるだろう様々な要素を身に着け確認
できる訓練の為、活動終了時の団員の
気持ちはとても充実したものでした。
連結送水管送水口について説明を受ける団員たち
各種制御盤の並ぶ建物内防災センター
西消防圏だより<第6号> 平成26年12月
オフィス街や繁華街、病院や学校と
いった建物も多い西区では、震災の時
に鉄筋コンクリート造りの建物倒壊も
起きると予想されるため、地域を守る
また、時間の関係上全参加団員では
ありませんでしたが、女性も含めた数
名の団員が、エンジンカッター・スト
ライカー・手動式油圧カッターなどの
救助資機材を使用して、実際の鉄筋コ
ンクリート造の建物の床に開口部を作
る訓練も行いました。
コンクリートも切れるエンジンカッター
滑りやすい賓機材はロープで確保して使用
消防団として、このような訓練が出来
たことに大きな意義を感じました。
活動訓練等の終了後には、建物火災
の現場でも目にすることの多い大型プ
ロアーとウオーターカッターを装備し
た特別高度工作車など、SR配置車両
の役割や性能などについての解説を受
けられ、災害現場活動についての理解
を深めることが出来ました。
7月、戸塚区にある横浜市消防局消
防訓練センターにて、風水害対策水難
救助訓練を行いました。
※プールに使用している塩素により活
動服が変色・損傷するのを防止するた
め、旧活動服を着用している画像があ
ります。
西区は江戸時代のからの埋め立て地
など低地も多く、横浜港に面し、河川・
運河も区内を流れているため、台風や
高潮、津波など水害への対応力が消防
団に求められており、このような訓練
を毎年実施しています。
︵※次ページに続く︶
また、署長をはじめとした消防署
員の皆様にも、訓練のみならずパワ
ハラやセクハラ対策や個人情報保護
といった多岐にわたっての研修を行
っていただいております。
今後も、男女共同参画により皆で
力を合わせて協力しながら、明るく
元気に訓練・研修・教育等を行い、
西区民の安全・安心な暮らしを守る
為に日夜全力で減災に努めます。
◆ ◆
平成26年も、西消防団は都市型
消防団としてのステップアップをは
かるべく、団員からの声を反映した
様々な災害対応訓練や教育、研修等
を多岐に渡り実施しました。
ここ数年の、地域特性を踏まえた
訓練・教育の積み重ねにより、各団
員が ﹃自らの地域は自らで守る﹄ と
いう消防団員としての自覚、意識を
より高く持つようになったと感じて
います。
今年は公設消防隊と連携した訓練
も回数が増え、署団の顔の見える関
係が火災等の災害活動の場で効果を
﹁
3
油圧式カッターで鉄筋を切断
西消防団だより<第6号> 平成26年12月
形式で各分団ごとに隊を編成し実施、
指の挟みこみ等にも注意しながら、し
っかりと声を出して進めていきました。
救命ボートの組立を学んだ後は、西
消防団に貸与されている救命ボートも
合わせ、プールにて漕艇訓練を行いま
した。
ロープのついた浮環を、要救助者が
つかまり易いように投入し、岸まで引
き寄せる訓練も実施しました。
\
また、今回は西消防団で購入・貸与
されたバックボード︵浮力を持つ、全
身脊髄固定器具︶を活用して、水難事
故で溺れた要求助者の救助方法や搬送
要領を消防職員の指導のもとで初めて
学びました。
発揮したと実感できた年でもありま
した。
これからも、基本を振り返りつつ
知識と技術を確実に身に着けるため
の基礎的な訓練と、実災害という千
差万別の現場において臨機応変に最
善の活動を自主的に行うための各種
訓練、それぞれを一年を通じて開催
予定です。無理をせず、しかし一人
でも多くの団員の参加をお願いしま
す。
今後も、地域全体の防災・減災力
向上の担い手であるという意識を持
ち、西消防署と西消防団が連携して、
信頼関係・団結力のある西消防団を
目指します。
◆ ◆
日頃、西区民の皆様には、消防団
活動にご理解ご協力を頂き、誠にあ
りがとうございます。
私たちの住む西区は、自然災害の
少ない、住みやすい場所だと地域の
方々の声をよく耳にします。しかし、
近年は突発的に発生する竜巻や集中
豪雨による建物の崩壊、河川の氾濫
4
︵※前ページより続き︶
4回目となる今回は、加賀町消防団
︵中区︶との合同訓練で、ボートの組立
や漕艇、浮環投入、救命胴衣を装着し
ての着衣泳など水難救助に関わる様々
な内容が折り込まれました。
ボートの組立は、総務省消防庁が定
めた消防救助操法の基準に則り、指揮
