本書の構成と使い方 ❖ テキストの構成 て取り組んでいったらよいのかについて解説しました。 第 5 章 各主体の役割・活動 環境問題を解決する主役は、社会を構成する全てのメンバー、すなわち国・自治体などの公的な 主体、企業、市民、及び NPO / NGO です。本章では、具体的な取組み事例をできるだけ紹介しな 本書は、6つの章で構成されています。各章はいくつかの節から構成され、全部で約 100 の節が あります。そして、一つひとつの節は、掲げられた課題に対して基礎知識を提供し、問題解決への がら、主体ごとの役割分担を解説し、さらに各主体による協働の取組みの重要性について説明しま した。 考え方や必要情報を示すなど、それぞれに完結した情報書となっています。 前から順に読み進めるうちに、環境問題についての基礎知識が身につき、環境問題を解決するた めの能力が上がるように構成に工夫をしています。しかし、環境問題にほとんど初めて触れる読者 には、第 1 章に続いて第 3 章を読むことを勧めます。そして、改めて第 2 章に戻って学ぶことで、 第 6 章 エコピープルへのメッセージ 持続可能な社会への変革の担い手として、皆さんがそれぞれの場で活動をされることを祈念して メッセージを送りました。 第 3 章で学んだ環境問題に対する理解がより深まるものになると思います。その後、第 4 章、第 5 章を読み、環境問題の解決に向けてどう取り組んだらよいのか、自分なりの答えを見出すことがで きるようになると思います。 ❖ 本書の内容 図表0-1 本テキストの全体構成 第1章:持続可能な社会に向けて ー導入部ー(P.12) 第 1 章 持続可能な社会に向けて 第2章:地球を知る ー基礎となる背景を学ぶー(P.28) 環境問題に取り組んでいくうえで必要とされる基礎的な知識、考え方を習得します。人間が将 2-1:地球の基礎知識(自然科学) 2-2:いま地球で起きていること(社会的側面) 来にわたって地球の環境から、その恩恵を享受し、発展し続けていくためには「持続可能な開発 (Sustainable Development) 」の考え方に基づく行動が必要であることを学びます。 第 2 章 地球を知る 震災関連・ 放射性物質 化学物質 地域環境問題 循環型社会 環境問題にはさまざまな現象があり、問題があります。それらを系統立てて解説します。本書の 地球環境問題 第 3 章 環境問題を知る 生物多様性・ 自然共生社会 習します。 エネルギー 中の動きがあるのかを学習します。自然科学的な知識を2-1で、経済・社会的な側面を2-2で学 (P.54) 地球温暖化 環境問題を理解していくうえで、環境問題を生じさせる背景には何があるのか、どのような世の 第3章:環境問題を知る ー必須の知識ー 第4章: 持続可能な社会に 向けたアプローチ ー環境問題解決の処方箋ー (P.174) 核心部です。3-1から3-4までは「地球環境問題」を中心に扱います。地球温暖化、生物多様 性問題などを、できるだけ平易に解説し、さらに国際社会及び日本における取組みの現状や課題な どを解説しました。3-5から3-7までは、身近な「地域環境問題」を中心に、循環型社会づくり、 大気環境、水環境、化学物質などを取り上げました。日常空間の中で生じている問題について、基 第5章:各主体の役割・活動 ー公的主体、企業、個人、NPO、そして協働ー(P.194) 礎情報を得て、解決への道筋について理解を深めることができるように工夫しています。また、3 -8では放射性物質と環境との関わりを環境問題として解説しました。 第 4 章 持続可能な社会に向けたアプローチ 環境問題にはさまざまな事象があり、課題があります。この章では、多くの事象や課題に対して 第6章:エコピープルへのメッセージ(P.258) どう問題解決をめざして立ち向かうのか、すなわちどのような目標を立て、どのような手法を用い
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