平成 27 年 2 月 10 日 公共土木施設の長寿命化に資する技術の登録状況について 技 術企画 課 1 要 旨 (1) 今後,老朽化が懸念される公共土木施設の維持管理を適正に行うため,今年度からインフラ 老朽化対策推進事業を展開している。 (2) この中で維持管理に係るコスト縮減に取り組むため,民間等から長寿命化に資する技術を募集し, 活用効果のある技術について登録を行う「広島県長寿命化技術活用制度」を設立した。 (3) この制度に基づき,平成26年7月29日の募集開始から,平成26年9月12日までに申請のあった 37技術について,登録したのでその概要を公表する。 2 登録の概要 (1) 評価及び登録方法 広島県長寿命化技術検討委員会(委員長:広島工業大学名誉教授中山隆弘)で専門家からの 意見を踏まえ県の審査会で「区分1~区分3」に評価を行い,「区分2」,「区分3」を登録技術とする。 【評価区分】 評価内容 区分1 活用するには改良が必要な技術 区分2 試験施工で効果を確認することが必要な技術 区分3 活用促進を図る技術 (区分3のうち活用の効果が優れた技術を推奨技術とする) 参考(評価基準) 申請技術ごとに次の基準により評価を行った。 ・「技 術 の 成 立 性」 : 性能・機能等が国等の定める基準を満足しているか ・「公共事業への適用性 」 : 施工管理基準等が明らかか ・「活 用 の 効 果 」 : 品質,経済性等が従来技術と比べ優れているか (2) 登録状況 申請のあった37技術のうち,30技術を「区分3」の登録技術(このうち推奨技術を7技術とした)とし, 7技術を「区分2」とした。 【登録状況一覧】 (単位:件) 登録区分 技術区分 申請状況 区分3(うち推奨技術 ) 区分2 合計 ① 点検・診断・モニタリング の効率化技術 ② 建設時・更新時に長寿 命化を図る技術 ③ 既設構造物の長寿命化 を図る補修・補強技術 6 2(1) 4 6 17 17(4) ‐ 17 14 11(2) 3 14 合 計 37 30(7) 7 37 (3) 登録による効果 ア 従来,新技術等の導入にあたっては,その都度,個別に「技術の成立性」等について評価・ 検討が必要であったが,この制度により長寿命化に資する技術を一括して評価登録することで 公共事業への導入が容易になる。 イ 技術情報等を公表することにより,県内の市町においても使い易い環境が整備される。 - 1 - 3 公 表 「広島県長寿命化技術登録簿(別紙)」等により,2月 10 日午後から県ホームページで技術の概要 等について公表する。(県ホームページアドレス:http://www.asset.pref.hiroshima.lg.jp/) 4 今後の予定 (1) 登録技術については,現場の適用条件等を考慮した上で公共事業へ活用し,維持管理に係る コスト縮減に取り組んでいく。 (2) 引き続き,技術の募集を継続し,半期毎に年2回登録を行い長寿命化に資する技術の開発・ 導入を促進していく。 - 2 -
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