者と一∼四番員で行う救命ボート操法
ウエットスーツの着装を体験した女性団員たち
酉消防団だより<第6号> 平成26年12月
前回同様、 潜水士やダイビングの有
資格者が指導する、希望者へのアクア
ラングを使用したスクーバダイビング
体験も行いました。
水から出すと浮力が無くなり
重量がかかることを体感する
そして、厳重な安全管理のもと、今
回初の試みとなる、水深6.mの潜水塔
を利用した、救命胴衣を装着しての着
衣泳体験訓練を実施しました。
通常のプールよりも水深があること
で救命胴衣の浮力が印象に残り、今後
の風水害など水の関わる活動の際の安
全管理意識が高められました。
2名の有資格者が底からの安全管理をおこなう
その後、 プールにおいて救命ボート
を使った、 要救助者の対岸への搬送要
領の訓練を行いました。
これは、両岸へ張ったロープを辿り、
安全かつ確実に、そして迅速にボート
へ乗せた要救助者を移動させる為の訓
練ですが、ボートに乗せる際の配慮な
ど学ぶことが多々ありました。
例年になく濃い内容で、自分たちの
暮らす地域のすぐそばにある﹁水﹂ に
ついて深く考え、災害発生に向かう心
構えを強くする一日となりました。
など各地で大きな災害に見舞われて
います。それは我が西区においても
例外ではありません。
あの忌まわしい大津波を起こした
東日本大震災も3年が過ぎました。
今年は火山活動が頻繁に起こってい
ます。11月22日は最大震度6弱
を記録した長野県北部地震、そして、
いつ起きても不思議ではない南海ト
ラフ、首都直下型地震など、今まで
経験したことのない災害が来るかも
しれません。このような巨大地震が
起きれば西区内で40件以上の火災
が発生すると推定されています。今
年度は消防隊と連携して木造住宅密
集地域の消火訓練や救助救出訓練、
そして災害時に公設消防団が手薄の
時は消防団独自でも消火活動や救助
救出が出来るように頑張っています。
最近では町内会やマンション単位
での防災訓練、救命講習など消防団
に防災指導の依頼が多く、地域の方々
の防災意識の高さが感じ取れ、とても
いい傾向だと思っています。
消防団員の仕事として、火災現場
は元より地震対策訓練、地域の防災
指導、団員募集のための広報など、
様々な活動を行っております。活動
服姿の団員を見かけましたら、是非
お声をかけてください。そして消防
団活動にご協力頂ける方、入団をお
待ちしております。
∵◆/、◆/㌦◆㌧
5
長激しさ
ナ二義島
西消防団だより<第6号> 平成26年12月
駐停車車両や横断歩道の歩行者、自
転車への注意、乗車・下車誘導など昨
年までに積み重ねてきた内容に加え、
今回は震災によって交差点へ放置され
た車両や瓦礫などの想定も発生、各班
とも臨機応変に対応をしていました。
にて、西消防団は日頃の訓練や活動と
同様の男女混成隊による救助救出演技
を披露しました。
女性隊長が指揮をとる2隊により、
震災により倒壊した建物から安全確認
をしっつ要救助者の救出から搬送を行
うという内容で、救助資機材やバック
ボード等を活用し、心肺停止状態の要
救助者に見立てたダミー人形を、頚椎・
脊椎の保護を考えながら救出して搬送
するという演技は、都市型消防団にお
ける女性団員の有する可能性を他団に
も伝えられ、演技終了後は大きな拍手
が沸き起こりました。
また、他団の防災指導演技や活動報
告に刺激を受け、今後の西消防団の\
コメント
分団長
す
西消防団第一分団受持ち区域内は、
マンション、戸建ての居住区が多く、
狭い道路や山坂の地形を有した所で
第一分団分団長
藤田 吟子
ここ数年の度々の地震や、強風か
ら暴風、暴風雨と変化する天候、巨
大台風や豪雪を幾度と体験し、私た
ち消防団の訓練も少しずつ想定を高
めにした内容に変わってきています。
そして、これらの訓練には、公設
消防隊・職員の方々の惜しみないお
力添えがあることと、専門分野の知
識、技術を持った団員、経験者とし
ての諸注意をしてくれる団員、疲れ
ていないか怪我をしていないかと周
囲を気遣う団員、こんな素晴らしい
人達に恵まれているからこそ、訓練
に励むことが出来るのだと感謝とと
もに団員の方たちを誇りに思います。
人には向き、不向きはあります。
けれど、や、ゝずして、、出来ない、、と
決めつけず、好奇心、探究心を持ち、
知識を得た時は多くの味方を手に入
れ、事を成し得ることが出来ると信
じています。
6
1月、﹁KANTOモータースクール
︵横浜西口校︶﹂にて、災害出場の際に
必要となる緊急走行の訓練を、夜間に
実施しました。
昨年の同訓練と同様、災害情報配信
メールを受信、自班の受け持ち区域を
確認して出場区域であれば班単位にて
出場し、車載マイクを使用した交差点
進入時のアナウンス練習もしながら、
教習コースを何周も走行しました。
同1月、港南公会堂で開催された、
第一回横浜市女性消防団員技術交換会
交差点の放置車両に対応する団員たち
手前の団員は頸椎を保持、AEDを装着しつつバックボードの到着を待つ
西消防団だより<第6号> 平成26年12月
敷地内には無線の不感地帯もあり、
ホース延長や送水、救助活動の際に分
団本部との情報受伝達が困難な場合、
伝令を走らせるなど、実際の震災でも
十分起こりうる問題への対応も学ぶこ
とができました。
⑳●⑳●⑳
西消防団では、全分団合同で行う
大型訓練だけではなく、西区という
バリエーションに富んだ地形・地域
を守る消防団として、各分団の管轄
する地域の特性を考慮した分団毎の
訓練や教育にも力を注いでいます。
今号では、各分団訓練担当からの
コメントも添えて、そのような分団
ごとの訓練を一部紹介します。
第一分団では9月、消防局訓練セン
ターの震災対策訓練場で、浅間町特別
救助隊と連携した総合的な内容の震災
対策救助救出訓練を実施しました。
普段経験することのできない専門的な訓練施設を使用する
︵※次ページに続く︶
消防団に対する地域の期待も厚い
中、一人l人が ﹁自分は何をすれば、
しなければならないか﹂ を考え、入
団時の初心を忘れず、自分自身に納
得出来る団員でありたいと思います。
アU n [二以凹 m〓出 m [二郎 田圃〓凱屈 嗣二m
大規模地震発生時に、横浜市地震
被害想定では、西区内で44件の火
災が発生するとぎれています。
西区内及び第二分団管轄区域は、
木造住宅密集地域、道路狭院地域が
多く存在し、火災が発生した場合、
延焼拡大する危険性が非常に高くな
っていますが、西消防署で運用でき
る消防隊は最大で7隊・消防団の可
搬式ポンプ14台 ︵手押し車搭載含
む︶ 合計21隊 ︵台︶ です。
すべての火災への対応は、とても
困難です。そこで普段からの対策と
して、初期消火箱を設置している地
域に対して、放水等の訓練を案内・
指導しています。
初期消火箱を使用して消火栓から
放水を実施する要領は、消防団員で
あっても、新入団員または小型ポン
プ操法の経験の無い団員は、少し困
難かもしれませんが、勉強と訓練を
﹁
7
/ステップアップを意識できる、非常
に有意義な技術交換会となりました。
12月には、保土ヶ谷消防団と合同
で横浜市資源循環局保土ヶ谷工場にて、
震災を想定した木造住宅火災対策の遠
距離中継送水訓練および倒壊建物から
の救助救出訓練を実施しました。
両区とも急傾斜地区や道幅が狭い木
造住宅密集地域が多く、大型消防車両
の接近が出来ない事態を想定、水利か
ら伸ばしたホースを小型ポンプで中継
送水しての消火活動と、倒壊建物から
の救助救出を連続して行いました。
バックボードにはイモビライザーを装着
百三肖防匿だより<第6号> 平成26年12月
︵※前ページより続き︶
r も ﹂ T
r■ L
F ■卜 ﹁ L
L ■し︰.⊇︰二 こ/
重ねて、地域住民に必要性を痛感し
ていただき、指導しています。
誰もが最初は初心者です。先輩団
員や消防職員の指導による基本的な
訓練礼式をはじめ、消火訓練や資機
材取扱い訓練などを通して、徐々に
知識・技術を身に着けて、二分団全
員で地域住民に指導をしています。
近い将来、間違いなく大きな災害
は発生致します。
いつ起こっても対応出来るように、
地域防災指導を進めていきたいと思
います。また、日頃から、地域住民
とは連絡を密にし、頼りにされる存
在であるように、研修・訓練を怠ら
ないよう努力していきたいと思って
います。
L
8
先着消防隊のポンプ車から水利を採
るための訓練で、到着時にどのような
確認をするか、どのような事を伝える
必要があるか等、大災害だけではなく
通常の火災への対応力を増強する為の
ものでした。
この結果、 管内で発生した建物火災
でも訓練と同様に先着公設消防隊と連
携し放口から1線延長し極めて素早く、
かつ有効な放水活動が出来ました。
●第一分団訓練担当よりコメント
昨年にひき続き、 震災対策訓練場を
使用して行った地震訓練は各班長の\
都市型消防団に類する西消防団は
複雑な立地条件から、広範な対応力
を必要とされます。中でも水辺・木
造住宅密集地域・繁華街を抱える第
三分団は、多彩な訓練を実施してき
ました。
予想される災害に対し基本的な訓
練を重ねた上で効果測定を実施。地
域・自治会に協力を呼びかけ、河川、
一般公道、公園等を使用し実災害さ
ながらの訓練を複数回実施しました。
第三分団分団長
上村修三
全員の救助が終わった頃に津波警報
が発令、負傷者をつれて高所へ避難す
るという、総合的な訓練となりました。
また、第一分団では、火災現場を想
定した公設消防隊との連携放水訓練を
今年度に入り数回実施しました。
署のポンプ車から実際につなぐ LJひ 自足歩行不可能な負傷者の搬送
この訓練は、震度6強の地震が夜間
に発生、複数の建物が倒壊し要救助者
多数という想定で、本部からの指令を
受けての出場から最先着隊として指揮
本部の設営、救助救出活動や仮救護所
の設置なども含まれるものでした。
夜間想定のため、臭気や火煙ほか周
囲の安全確認ののち灯光器や2班配備
のバルーン照明で現場の活動環境を確
保して要救助者の検索を開始、3班配
備の特殊救助資機材等も使用し救出を
しました。
三景聖複
続々と仮救護所に運び込まれる負傷
者の程度判別や情報聞き取りから指揮
本部報告、応急処置も実施しました。
無線が届かない想定で伝達を
第1班班長
小島一之
町「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
搬送する足元にも瓦礫が
西消防団だより<第6号> 平成26年12月
要救助者の状態や搬送経路の状況に
合わせ、増強要請や担架、AEDなど
資機材が必要な場合は、無線で本部に
要請し、時々刻々と変化する災害現場
への対応力を義いました。
三轡』
︵※次ページに続く︶
閉鎖された場所での訓練は安全管
理上、非常に有利ですが、団員確保
の観点からも一般住民の目の前で行
う訓練は我々消防団員の意識向上・
集中力アップに大変有効です。
一方、救命講習では新ガイドライ
ンの導入で従来の救命の連鎖に﹃予
防﹄という ﹁輪﹂が追加されたこと
により、団員自身の健康管理に目を
向けられた事が大きいと思います。
また、女性団員の増加がもたらし
た効果は絶大で、男女の区別なく実
施する種々の訓練では、改めて﹃基
本訓練﹄ の重要性を気づかせて買い
ました。男性の被雇用団員が増える
中、女性団員の存在は注目すべきで
す。資機材の取扱いを理解・習得し、
安全管理を重視した取扱い指導が出
来れば、二人の女性団員が3人分の
活動︼ を可能にします。
平日昼間の男性不在時問に発生す
る大規模災害対応するには、女性団
員に頼らざるを得ない状況なのです。
﹃失敗は成功の元﹄と言われますが、
訓練においては大いに失敗し、たく
さんの成功を得ることを目標として
います。女性アスリートが注目され
るなか、﹃後方支援だけが任務ではな
い﹄ これが第三分団のコンセプトで
あり、協力事業所を含む都市型混成
消防団の在り方ではないでしょうか。
団員の高齢化が進むなか、夫婦・
親子の消防団一家も増えています。
世代交代の一つの方法かもしれませ
ん。環境変化め速いスピードに何と
かついて行こうと、努力の三分団で
す。
9
第二分団は11月、 西消防署を高齢
者施設と見立て、夜間の震災を想定し
た救助救出訓練を行いました。
現着後ただちに分団本部と仮救護所
を設営しバルーン照明設置、ホワイト
ボード等で活動隊の状況と情報を管理
しながら迅速に活動を開始しました。
無線で続々と入る状況報告はホワイトボード等にまと
その場で心肺蘇生法とAED装着を実施
/指示が迅速に団員に伝わり、日頃の
訓練の成果が十二分に出せたのではな
いかと思います。
各種大型訓練や署団連携放水訓練以
外にも、第一分団では災害時に対応す
る為、毎月第3日曜日に掃郡山公園に
て定例の総合訓練を実施しています。
内容としては訓練礼式を基本にホー
ス延長・結合・搬送・筒先要領、消火
栓開閉要領、ロープ結素など基礎的な
物の反復訓練はもとより、住宅密集地
の多い分団管内を意識した火災想定の
出場訓練、第3班に配置された総務省
消防庁貸与の特殊救助資機材を用いた
救出訓練など、実災害対策の応用発展
的なものまで様々です。
今後もいつ起こり得るかわからない
災害に対応するために、第一分団訓練
担当として、各団員一人一人が安全・
確実・敏速に実施できるよう、技術と
知識の向上を目指し、毎月訓練に励ん
でいきたいと思います。
人形含む要救助者役を
建物各所に配置
掃部(かもん)山総合訓練の様子
西消防団だより<第6号> 平成26年12月
︵※前ページより続き︶
建物の一部が倒壊して通行不可など
の想定も付与される中、10人以上を
救護所に搬送し、 訓練を完了しました
資機材の吊り上げ要領や確保方法な
どのレクチャーを受け、公設消防隊に
よる模範演技の後、団員が実際に高所
へ上り、作業を実施しました。
最後に消防署の脇を流れる河川に放
水して、この日の訓練を終了しました。
●第二分団訓練担当よりコメント
副分団長
このように年間を通して訓練し、毎
回少しずつ応用を利かせ、多様な放水
形態に対応できるようにしていきます。
和田康夫
災害現場でしか顔を合わせる機会が
少ない消防隊員と共に訓練できるのは
とても有意義であると感じています。
また、大地震発生時および火災時の
被害を最小限に抑えるため、消防隊と
消防団との実践的な連携訓練も行って
います。
火災現場に到着し、消防隊のポンプ
車から放水を開始する訓練では、どの
ポンプ車にホースを結合すればいいの
か、放水を始めたらどんなことをポン
プ車の機関員に伝えなければならない
のか等、消防隊の機関員や隊長から基
本的な活動要領や注意点を学びました。
実際の火災現場では消防隊の指揮の
もとで活動しますが、事前にそれを訓
練しておくことで、より円滑に消火活
動を行えるようになりました。
三分団は6月、浅間台みはらし台公
園にて公設消防隊との連携による中距
離送水訓練を実施しました。
1D
その後、続けて消防署敷地内の訓練
塔を使用した、 高所からの放水訓練を
行いました。
まず最初に、公設消防隊から自己確
保等ロープワークの指導を受けました。
コツや注意点も含む責重な内容でした。
ひとつひとつの手順をしっかりとこなしていく
西消防団だより <第6号> 平成26年12月
また10月には、 横浜駅西口繁華街
を流れる幸川を利用し、風水害対応隊
と浅間町特別救助隊による水難救助連
携訓練を実施し ました。
この訓練は、特別救助隊と連携して
河川に転落した要求助者を素早く安全
に救助する事を目標としたもので、要
救助者役を潜水士資格をもつ団員が担
当しました。
救出する方法や、浮環投入による救助
などを実際の河川で行いステップアッ
プを図ると同時に、衆目の中の訓練と
いう責重な経験となりました。
●第三分団練担当よりコメント
第三分団では分団本部が設置されて
いる浅間町消防出張所の特別救助隊員
から、実務経験に基づいた貴重なアド
バイスを受けることが出来ます。
分団独自で訓練計画を立て、大まか
な想定のみを下命し各班で最良と思わ
れる方法で完結する。狙いは﹁指揮能
力の向上﹂と、﹁団員から出たアイディ
ア﹂を折衝した小隊活動です。
災害現場はすべて同一ではなく毎回
状況が異なります。時間短縮・安全確
実を兼ねた訓練内容を活動隊自身にも
認識してもらうことで、大規模災害時
の二次被害が防げると思っています。
分団本部で計画した行動推移表は余
裕をもって作成していますが、想定通
りには進行しません。しかし、訓練終
了後の反省会を通じて、次回のレベル
アップした訓練に繋げられると信じて
います。同じ内容の訓練を繰り返し重
ねることも重要と思いますが、参加団
員の興味をくすぐるような内容も加味
して実災害に対応した訓練を実施して
いこうと考えています。
輪●轄●●
この他にも様々な全体または分団
での訓練や教育があり、年間を通じ
て災害対応力を育てています。
一日−
/この訓練は、震災等の大規模災害発
生時に横浜市水道局野毛山ポンプ場の
電源が喪失し、高区への排水がされな
くなったという想定でおこないました。
直近の防火水槽を水利としますが、
延焼を考慮し、低区の消火栓から中継
ポンプを介して高区へと迅速に送水・
補水を実施するという訓練でした。
厳しい坂道ですが、全ての班と公設
消防隊が確実な連携をおこなうことで、
頂上での放水に成功しました。
安全の為に装備も確実に身に着ける
西消防団だより<第6号> 平成26年12月
いる女性団員を各分団と班に配置することで地域防災指
導を積極的に活動できるようになりました。
広報◇これらの訓練内容が活かされた事の一つが東日本
大震災だったと団員としては自負していますが、団担当
の目から見た西消防団の活動はどうでしたか?
丸山◇地震の直後に消防団員の皆さんが続々と自動参集
され、原口団長の指揮のもと徹夜をして朝まで帰宅困難
者の避難誘導と被害状況の調査を行った皆様に感謝申し
上げます。
黒田団担当︵以下、黒田︶◇電話回線が不安定な中でも
無線による情報の受伝達が滞りなく出来るなど、日頃の
皆さんの訓練の成果が発揮されたものだと思います。
12
広報◇東北地方の大地震の教訓を受けた、隣接消防団合
同での大規模訓練も増えましたね。まさか消防艇から水
利を取る事が消防団で出来るとは思いませんでした。
丸山◇西区みなとみらい1丁目耐震バースで行った大規
模災害対応遠距離大量送水放水訓練ですね。延べ22隊
165人が参加して、消防艇よこはまから直径150m
40mホースを200m延長し、更に分技管から65mm
ホースを延長して筒先放水圧11由で10口放水を行え
たことは、訓練で知り合った仲間の絆の為せる事だった
と思います。
広報◇この訓練でもガンタ
イプノズルなど簡先を女性
団員が持ったりして、西消
防団の中にいるとそれが当
たり前ですが、男女混成は
全国的にも珍しいようです
ね。女性が1/3と言うと
驚かれて、こちらがもっと
驚いてしまうことも。
黒田◇市内でも女性消防団員だけの分団組織はあります
が、完全な男女混成はしばらく西消防団だけではないで
しょうか。女性団員の活発な活動もありまして、女性団
員数は現有数230人中85人と全体の約37%を占め
ています。その結果、庶務部・教育部・管理部の事務分
掌の中で庶務事務と被服事務の担当が自然と女性団員に
なり、管理事務も時間の経過で変わると思います。 \
ガンタイプノズルで放水する女性団員
広報◇防災指導隊の発足はそこから?
広報◇各種訓練も今まで以上に実災害想定になった、と。
丸山◇そうです。西区の地域特性を考えた減災に向け、
皆で協力して防災指導隊を始動することになりました。
◆西消防団だよりも第6号、今回は広報委員が
さらに、西消防団運営要綱の制定による庶務部・教育部・
西消防署庶務課消防団担当の皆さんに西消防団
管理部の事務分掌が記載され、各部ごとに研修等を活発
についてのインタビューを敢行してきました−・
に行い、皆で助け合いながら、これからの消防団員のあ
り方について考えました。
そういった話し合いの中で、
広報委員︵以下、広報︶◇まずは西消防署勤務が一番長い
丸山担当係長からお話をいただきましょう。着任は平成 平成21年には災害対応充実
1 8 年 1 0 月 1 日 と の こ と で す か ら ⋮ ⋮ 8 年 以 上 ! 強化のため、西消防団特装隊
が誕生し、夜間災害指揮本部
支援活動に横浜市消防団で初
のバルーン投光器を2機導入
して、西戸部照明隊と浜松町
照明隊の2隊を発足。また、
西区役所から貸与された救命
ボート1艇・救命胴衣・浮環
等を装備した第三分団4隊の
水害対応隊を発足し、水難救
助訓練を西区の河川・運河で
行いました。
丸山担当係長︵以下、丸山︶
◇長いようで、あっという
間に過ぎてしまいました。
着任した最初のころは、団
幹部の皆さんとこれからの
大規模災害等に対応する団
組織づくりに向け昼夜議論
したことを思い出します。
その当時の団幹部の方は、
﹁今度の担当は口うるさい
やつだ﹂という印象だった
でしょうね。
丸山◇平成9年10月に横浜市女性団員が発足以来、団
本部に女性全員が所属していましたが、地元自営業の減
少とサラリーマンが増加し日中活動できる団員が少なく
なり、出動環境を検討したところ、地域に日常密着して
広報◇大規模災害等に対応する団組織づくりというのは、 丸山◇全国消防団員意見発表会では、今まで関東地区に
具体的にどのようなものだったのでしょうか?
おいても最優秀賞を取るのは快挙であった消防庁長官最
優秀賞を﹁都市型消防団員のあり方について﹂原口創団
丸山◇商消防団は当時6個分団だったものを3個分団に
員が見事に受賞したのを得て、都市型消防団員として地
統合しました。また、各班の充実を図る都市型消防団体
制の前進と消防団員の減少傾向を阻止することを目標に、 域の特性を考慮した分団自らの企画・立案の訓練計画作
成を始めました。
平成20年に消防団プロジェクトチームを編成し、様々
その結果、平成22年に訓練指導者育成教育が開始し、
な協議を進めましたね。
訓練指導者が減災のための自分たちの訓練について、大
広報◇女性団員が各分団や班配置になったのもその一環
規
模地震対策訓練計画の作成を団本部と分団個々に行い、
ですね。
遠距離送水放水訓練、風水害対応水難救助救出訓練、無線
等情報受伝達訓練、緊急自動車夜間走行訓練、消防団貸
与救助資機材等取扱訓練、自動車事故による救助救出訓
練の他に、多種多様な小規模な訓練と大規模災害を想定
した男女混成による訓練を行うようになりました。
西消防署のボートも使用し、実際の河川で訓練を実施
酉消防団だより<第6号> 平成26年12月
/丸山◇今まで男性消防団員だけが行ってきた操法訓練
に﹁自分たちも参加したい!﹂という意見が女性団員か
ら出たことを切っ掛けに、横浜市消防操法訓練指導会で
は、5名の女性団員が初めてホース2線延長2口放水を
横浜市訓練センター大訓練場で展示披露をし、盛大な拍
手を浴びましたことは忘れません。また、西区の操法技
術訓練会では女性団員のみで構成されたチームが見事準
優勝に輝き、男性、女性遜色のない活躍が見られました。
男女共同参画により林文子横浜市長と西消防団員の皆さ
んとのぬくもりトーク﹁今後の女性消防団員のあり方に
ついて﹂を西消防署で行った時にも披露しましたね。
平成24年には神奈川県、更には関東でも初めてとな
る男女混成での分団長が誕生しましたが、これも西消防
団だからこそ先陣を切ることが出来たのだと思います。
堀下◇他都県市の団の方から、横浜の西消防団は別格!
と言われました。正直、嬉しかったですね。
佐々木団担当︵以下、佐々木︶◇やはり、活動紹介写真
パネル等を拝見すると装備の充実と活動時の服装が整っ
ていて活気とやる気が感じられます。
丸山◇上級救命講習では、持ち回り主催の各分団がそれ
ぞれに工夫をこらした内容になっていて、お互いに刺激
し合いながら毎回進歩しているなあと感心しています。
広報◇さて、まだまだお話を聞きたいのですが、残念な
がら時間となってしまいました。
他に﹁西消防団、これは!﹂という事はありますか?
丸山◇事業所での入団も特長的ですね。ヤクルト販売所
11人、みなとみらい保育園長以下13人、伊勢山皇大
神宮は巫女さんも含め宮司以下神職全員が入団して23
人。皆さん各種の講習訓練に励んでいます。
黒田◇平成25年2月には、西消防団の取り組みを紹介
したところ、﹁チーム横浜副市長賞﹂を受賞いたしました。
西消防署庶務課が代表して受賞しましたが、これは西消
防団の活発な活動があってのものですね。
佐々木◇災害活動でも事務作業においても、西消防署と
西消防団、お互いの顔の見える関係が築けているのを実
感しています。
堀下◇沢山ありすぎて困っています。皆さん全員のエピ
ソードを紹介したいくらいです。
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広報◇本日はお忙しい中、ありがとうございました。
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r﹂のあと、改めて西消防署消防団担当の皆さ
んから﹁都市型消防団﹂西消防団への絆コメン
トをいただきました。
13
黒田◇消防団活動紹介写真
パネルに限らず、西消防団
広報委員会の皆さんは年間
を通じてご多忙の中ホーム
ページ・西消防団だより・
団員募集ポスター等の作成
を行い、大変だと思います。
また、資材等を提供して
いただいた方々にもお礼申
し上げます。
丸山◇西消防団は西区消防出初式・市消防出初式・﹁虫
の音を聞く会﹂・﹁区民祭り﹂・﹁西スポーツセンター﹂・
﹁救急フェア﹂・﹁健民祭﹂・﹁夏祭り﹂⋮⋮と行事参加も
多く、団全体が団員募集活動にも積極的ですね。
団員定数100%を継続し、入団待ちの方もいるのは、
団員の皆さんのこの積極性があってこそと思います。
広報◇﹁救急フェア﹂等
のイベントで心肺蘇生法
やAED使用の普及活動
も団員が担うことがあり
ますが、横浜市では消防
職員と消防団員しか取得
できない応急手当指導員
資格の西消防団員の取得
率はどれ位でしょうか?
黒田◇平成26年西消防団員の応急手当指導員は135
名で団員の約60%、横浜市の消防団20団の中では最
多です。年3回かそれ以上、各分団が持ち回りで主催し
て上級救命講習会を実施している結果ですね。他の消防
団からも受講を希望されている現状です。
堀下◇こちらも100%を目指しましょう︵笑︶
広報◇目指せ、日本一︵笑︶
行事参加のバックアップをする黒田団担当
事業所入団の団員たちを指導する
堀下団担当と佐々木団担当
広報◇女性の活躍もそうですが、3年前からは高校生・
大学生の入団者が増えたこともあり、﹁魅力ある明るい
消防団﹂PR記事の掲載ほかテレビ二フジオ・新聞など
のメディア取材や、他都市消防団からの視察も増えまし
たね。
堀下団担当︵以下、堀下︶
◇まず最初に宮崎市女性消
防団員の皆さんが、西消防
団の女性団員活動概要視察
に西消防署へ来著しました。
その後も続々と他都県市や
県内の消防団からの視察・
意見交換などがあり、対応
に対しての打ち合わせ事前
準備から当日まで団の皆さ
んの頑張りに驚かされます。
ご協力有難うございます。
広報◇最近の取材で印象に残ったものはありますか。
堀下◇今年は特に8月11日の日本消防協会の消防基金
より女優の吉沢京子訪問記﹁輝け!女性消防団員﹂ の取
材が印象深いですね。第一回を飾らせていただきました。
広報◇浦安市で開催された平成26年全国女性消防団員
活性化ちば大会に女性団員と一緒に参加されましたが、
活動紹介ブースの反応は如何でしたか?
上級救命講習でアドバイスをする堀下団担当
西消防匿だより <第6号> 平成26年12月
平成26年も、西消防団は地域防災
力向上の要として、積極的に防災指導
や応急手当指導、町内会・自治会など
の初期消火訓練へと取り組みました。
年間を通じ、全分団合計で150件
を超える市民向け訓練指導に出向き、
老若男女さまざまな方々に、初期消火
や心肺蘇生を含む応急手当法を身につ
けて頂きました。
事業所等の講習でも消防団のみで指導できる
家と家の距離が近い昔ながらの木造
住宅密集地域も多い西区では、火災が
起きた場合、初期消火箱の活用や消火
器の使用など住民の方々の迅速な行動
が被害拡大を防ぐ重要なポイントで、
自分と周囲の安全を確保しながら、ど
うやって行動するか等を、区内全域の
色々な場で指導しました。
第三地区健民祭では子どもたちに放水体験を
特に、初期消火箱については以前よ
りも質問が増えるなど、興味が高まっ
ていることを実感した一年でした。
横浜駅東口地下広場 新都市プラザ
で、西消防署・西消防団主催による救
急︵9・9︶の日イベント﹃救急フェア﹄
が開催されました。
このイベントは、救急事散防止啓発
を行い、救急車の適正利用と予防救急
の重要性を広報するためのもので、消
防局が発行しているパンフレット﹃救
急搬送事例から見た ケガの予防対策﹄
などを配布しました。
また、市民参加型の企画 ﹃AED体験
コーナー﹄﹃ハマくんと一緒に転倒防止
体操﹄もあり、大勢の方にご参加いた
だきました。\
D体験コーナー
横浜消防のキャラクター「ハマくん」
ー14−
西消防団だより<第6号> 平成26年12月
/消防団ブースでは、活動紹介パネル
の展示やバルーンアートの配布も行い、
沢山の方にお立ち寄り頂きました。
千葉県浦安市で11月に開催された、
﹁第20回全国女性消防団員活性化ちば
大会﹂ に、第一分団の藤田吟子分団長
と山本桂子班長が参加しました。
横浜市消防団員募集うちわも配布
好評だった西消防団女性団員活動紹介
コーナーの前で色々な方と記念撮影を
今大会のテーマは﹁女性の力で地域
を守る∼ちばから全国へ地域防災の輪
を広げよう∼﹂ で、史上最大級となる
約3800名の参加者が集い、日頃の
消防団活動や取組みについての発表等、
地域を超えた情報交換を行いました。
今回は予防啓発劇の代表として泉消
防団女性団員による﹁自助、共助で減
災体操﹃JKG体操﹄﹂が選抜、それ以
外にも全国から選ばれた代表の活動発
表や啓発劇など、今後の消防団活動に
有益な情報を得ることが出来ました。
神奈川県は第二会場にてライブビューイング参加
10月末、横浜文化体育館にて、第
5回全国消防職団員綱引大会︵主催︰
職団員綱引大会︶が開催され、西消防
団員も有志によりチームを結成、初の
出場となりました。
女性団員も渾身の力で!
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この大会は、全国から消防職員また
は消防団員のチームが集まり、皆が持
つ体力・精神力・気力を集結させて競
い合うもので、5回目となる今回は約
30の団体が参加をしていました。
西消防団チームは、第一分団の小島
一之班長を主将に15人のメンバーで
結成され、2か月以上のトレーニング
を重ねたものの力及ばず6戦とも惜敗。
﹁練習を重ねて2年後は勝利を﹂とチー
ムメンバーは雪辱を誓いました。
消防署体育館で練習を続けてきた
酉消防団だより<第6号> 平成26年12月
11月、地域の方々との交流を図る
と共に、西消防団の活動を地域の方々
に知っていただけるよう、﹃第12回
戸部本町地域ケアプラザまつり﹄に参
加しました。
西消防団の活動を紹介するパネルを
展示したほか、子ども防火衣コーナー
の設置やペンシルバルーンアートの配
布を行い、たくさんの方々に足をとめ
ていただけました。
ハマくんも登場!
11月、横浜市立稲荷台小学校の4
年生27名が社会科防災授業の一環と
して﹃消防団ってなに?﹄というテー
マのもと、二分団第二班の器具置場に
見学に訪れました。
﹁消防団と消防署の違いは?﹂﹁普段
どんな訓練をしているの?﹂等の質疑
を受け、各種資機材の説明や、防火衣
着装体験、礼式訓練体験を行いました。
皆、熱心で18歳になったら消防団
に入りたい!と言う生徒もいました。
消防団員は自分たちの地域は自分達で
守る!強い消防魂で結束されている事
を伝え、防災授業を無事終了しました。
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